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烏森(うしん)高校に通う四つ子、唐須野(からすの)春花(はるか)、唐須野夏鳥(なつと)
唐須野秋風(あきか)、唐須野冬月(ふゆつき)にフラれてからというものの
4人のことが頭から離れなくなっていた姫華(ひめか)。
フラれた事実、そしてなによりも自分の考えに嫌気が差して少しテンションが低めになっていた。
「姫華様、最近ご機嫌斜めですな」
「なにかあったのかの?」
交互に喋る双子の絵恋(えこ)と虹恋(ここ)。
「…」
絵恋と虹恋の顔を交互に見てから
「はあぁ~…」
とため息をつく姫華。
「なんぞ?」
「私たちが可愛すぎて」
「やってらんないっすわ」
「って感じ?」
交互に喋る絵恋と虹恋。
「同じ顔見ると思い出す。…絵恋虹恋見るとすごい思い出す。…全然違うけど」
と姫華が言うと
「もしかして例の四つ子さん?」
と知(とも)が聞く。するとキッっと知を見る姫華。
「え。なんかご、めん?」
と知が言うと姫華は額を机につける。
「違うの。知も悪くないし、絵恋虹恋も悪くないの。全部私が悪いの」
と机に向かって言う姫華。
「珍しい」
「姫華が」
「自分が悪いって言ってる」
「あと私たちのこと」
「キ○」
「ラ○」
「みたいに言ってる」
交互に言う絵恋虹恋。
「私が悪いってどういうこと?」
知が聞く。
「…フラれた」
と言う姫華に
「「あら」」
「え」
と言う絵恋虹恋と知。
「姫華、告白したの?」
「…した。人生初」
「「わお」」
「だよね?」
「知さん知さん」
絵恋が知を呼ぶ。
「ん?」
「姫華って過去、彼氏いたりしたの?」
小声で知に聞く虹恋。
「うん。いたよ」
「おぉ。でも告白が初ってことは」
「相手に告白されたってことだよね?」
「うん」
「相手が好きだったの?」
「うん」
「そうなんだ?」
「ま、顔はいいもんね」
「でもね、まあまあすぐに破局したの」
「あぁ。なんとなくわかる」
「わがまま姫だもんね」
「そうなの…」
「てことは姫華が好きになったことはなかったってこと?」
「うぅ~ん…。小学校では好きな男の子いたんだけど、付き合うとかそういうのは」
「あぁ~…。ちなみに告白したのは?」
「どっちとも言えない」
「どゆこと?」
「そもそも小学生だから、付き合うとかそーゆー話じゃないし
なんか好き同士になれて、2人で遊び行こうみたいな感じだし」
「それが付き合うってことでは?」
「ま、そうなんだけど、感覚的に付き合うとかではなくて
姫華、小学生からあんな感じだから、「付き合ってあげてもいいわよ」的な感じだった気がする」
「すごいね。マンガの中でしか見たことないよそんな子」
「超絶ツンデレじゃん。現実にいるとキツいね」
と小声で話した後、3人で姫華を見る。姫華は相変わらず机に額をつけていた。
「で?四つ子の誰に告白したのさ。名前言われてもわからんけど」
「私らみたいな感じで似た名前じゃない?みつばにふたばにひとはとか」
と言う絵恋に
「それだと三つ子だね」
と言う知。
「そっかそっか」
「…全員」
姫華が呟く。
「ぜんい?善意?告白は大概善意じゃない?」
「いや、悪意の場合もあるよ。イタズラとか」
「うわ最低」
と絵恋虹恋が話す中
「違う…。全員」
とまた呟く姫華。
「…」
「…」
「…」
知、絵恋、虹恋、3人とも押し黙る。
「…。私の聞き間違えじゃなければ」
「「ぜ ん い ん」って聞こえたんだけど」
「私もそう聞こえた」
姫華を見る3人。
「そう…。全員」
と呟く姫華。
「嘘じゃん」
「え。姫華ってビ(ダバダバ)チ?」
「絵恋、お嬢様はそんな言葉使っちゃダメだよ」
「え。あ、ごめん。でも私たち」
「お嬢様ではないから」
「え、でも詳しく話聞きたすぎるんだけど」
頷く虹恋。しかし担任の先生が入ってきて、ホームルームが始まりそうだったのでみんな席に戻っていった。
烏森高校も朝のホームルームが始まり、1時間目から4時間目が終わり、お昼ご飯の時間となった。
いくら四つ子とはいえ、集まってまで一緒に食べることはない。
それぞれのクラスで仲良くなったメンバーとお昼ご飯を食べる。
春花は守斗(もりと)と、夏鳥は綱や他のメンバーと
秋風は傑飛(キッド)と、冬月は唯(ゆい)とお昼ご飯を食べていた。
春花はぽわぁ~っとした雰囲気で、守斗は春花のお世話係兼ツッコミ係として側にいる。
ちなみに守斗は春花の弟の夏鳥と同じバスケ部で、夏鳥とも仲が良い。
そして夏鳥。夏鳥は明るく、バカな陽キャラという感じなので友達も多く
綱や葉太(ようた)、幸城(しろ)という4人でお昼ご飯を食べ
秋風は、入学早々に女の子からキャーキャーで、男子には疎まれており
男子の友達はほぼいなく、同じクラスでの男友達といえば傑飛だけ。
なので秋風は傑飛とお昼ご飯を食べていた。
冬月はというと、女子には人気があるものの、騒がしいのがあまり得意ではないため
唯と2人で過ごすことが多く、お昼ご飯も唯と食べていた。
お昼のときも四つ子それぞのクラスメイトは、同じ顔だが接し方が違う。
まずは春花のクラスメイトが春花に接する様子から。
春花はぽわぁ~っとした雰囲気で、なおかつ発言が不思議な世界すぎるので
クラスの中ではマスコット的な存在となっている。女子からも男子からも。
「春花、うちのクラスのゆるキャラになってるよな」
と守斗が言う。
「んん~?僕がぁ~?」
「うん。今目の前で話してる春花は春花しかいないからね」
「僕がゆるキャラってことは、僕の中に僕がいて、僕を演じててぇ~
僕の中の僕はゆるキャラとしての僕を演じてるけどぉ~、僕は実は違う僕でぇ~」
「…。ん、うん。うん?」
「てことは僕はゆるキャラだけど僕はゆるキャラじゃないってことだ」
「…。うん。うん?うん。たぶんその世界観が春花がゆるキャラたる所以だと思う」
夏鳥のクラスはというと、夏鳥もクラスのマスコット的な存在だが、春花とは一線を画す。
春花はマスコットやゆるキャラといっても、可愛い、癒されるタイプのマスコット、ゆるキャラなのに対し
夏鳥はバカでやんちゃで、喋るタイプのマスコット、ゆるキャラである。
「夏ー。秋風様が他校の女子から告白されたって秋風様ファンクラブの子から聞いたんだけど、ほんと?」
「…え?なに秋風ファンクラブって。さすがは小角決(おかけ)。ナイスジョーク」
「さすがってどういう意味だよ。ジョークじゃないよ。ね?」
「ジョークじゃないよ」
「マジ」
「…山津野(やまつや)に白風出(しらかで)まで。…え、じゃあガチなん?」
「ガチだよ。で?ほんとなの?」
「…知らんけど。え、オレのファンクラブは?」
「あるわけねぇだろ」
と笑いながら言う白城。
「は?同じ顔だぞ」
「同じ顔でも全然違う」
と言う綱に、頷く葉太。
「は?」
「有陽内(あひない)と元本(もともと)と皆藤はよくわかってる。わかってないのは本人だけ」
「マジで意味わからん」
「え。秋風様とそういう話せんの?」
「あぁ~…。秋はそーゆーの時間経ってから言うな。
なんか告白してくれた子に申し訳なくて、告白されてすぐには周りに言いたくないんだって。
よく意味わからんけど」
と夏鳥が言うと
「さすがは秋風様。そういうところだよなぁ~」
「わかる」
「わかる」
「わかる。男からしてもモテるのわかる」
「それな」
「わかる」
「全然わからん」
夏鳥1人だけ納得していなかった。そんな騒がしい夏鳥の周り。
一方夏鳥のクラスでも話に出ていた秋風のクラスはというと、秋風に対してはほぼ皆触れない。
男子は1年で、3年生にまで響き、女子にキャーキャー言われている秋風を妬ましく思い
女子は女子で、ほとんどみんな「秋風様」と呼び
アイドル扱いしているため気軽に話しかけない。故に仲が良い傑飛と2人きりである。
「相変わらず嫌われてるなぁ~」
と笑いながら紙パックの飲み物をストローで飲む秋風。
「嫌わ…まあ、男子にはな」
と言いながらスマホをいじる傑飛。
「いや、女の子にもでしょ」
「は?」
「怖いって」
「女子に嫌われてるって正気で言ってるなら、中身夏鳥と入れ替わってるぞ」
「あ、それはまずいね」
くしゃみをする夏鳥。
「秋風は女子にはアイドル的な人気だから、気軽に話しかけられないんだよ。
試しに…あ、ほら。あの廊下で秋風を見てる女子集団に手振ってみ?」
と言われて手を振ってみる秋風。すると廊下の女子集団は
「え。私?なわけないか。え、誰」
「私じゃない?」
「それはない」
「え、秋風様誰に向かって手振ったの?」
とキャーキャー騒めき出した。
「ほらな?」
「…。ま、捉えようによっては「キモー」とも考えられるけどね」
「ま、たしかにな。でも男子見てみ?」
と傑飛に言われ、教室にいる男子を見てみた。すると、秋風を睨む者
「やってらんねー」と言わんばかりに背もたれに寄りかかり腕を伸ばしている者などがいた。
「この男子の反応を見れば、相対的に女子には好かれてるってことになるだろ?」
「おぉ~。傑飛頭良いね」
「だろ?このハイスペのオレを差し置いて秋風にばっか目行く女子の気持ちがわからん」
「そうだね」
「…。そういうとこかもな。そういうところが女子に刺さるのかもな」
そんな話をしていた。その弟、そして末っ子である冬月のクラスはというと
冬月も秋風と同じでクラスに友達が1人しかいない。それが唯。
唯は1年生では秋風と並ぶほど女子人気の高いイケメンである。
ご飯を食べ終わった2人はほぼ会話をせずにゲームをしていた。
「唯ってさ」
「ん?」
「女子苦手なん?」
「…。なんで?」
「いや、秋兄(あきにい)くらい女子人気あるのに、全然興味なさそうだから」
「…あぁ。苦手じゃないけど、中学のとき付き合った子がさ、気が合うゲーム好きの子でさ」
「おぉ」
「で、対人ゲームでボコボコにしたら嫌われた」
と言う唯の話に、思わず笑う冬月。
「そりゃそうだろ。ゲーム好きならなおさらじゃない?」
「あぁ…。かもな」
「でもゲーム好きならその後特訓していい勝負になったりとかしたんじゃないの?」
「いや?ま、練習してきたから今日は勝てるとか言ってたけど、結局全戦全勝。で、フラれた」
「それはウケるな」
「んで、苦手ではないけど、なんかめんどくなった」
「あぁ~ね」
「冬月は?兄貴があれ(秋風のキャーキャー具合)なんだから、冬月にも来るでしょ」
「あぁ…。来るね」
冬月は過去のことを思い出した。春花、夏鳥、秋風、冬月の四つ子は子どもの頃から同じで
春花はぽわぁ~っとした感じ、夏鳥は元気なバカ
秋風は子どもの頃から大人びた色気を纏っていた、ただ冬月だけは違った。
冬月は小さい頃、今のようにクールな感じの子どもではなかった。兄3人を慕う”普通”の男の子だった。
しかし次第に普通であることに嫌気が差した。子どもの頃から独特な世界観を持ち、芸術に秀でていた春花。
そんな春花と一緒に絵を描いたこともあった冬月。描いた絵を春花も両親も褒めてはくれたが
春花が描くものに対し、自分たちはあまりにも普通で、それが嫌になって次は夏鳥とよく遊ぶようになった。
夏鳥はとにかく元気で外で遊ぶのが好きだった。なので冬月も夏鳥と夏鳥の友達と外で遊ぶようになった。
夏鳥は怪我をしてもケロッっとして遊ぶが、冬月は痛いのは嫌いだし
なにより、夏鳥と遊んでいて骨折をした。それで激しく体を動かすのは好きじゃなくなった。
そして秋風。秋風は春花のように芸術を得意としているわけでも
夏鳥のように体を動かすのが得意なわけでもない、得意なことがあまりない。
なので冬月も一緒にいて一番楽だった。一番長く懐いたのは秋風だった。しかしそれも終わりが来る。
小学生になったとき、女の子は心の成長が早く、恋愛というものをしようとする。
すると自ずと秋風がモテる。小学生の頃は運動ができる、ちょっとヤンチャな夏鳥も人気があった。
夏鳥が埋まり、秋風も埋まったとなると自然と同じ顔の春花と冬月に来る。最初は気にしていなかった。
しかし成長するにつれ、その理由はわかっていく。その理由は夏鳥と秋風と同じ顔だから。
その理由がわかってから、秋風に懐くのもやめた。別に秋風が悪いわけではない。
ただ秋風と一緒にいて、仲良くしていると第2の秋風として見られる。それが嫌だった。
そして春花でも夏鳥でも秋風でもない、“自分”を作ろうとした。それが今の冬月を作り上げた。
なので姫華の四つ子なら誰でもいい理論が一番好きじゃないのである。
「でも全員同じに見える」
と言う冬月。
「なにが?顔?それなら冬月が言う?って話だけど」
微かに笑いながら言う唯。
「違う。動機が」
「動機?」
「そ。四つ子の中でなら誰でもいいんじゃないか理論」
「あぁ~ね。ちゃんと冬月を見てないってことね」
「そーゆーこと」
「ちゃんと自分を見てほしいってことね」
「そー…ゆーことなのか?」
と2人で仲良く話しながらゲームをしている2人のことを遠くから見ながら
「唯×冬(ゆいふゆ)?」
「いや、冬×唯(ふゆい)もいけるよ」
とカップリングを想像する女子もいた。そんなお昼休憩の時間を過ごしていた。
一方、聖金華十(せいきんかじゅう)学園では
「…サイテーだね」
「サイテーだわ」
と絵恋、虹恋に言われていた姫華。四つ子に告白した経緯を話したのだ。
四つ子に告白した動機に、さすがの知も庇えなかった。
「サイテーですのわかってますの」
テーブルに、謝るように額をつける姫華。
「え。姫華はさ、私と虹恋」
「同じだと思ってるわけ?」
と言う絵恋虹恋。
「いや…。違います。思ってませんわ」
「でしょ?それと同じようにその四つ子も、同じ顔でも全然違うんだよ」
「…それ言われましたわ…。冬月さんに…」
「綺麗な名前」
と呟く知。
「冬か。じゃあ四季だね」
察しの良い虹恋。
「なるほど。春夏秋冬か」
「そう。月に関しての法則はわかんないけど」
「他の人の名前教えて」
「春花さん、夏鳥さん、秋風さん」
「…。漢字は?」
「春に花(はな)、夏に鳥(とり)、秋に風(かぜ)」
「なるほど。花鳥風月だ」
理解が早い知。
「おぉ~。なるほどね?」
「さすがは知さん」
と四つ子に告白した話から脱線していた。そして次の日。
姫華はいつも通り、四つ子に会うのがまだ気まずいため、少し遅く家を出た。
四つ子もいつも通りの時間に家を出て駅に向かったのだが、途中で
「…あ」
とゲームを忘れたことに気づいた冬月は、1人家に帰り、ゲームを持ってから駅に向かった。するとホームで
「…あ」
姫華が冬月を発見した。そぉ~っと視界に入ってもわからないくらいのところに移動しようとしたところで
「…」
冬月に見つかった。ペコッっとお辞儀をする姫華。冬月もペコッっとお辞儀をする。
そのままそれぞれ離れたまま電車を待ってもよかったのだが、姫華は冬月に近寄って行った。
「あの」
冬月は音楽を聴いてスマホをいじっていて気づかない。なので姫華は冬月の肩を人差し指でつつく。
それでようやく冬月が振り返る。姫華に気づき、ヘッドホンを首に落とす。
「あの…」
と言う姫華に無言の冬月。
「この間は申し訳ありませんでしたの…」
「…」
無言で鼻からため息のように息を吐く冬月。
「なんのことっすか」
「…その…。こ、告白といいますか…」
「の?」
「の?」
「のなにについての謝罪っすか」
「その…皆さんを一緒くたにしたような言い方をしてしまい…」
「…ま。望中琴(のなごと)さんみたいなタイプの人はちゃんと悪いと思わないと謝らないタイプでしょうから
ちゃんと悪いと思ったんだなっていうのは伝わりました」
と言う冬月に対し
たしかにその通りですけど…。冬月さんは少し言葉がストレートすぎますのよね…
と思う姫華。そんな姫華にスマホを差し出す冬月。
「…はい?」
「連絡先」
「あぁ」
と連絡先を交換しながら話す。
「あの後すぐ謝ってこないんだ。って思ったけど、そもそも連絡先知らないんだと思ったんで」
「わ、私のこと考えてくれてましたの?」
「すごいポジティブですね。ふつーにネガティブな印象で考えてたんですよ」
「ま、そ、そうですわよね」
と言いつつも、ネガティブでも自分のことを考えてくれていたことを嬉しく思った姫華。
「でも、どうしたんすか。急に謝るなんて。キャラっぽくないっすよね」
「キャラっぽく…。友達に言われたんですの」
「友達に言われたから謝ったってことっすか」
冬どころか南極くらい冷たい視線で姫華を見る冬月。
「ちっ、違いますの!」
「じゃあなんすか。てか言ったんすか」
「あ、はい…。すいません」
「いや別に、自分のことだから全然自分はいいっすっけど」
「そしたら双子のお友達にいろいろ言われまして…」
と姫華が言うと、冬月は引いた顔をする。
「え。学校に双子の友達がいるのにあんなこと言ったんすか。正気っすか」
「…すいません…」
としか言えない姫華。
「その双子の子にも似たこと言われて、…というか冬月さんに言われたことも…
刺さったと言いますか、なんと言いますか…」
「あぁ。じゃあ良かったです。キツく言って」
「キツい言い方をした自覚はあるんですのね?」
「いや、ないっすけど」
「な、ないんですの?」
「ま、あのときは思ったことそのまま言っただけですし」
「ま、そうですわよね…」
冬月はスマホを振る。振りながら
「これで謝りたいときすぐ謝れるっすね」
「なっ、なんで謝る前提なんですの?」
と言う姫華に微かに笑う冬月。その顔に少しキュンとした姫華。電車が来て2人で乗り込む。
「望中琴さんのその双子の友達は一卵性っすか?」
「えぇ。お顔は全く同じです。冬月さんたちと同じように」
「でも中身は違うでしょ?」
「…。違います、けど、冬月さん方みたいに違くはないですわ。割と似てますわ」
「…。ま、あるか、そーゆーパターンも」
なんて話して姫華が降りる駅についた。
「じゃ。また」
と言う冬月。
「ご連絡していいんですの?」
「ん?あぁ。まあ、なんか言いたいことがあるなら」
「わかりましたわ。それではまた。ごきげんよう」
と電車を降りる姫華。扉が閉まる。ヘッドホンをして手を振る姫華に軽く手を振る冬月。
電車が動き出す。音楽を聴きながらスマホゲームをする冬月。
ごきげんようって言う人、実際にいるんだな…
と思う冬月。少しだけ距離が縮まった2人だった。
コメント
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わあ〜第14話、めっちゃ良かったです!!😭💕 冬月くん、クールだけどちゃんと姫華のこと考えて連絡先教えてくれるのエモすぎる…「謝りたいときすぐ謝れるっすね」って、もうそれだけでキュンですよ! あと、四つ子それぞれの個性がちゃんと描かれてて、特に冬月の過去エピソード深くて泣けた…。春花との違いに悩んでたんだね。 姫華がちゃんと謝れて、ちょっとずつ距離縮まってるの尊すぎるよ〜!次の話も楽しみにしてます!🌸
聖次
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