どうも、主です
息抜き程度のL月です
主ラノベ初挑戦です。暖かいお気持ちで読んでいただけると幸いです
なお、主に文才はありませぬ。
・手錠生活から数ヶ月設定(月は記憶戻ってます)
・すごく淡白なL月、月L(腐ってなくても全然読めると思います)
・どちらも自覚なし
月 「 」
L 『 』
ではどうぞ↓
おびただしい数のPCやテレビが並ぶ全体的に薄暗く殺風景な部屋の静寂が2つの影を取り囲む
『月くん
私は君に出会えて嬉しかったですよ』
竜崎こと世界の探偵”L”と手錠で繋がれ生活を共にし、数ヶ月が経とうとしていた。
空のシロップを器用に積み重ねる竜崎に不意に声をかけられる
「… いきなり何を言い出すんだ、竜崎」
なんだ急に、そんなことで僕の反応を見るつもりか。と内心呆れ気味にキラだと思われるよう当たりざわりのないよう返す
『そのままの意味ですよ』
「?」
Lは目線を空のシロップから離さずじっと見据えながら一つ、また一つと積み重ねていく
…相変わらず何を考えているのか読めず、小さくため息を吐くとそれを遮るようLが口を開く
『君と出会う前までは張り合えるような相手もおらず、正直退屈していました』
『そこに月くん、君が現れた』
濃い隈のある真っ黒の双眼がジロリと覗き込むようにこちらに向けられる。その吸い込まれるような双眼と、女性の口説き文のような内容に不覚にも脈が速くなる。
…なんだ、何が言いたいんだコイツは、
『…初めて対等な人間に出会えた気がするんです
___月くんもそうでしょう。』
…図星。まるで全てを見透かされているようで唖然とした。
僕自身もデスノート、いや”L”と出会う以前は張り合えるような相手もおらず、日々の日常に退屈しているのと同時に”変化”を求めていた。
Lはシロップが大量に注がれたコーヒーの注がれたカップを人差し指と親指だけで器用に持ち上げる、口をつける
落ち着け、これはLが僕の反応を見るためにわざと仕組んだものだ。と自分自身を諭すよう説得し、内心が表に出ないよう平然を装う
「…あぁ、そうかもしれないね」
「だけど竜崎、君は僕がキラ候補だから接近してきたんだろ?」
……… …そう、Lは”夜神月”ではなく”キラ”という偶像をを追っているだけ。
僕じゃない
平然と装うつもりが不意に表情が濁る。
自分でも余計な事を口走ったのは分かっていた。
Lも何かを察したかのように口を開かず、薄暗い室内に沈黙が走る。
「 …… すまない、さっき言ったことは忘れてくれ 『確かに、初めはキラ繋がりだったかもしれませんが』
『私は今、”夜神月”くんと会話しています』
「!」
Lはそんな僕を見かね彼なりに気を使ったのか、それともただの気まぐれかは定かではないが、思いがけない言葉がLの口からつがれ、思わず目を見開き、呆然とする
キラでなく”夜神月”と話している…か、
…そもそもこれはLの罠だ。おそらくやつは僕が油断してボロを出すのを待ち構えているのだろう。
「… そうか、そうだな。竜崎」
友人だなんて口にしたのも上辺だけ。
僕にかけてくれた言葉もキラを白状させるための罠。
___そんなこと、初めから分かりきっていた
所詮は猟奇的な大量殺人犯”キラ”と、どんな難事件でも解決に導く世界の探偵”L”。
2人は永遠に分かりあうことができない、対立し合う仲だということ。
Lは僕を一瞥したあと、何事もなかったかのように、僕に向けていた体を正面に戻し、再びPCへと手を伸ばす。
…ふと考えた。
もしもデスノートを拾う前、”キラ”として悪人を裁く前に、流河早樹こと”L”に出会えていたらこの世にはキラなんて存在しなかったのではないだろうか。それに、お互い妙な先入観を持つこともなく友人として接することができたのではないか、と。
______いや、余計なことは考えるな。
デスノートに指名手配犯の名を刻んでから、
僕の元に死神が現れてから、
人々からキラと呼ばれるようになってから、
僕の運命はすでに決まっている。
…そうだ、僕は新世界の神になる
これは僕でないとできない、いや僕にしかできない
そのためにはLも蹴落とさなければならない。躊躇うな。
全てはこの腐り切った世の中を一変させるために….
end …?
コメント
2件
え好き泣ける🥲天才かな?