jkside
🐰「どこ?どこに行ったの?」
僕は暗闇の中を、たった1人を探して走り回っていた
今日撮影した歌番組のお偉いさんからの彼に向けられた心無い一言。
それを聞いて珍しくあなたは感情を露わにして怒っていた
僕はあなたが怒り出すまで気づけなかった
他のヒョンたちも同じで、呆気にとられてしまってジミニヒョンになにも声をかけてあげられなかった
泣きそうなあなたを何とかマネージャーがなだめて、気まづい空気が漂う撮影が終わった時
気づいたらあなたは消えていた
僕が、、僕がしっかり肩をだいていれば
大丈夫って抱きしめて離さなければ
こんなことにはならなかったのに
僕が長年密かに恋しているあなたは、誰よりも優しくて、繊細で、風に吹かれて飛んでいってしまいそうなほど儚い。
そんなあなたが今、こんな真っ暗闇で、どこかで震えているのだと思うと焦る気持ちは抑えられなかった
🐰「ヒョン!!ジミニヒョン!!どこ?!」
何度電話をかけても、拒否される
繋がらないのではなく、拒否ボタンを押している彼がいることに、まだ少しの安堵を抱いて、また駆け出す
🐰「はぁ、、はぁ、、、も、、お願い、、見つけさせて、、」
どこにいるのか分からず途方に暮れ、
息も切れて、足の痛みも襲い、涙が零れそうになった時
📞…♪
🐰「っっ!!」
待ちわびていた彼からの電話。
はやる気持ちを抑えて、携帯を耳に当てた
しばらくなにも聞こえず、不安になって、
でもできるだけ落ち着いた声で話しかける
🐰「ハァ、、ハァ、、よかった、、ジミニヒョン?今どこにいますか?」
沈黙が続く
🐰「大丈夫だから、一緒に帰ろ?」
🐣「こ、、わい、、」
震えた、か細い声が聞こえた
🐰「え?」
🐰「こわいの?どこにいるの?大丈夫、僕がすぐ行くから、、お願い教えて?」
🐣「○○寺、、」
そのお寺は夜景が見えるので有名なスポットだ
確かに1人でぼーっとする場所にはちょうどいいかもしれない
でも今の時刻は夜の0時を回ったところ
夜景も何も、目の前の道すら見えないだろう
なんでまたそんなところに、こんな遅くまで、、
🐰「すぐ行きます。危ないから動かないで。」
電話を繋いだまま走り出す
信号待ちすらも焦れったかった
🐣「ぐがぁ、、」
泣きそうな声が電話越しに聞こえる
🐰「もう少し、、もう少しだから待ってて」
階段や坂を駆け上がり、本殿へ向かう
いる場所の予想はだいたい着いていた
階段を上がっている間、いつの間にか電話が切れてしまい、不安が襲う
街ですら暗いのに、ここは建物のないお寺。
しーんと静まり返り、申し訳程度の青い蛍光灯に僕も内心怯えながら、
真っ暗闇を携帯の光を頼りに進んでいくと、
座ったまま夜景が眺められることで人気なベンチに、
ちんまりと1人うずくまっている小さな背中が見えた
今日ジミニヒョンが着ていた、白いカーディガンが暗い中に浮かび上がっていて、彼だと確信する
驚かせすぎないように、後ろからわざと足音を立てて近づくと、
彼は、足を両手で抱え込んで顔を埋め、震えていた
🐰「ジミニヒョン、、来たよ、、」
その震える頭に、そっと手を置くと、身体がビクッと跳ねた
🐰「帰れる、、?もう少し休む?」
顔を埋めたままいやいやと首を振るから、仕方なく横に座って背中を撫でる
🐰「ごめんね、、ヒョン、、僕が怒ればよかった。」
🐰「ヒョンはなんにも悪くないよ、、守れなくてごめんね」
怯えているヒョンに横から話しかけることしか出来ないでいると、
またヒョンが、か細い声で何かを言った
🐰「ご、ごめん、、なんて、、?」
🐣「さむ、、い」
確かに、今は夏の終わりで、標高が少し高めのここは時間帯的に、薄着の僕らには肌寒かった
🐰「ヒョン、、ここ乗って?」
膝を叩いてヒョンを促すと
ちらっと顔を上げて、おずおずと膝に股がってきた
すぐさまぎゅっと抱き寄せる
ヒョンの腕が僕の首に絡められ、求めるように抱きついてくるのが愛おしい
固まっていたヒョンの体が緩んだのが分かった
しばらく落ち着かせるように撫でながら、じっと抱き合っていた
🐣「グガ、、」
🐰「ん?」
強く抱き寄せているせいか、少しくぐもった声が耳元できこえる
🐣「こんなヒョンを迎えきてくれたの?」
泣きそうな声のヒョンが可愛くて
背中に回した手をずらして、そのサラサラの髪に手を差し入れて撫でた
🐰「もちろんですよ、僕の1番大事なヒョンなんだから」
🐣「そ、、そっか、、」
照れたのだろうか、また少しヒョンの顔がぎゅっと僕の肩に押し付けられて、思わず微笑んだ
🐰「ヒョン、帰ろっか」
🐰「帰ってココアでも飲もうよ」
そっと体を離すようにすると、ヒョンの頬は暗い中で見てわかるほどにほんのり赤らんでいた
🐣「もうちょ、、とくっつい、てたい、、」
🐰「っ、、」
心做しか舌足らずな声で言われると、ドキッと胸が高鳴った
彼の潤んだ目が遠くの蛍光灯の光を反射して綺麗に光っているのに気づき、吸い込まれるように見つめる
🐣「ぁ、、ぐが、、、」
囁くようなヒョンの声が聞こえた時には、僕はヒョンの唇をそっと塞いでいた
やっちゃった、、と思ったけれど、ヒョンの柔らかい唇の感触を感じると、どうでも良くなった
固まったヒョンを逃がさないようにしっかりと抱いて、長く長く口付ける
🐣「ン、、ンンッ、、、」
苦しそうにヒョンが呻いたところで、ゆっくり唇を離すと、少し息の切れたヒョンが潤んだ目でこちらを見ていた
なんて言っていいか分からず、ヒョンが落ち着くのを待っていると、
ヒョンも恥ずかしくなってきたのか、ぱたりと体を倒して、僕の肩に顔を埋めてくるのを優しく受け止める
ぽん、、ぽん、、と背中を叩いていると、
🐣「な、な、んで今、、キスしたの、、」
囁く声で言われると、僕も1人の男だ、胸の奥が疼くのを感じた
🐰「ヒョンのことが好きだからです。」
🐣「え、、」
体を起こそうとしたヒョンを、腕に力を込めて抱き寄せたまま押し付ける
🐣「ンン、、、、」
不満気な声を上げて抵抗しようとする、その愛おしい人に、諭すように僕は想いを伝えた
🐰「今日みたいなことがあったら、僕に逃げてきてください、、僕がヒョンのことこうやって抱きしめて受け止めるから。」
🐰「僕はヒョンの恋人になりたい、
優しくて繊細なヒョンの逃げ場になってあげられる人になりたい、、だめですか?」
切れ切れとしか話せなかった僕の話を、静かに聞いてくれたヒョンがそっと僕の頭に手を当てて撫でてくれた
🐣「僕の弟はこんな頼もしくなったんだなあ。沢山心配かけてごめんね」
🐰「もっと心配かけてよ、ヒョンは1人で抱え込みすぎなんだよ。1人で泣きそうになって、1人で傷ついて、こんな風に帰って来れなくなるとこまで逃げてっちゃうんだから、、、、ぼくが捕まえとかなきゃ。」
そう言うとヒョンはふふっと笑って、また僕の肩にこてっと頭を預けた
🐣「僕もグクが大好き、、、、僕のこと守ってくれる?」
優しくヒョンが囁くから、僕は嬉しくなってまたヒョンの頭を撫でた
🐰「僕が守るよ、ずっと。いつでも横にいるからね」
🐣「頼もしいグクが横にいてくれたら安心だなあ」
涙ぐんだ声がして慌てて体を離してヒョンの顔を見た
その柔らかい頬を両手でそっと包み、こぼれ落ちそうな涙を、指で拭った
🐰「もう泣かないで、僕のジミニヒョン」
泣き笑いしたヒョンが言う
🐣「グガ、、来てくれてありがとう、」
🐰「うん、どこまででも追いかけるから」
🐣「逃げられないだろうなぁㅋㅋ」
笑ってくれたのに安心して、ヒョンを軽く持ち上げて横に座らせる
🐰「ほら、帰ろ。おぶってあげるから」
そう言って、ベンチに座るヒョンに背中を見せると、嬉しそうにヒョンは僕に乗っかった
🐰「よいっしょ。これでもうどっかに逃げてなんかいけないからね、真っ直ぐ帰りますよㅎ」
🐣「ㅎㅎㅎ 子供扱いしないでよ、僕の方がヒョンなんだからね」
歩き出したから、首に回されたヒョンの腕にきゅっと力が入る
🐰「いいの、今は甘える時でしょう?子供でいてください」
後ろから楽しそうに笑う声が聞こえて、僕は安心する
しばらくぽつぽつ話しながら歩いていると、いつの間にかヒョンが静かになった
🐰「ヒョン、、?眠いの?」
🐣「ぅん、、ねていい、、?」
ふわふわした甘えた声でヒョンが答える
🐰「いいよ、僕の背中心地いい?」
🐣「うん、とっても」
🐰「よかった、、」
すぐに寝息を立て始めた、背中の暖かい体温が、僕の心までを温めてくれて、
行きと同じのはずの夜道も怖くなかった
ヒョンが甘えたい時は、全力で甘えさせてあげられる彼氏になろう、と僕は、くたりと自分に体を預けるヒョンを背負い直しながら、そう固く決意した。
後日。
前と同じ番組で、
ヒョンを傷つけた例のお偉いさんと、再び顔を合わせることになった
その人が楽屋に現れた瞬間、僕はヒョンの横にさっと身を寄せ、腰を引き寄せる
僕は若いから相手にもならないと思ったのだろう、平気でまた失礼なことを囁くように言いかけたその人を遮るように、僕は精一杯の冷たい声で言う
🐰「僕のヒョンを傷つけないで頂けますか。」
有無を言わせないように大きな声を出し、睨みつけると、その人は気まずそうな顔をしてそーっと離れていった
🐰「ヒョン?これが世間知らずで若手の僕ができる、生意気ってやつだよㅎ」
そう囁くと、ヒョンが腕の中に滑り込み、きゅっと抱きついてきた
僕の心臓が早鐘を打つ程の可愛い上目遣いで、ヒョンが小さく言う
「チャギヤ、、ありがとう、頼りになるね」
その恋人同士でしか使わない呼び名で僕を呼んでくれたヒョンが愛おしくて、ちゅっとその唇にかすめるようなキスを落とした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈fin
読んでくださってありがとうございました☽
コメント
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グクミン大好き(*'▽'*)♪
ピュア♡ピュアホワイトw