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『六章 ありがとう、絶望学園』俺たちは五階へ向かっていた
荒「あれ…」
五階は全部瓦礫になっており、部屋などは残っていなかった
荒「なーんだ、なんもないな」
雷「…だな、今日は一回終わりにするか」
荒「そうだな!もう少しだけ暗くなってきたし、飯は俺が作るよ」
そう言い、お腹が空いていたのか早歩きで階段から降りて行った
俺は瓦礫の上に座り込んだ
今の所、この学校についてはわからないことだらけだが
内通者についてはわかった
内通者はどうやら2人いるようだ
ただこの2人の内、1人は情報を誰かに送っていたがもう1人は多分何もしていない
雷「…行くか」
【体育館】
荒「あ…ミライ!大変なんだ」
雷「…どうしたんだ?」
荒「あそこに…」
瑞稀が指を指す方を見ると、ぐしゃぐしゃになった鉄屑があった
雷「…もしかして!」
雷「キーボ!?」
それはキーボだったと思わしき物だった
荒「俺が帰ってきたら…」
雷「キーボ!」
?「…雷、電…さん」
雷「よかった…」
?「…デ、タ…が」
キーボの言葉は途切れて、砂嵐の音で聞こえない
?「もう、ボクの体は、データ処理が…できないんです」
雷「それって…」
?「…リセット、するしか、ないんです」
荒「…リセットしたらどうなるんだ?」
?「…もう2度と動けません。」
荒「…そんな」
?「荒川さん、雷電さん…」
?「短い間でしたけど…ありがとうございました。」
?「…さようなら」
そう言い残し、キーボは完全に動かなくなった