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その後、乱歩さんと善哉(私は餅だけ)を味わっていると国木田くんから収集がかかった。




「ん、ひゃんぽしゃん、ふにひだふんからめーふ!!」



「羅紫、日本語って知ってる?」



「ゴクンッ…持ち前の超推理で推理したらどうなんですか…」



「で、メールの内容は?」



「聞き取れてるんじゃないですか…」





なんでも、最近巷を騒がせている虎が出るから社員全員で倉庫を囲めとのこと。愚図っている乱歩さんを嗜め、全員はおかしいと思いつつ、倉庫へと向かって行った。





倉庫へと向かうとそこには手だけ虎の敦少年と治がいた。

なんだ、結局治だけこの事態を読んでいたのか。なんか悔しい。

然し、この少年、虎になれる異能力者だとするとかなり使える。



「ねえ治、敦少年、ウチに入れない?」

ー式部羅紫ーーーー異能力「平家物語」ーーー




「矢張り羅紫もそう思うかい?!これは最早運命だ。ということで共に心中は如何だい?」

ー太宰治ーーーー異能力「人間失格」ーーー




「遠慮します。というよりさっさと撤収しよ。この騒ぎで警察が近くまで来てる。面倒事は御免だよ。」



「分かったよ…」



明日出張なんだよなあ…若し明日敦少年の入社試験だったら見物できないのは残念だ。

兎に角帰宅して寝たい!!












式部羅紫、現在出張先の福岡で迷子中でございます。



「んー…んー?なんで右に曲がったらここに着くんだ?」



幸い依頼は達成したけどヨコハマまでの帰り道が分からない…

おまわりさーーん…



「何かお困りですか?」



「ほえっ!?…ああ、条野さん…」


「ハイ、貴方の大好きな条野さんですよ♡ところでいつ採菊と呼んでくれるのでしょうか?貴方も将来は条野なのですよ?」


「大好きじゃないです。呼びません。条野になりません。」



くっそお…ここで条野さんに出会うとは…

あまりにも私が各地で迷子になるからその度に各地に出向いてる猟犬、特に条野さんに出会ってしまうのだ…




「羅紫、条野がすまない。駅は103歩歩いて右に曲がり59歩歩き左に曲がって356歩歩いたいたところだ。」



条野さんの影からゆで卵(殻付き)をバリバリ食べている鐵腸さんが出てきた。



「細かすぎませんか?…でもありがとうございます、鐵腸さん。」



「もんだいな((ゴシャ!」



後ろから条野さんが飛び蹴りをかます。



「なんで貴方が!先に!名前!呼びなんですか!!」



「ちょ、条野さん!こんな公共の場でパワハラは良くないです!!」



道を教えてくれた鐵腸さんを蹴り飛ばし頭をドカドカと踏んでいる。

待って、道ゆく人の目が怖い!三角関係の修羅場みたいになってるんだけど?!



「ちょ、条野さん!民衆の目がこっちに集中してるんですけど?!猟犬がこんなに目立っていいんですか?!」



「………採菊。」



「くっ……」



こいつ、下の名前で呼ぶまでこのまま蹴るつもりだな?!



「条野さん!」


「採菊」


「条野さん!!」


「採菊!」









「あーーーもう!!」



「採菊さん!!!」






「グハ」


「お、死んだ。」


「ちゃんと持って帰ってください…」



呼んだだけでこんななるなら私の旦那には100年早いわ。

文豪ストレイドッグス 恋愛怪奇譚

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