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今回これです✌️
なんか途中で切れてたので上げ直しです!!悲しい。Twitter、待ってます🫰🫰🫰
「ねえ!!!ないちゃんって僕といふくんどっちが大事なの?!!」
目尻に小粒の涙を乗せて面倒臭い彼女の代名詞とも言える台詞が投げられる。正直なところ、受け取りもせず直ぐにでも投げ返したいところだが、悲しいかなそれで後悔するのは自分だ。仕方なくボールを受け取る他ない。
一先ずはなぜこの疑問を持ったかを探らなければならない。上手く話を逸らし、デートにでも誘いすっかり機嫌を良くして忘れてくれたら僥倖だ。
閑話休題。
曰く、青が水よりも桃に詳しいこと、逆も然り。その都度マウントを取られること。あとなんか普通にムカつく。らしい。
当然と言えば当然なのだが、水はそれが気に食わないのだろう。
青とは幼稚園からの幼馴染だ。お互い浅く広くな人間関係で唯一深い友人、延いては親友だ。ズッブズブなのだ。加えてなんの縁か、小学校から高校までクラスを違えたのは精々三回か四回。
それに比べ、水とは高校からだ。しかも大学は離れ、職場も違う。ちなみに青は一緒。
今を除き、まともに過ごした期間が三年と十数年では桁が違う。先程言っていた「青が水よりも桃に詳しい、逆も然り。」は火を見るより明らかなのだ。
まあ、今の水にそんなことを言っても聞き流されて終わりだろうが。
ならば何と言おうか。ぶっちゃけ比べる土俵が異なるため、どちらが上か下かなどないのだ。友人の土俵ならば青が上だし、恋人の土俵ならば水が上。一概にどうこう言えるものでもないのだ。
桃「……いむも大事だしまろも大事。そもそも比べる土俵が違うから一概には言えんって〜…」
水「じ、じゃあ!一緒に居て楽しいのは……?」
桃「…楽しいのはまろだけど、一緒に居たいのはいむだよ。」
水「……✨」
よし、納得してくれた。
ちょいちょい面倒臭いけど素直に聞いてくれるところは可愛くて仕方ない。
桃「じゃあ俺まろと約束してるから行くね」
水「は?この前聞いたら今日仕事で無理って言ってたじゃん、なんでいふくんには用事開けれるの、ちょっと、逃げないでよ」