⚠️夢主様side、夢主様成人済み、ギルト君とご近所設定、ギルト君中学生⚠️
私にはある意味気になっている子がいる。それは近所に住んでいる人外の子だ。白い毛の猫のような人型の人外の子。黒い帽子をよくかぶっている、とか。噂だと生意気でよく同学年の子をからかっているらしい。私にとってはそれは可愛らしいものなんじゃないかなって思うけど、そっか、周囲の人達がどう思ってるかだもんね。私が関わることはないだろうし、特にこの話題に触れる必要もないけど。そう思いながら日々過ごしていた。
休日。お昼…はコンビニで買うとして、晩御飯はどうしよう、買って作ろうかな、と思って外出をする。暑い。流石夏って感じ。私はこの暑さが苦手だ。少し歩いただけでも汗が出る。外に出てまだ少ししか経ってないのにもう帰りたくなってしまった。いやだめだめ、今日晩御飯の食材買うんでしょ!と自分に言い聞かせて足を進める。すると、目の前から噂のあの子が歩いて来た。まぁそれだけ、早く用事を済ませようとすれ違う。と思ったけど。なんと急に強風が吹いてポケットからハンカチが落ちてしまった。拾おうとした瞬間、すでにハンカチは拾われており、それを拾ってくれたのが彼だということはすぐ理解出来た。
「あっ、ありがとうございます…!!それ、私のハンカチで…。」
そう言ってハンカチを受け取ろうと近くまで行く。間近で見てみるとかなり顔が整っていると分かる。
「あぁ、やっぱりアンタの??はい、かわいーハンカチっすね。」
私の手に優しくハンカチを置いては「じゃ。」とだけ言って去っていった。…口調は確かに生意気な感じしそうだけど……普通にいい子じゃない??でもまだこの一瞬しか関わってないし、すぐ決めつけるのも良くないし。私はそこからはちゃちゃっと用事を済ませて自宅へと歩いて行った。この日を堺に、彼との関わりが増えるとも知らず。
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