テラーノベル
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童話に入るのかわからないんですけど一応童話が含まれているのでコンテストに参加してみたいと思います
千夏様‼️いやこれはちゃうやろ…ってなったら言ってくださいね 〜〜( 他人事 )
…あぁ、今日も身体を許してしまった。
朝起きたときに目に映るの綺麗な桃髪をした男1人。その男の耳にはたくさんのピアスが付けられている。物語の王子様だったらあり得ないくらいちゃらい見た目。
私には今日もたくさんの傷がつけられた。
「…りうら?」
そうやって名前を呼ぶたびに私の胸は締め付けられるように痛む。その瞳に私が写っているって考えるだけでどくりと胸が高鳴るのがわかる。
「あぁ、ううん。なんもないよ。…またね」
そうやって挨拶をすると優しくこちらを微笑んで「またね」って返してくれる。終いには私が部屋を、憎いのに大好きな部屋を後にするまで手を降って見送ってくれるからまた胸がぎゅんと痛む。
本人は本当に「セフレ」っていう関係値で留まってしまっているのだろう。…でもその関係値を飲み込んでしまったのも間違いなく私自身だ。今日は友達と遊びに行く予定だったから、だから今日こそは断ろう。って昨日は考えていた。…それでも、それでもやっぱり彼のことを考えると胸が痛くなる、会いたい衝動に駆られる。
結局は自分の得だけを考えてしまっているから、会いに行っては身体を許してしまった。お陰で遅刻寸前、きっと相手も遅刻してくるんだろうな、というのは想像つくがそれでも私が遅刻することは私として許せなかったから、また違う胸の痛みが襲ってきた。
「りうちゃーん!」
そう言ってこちらへ大きく手を降ってくるのはいむ、私の1番の親友って言ってもいい存在。…そんな親友でさえも私は憎いって感情を抱いてしまっているのだがな。
今日もいむはカフェに寄って女子会という名の惚気話をたくさんしてきた。その惚気話はどれも私にとっては羨ましいことばかり。私がしたいことを全て叶えてきてる彼女はきっと主人公として選ばれたんだろうな、なんてさえ考えてしまう。
「りうちゃん…?」
嗚呼、またやってしまった。ぐるぐると私の脳内を駆け巡る考えはどれも無駄なものだって自分でわかっているはずなのに、諦めきれないまた私の嫌な性格のせいでずっと自己嫌悪に苛まれている。それでもって、一緒に遊んでいる友達にでさえ心配をかけてしまうのは友達としてあり得ない、よな。なんて考えてるとまたぐるぐるぐる思考が渦巻く。
「…あぁ、ごめん。」
「寝不足?しっかり寝てないからそうなるんだよ〜」
なんて言ったきりまた惚気話をし始めるいむ。本当にいいなぁ、お前は落としたガラスの靴を拾ってくれる王子様が居る。シンデレラじゃないか。私は落としても拾い上げくれない。そんなことよりも私の身体を。って抱き寄せてくるような王子様であってほしいやつなら居るけどね。
またある日には初兎ちゃんという女の子とも遊んだ。…まぁ、私の我儘を言って付き合わせちゃってるだけなんだけど。
今日は彼と初めての遊びに行く日に合わせて着ていく服とか全部を彼女に見てもらうために買い物に来た。私なんかより初兎ちゃんの方が彼のタイプなのは知っている。知っているからこそ、その彼女の好きなタイプの服を私に着せてほしいって思ってしまったんだ。ごめんね、初兎ちゃん。
初兎ちゃんはずっと私に似合う服を見繕ってくれた。違う、違うよ初兎ちゃん。私がほしいのは初兎ちゃんのような服が欲しいの。私でもワンピースとか似合う方だよ。…いや、純白のワンピースだけは似合わないかな。
「あ、これは!」
そう言って差し出してくれたのはピンクと黒のTシャツだった。そのTシャツ自体デザインもシンプルめで私もいいなって思ったから彼女に「ありがとう、これにする」とだけ伝えて買いに行った。
そして、彼との出かける日。そして私達にとって大事な日。私のこの思いも全て告げて終わりにしたかった。彼とは違う私は「すき」を抱いているから、でもそんなのないくんにとっては辛いでしょ?だから終わりにしよう。って言いたかっただけだった、なのに…なのにいざ彼と会ってしまうとそれも終わらせる気にもなれなかった。
ゴーンゴーンと時計の鐘が鳴る。本当は告げたかった言葉もかき消されて唇が触れ合えば私も比例するかのように顔が赤くなって、胸がどくどく脈打つのが伝わってくる。
「りうら、今日はね」
なんて言いながらも優しく私の頭を撫でてくれると今度は腕を引っ張って椅子に連れられる。
「拘束プレイとかいいんじゃないと思って、りうらならいけるよね?」
そう訊かれる言葉に私が求めている愛情なんてないのに今日もそれに対して私はYesとしか答えられない。嫌われたいはずで、諦めたいはずなのに今日も諦めきれない。
私はきっと、この物語の主人公にもなれない、ガラスの靴を落としても拾ってくれやしないし意識を失ったとしてもキスして目覚めるようにしてくれる王子様も私のもとには居ない。
私はそんな物語の悪役プリンセスでもいい。それでもいいから1秒でも多く彼に愛されてほしいから。
…だから今日も、今日も彼にしがみついて必死に愛を伝えるんだ。
end
コメント
7件
これはなんだがすごくえっっっですね…(( 🍣さんが束縛プレイしたいって言ってるってことは多分SMプレイもしたんだろうなクズだわ()💎🐇が悪いわけじゃないのに自分の嫉妬で嫌に見えちゃうのか、どろどろだなぁ、 中途半端な関係がだらだら続いちゃうって訳だ、人間関係でも結構あるから見てて既視感が← とりまハピエンではないですね。私が好きな部類ですわ( 参加者さん少なめなので普通に受賞あるぞこれ((殴
なんかえどいッ‼️‼️‼️‼️‼️( ( やっぱ女性を殴ってる疑惑(?)が出ている🍣くんはくずおですなー、🙃( ( なんか詐欺師&くずお(?)ともう🍣くんに堕ちてる子(?)みたいな感じでいいですねぇぇー😬💕 なんかよくわかんなくてすみません…..( (
なんかちょっと気になったんすけど、… 書き方ちょぉぁぁっとだけ変わりましたッッ???(保険かけときます ハッピーエンド感がないのが好き"ッッッッ‼️‼️‼️‼️ クズ男と手のひらで転がされてる女の子感がほんまに大好きです ありがとうございます😭😭😭