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────家族のようなものだと思っていた。多分、厳密には違うのだろうけれど、それでも仲間だと思っていた。
この先もずっと皆で、手を取り合って暮らしていくのだと思っていた。
そうしようって、イナンがいなくなった後に、チルとフヘラナミオンと約束したから。それはずっと不変のものだと思っていた。
神戦が、起こるまでは。
チルとジェラムはもういない。フヘラナミオンとも、もう会えない。
こんな世界なんて、消えてしまえと何度願ったことか。
ねぇ、カステリア。私、あなたの首を絞めにいくわ。
あなたが事切れていく様を、笑いながら鑑賞するわ。
そのための布石はもう打ってあるの。
けれどね、カステリアがいなくなったら、ランドールは滅んでしまう。
イナンとチルが愛したランドールが、無くなってしまう。
……だから、どうか。
私の自分勝手なこの願いが、叶いませんようにって。
そう心のどこかで祈ってるような気がするの。