・微ドS表現有!(目黒)
:今回:
目黒にそう誘われ、断る理由もないので、「いいよ」と軽くOKする。雑誌の撮影で集まったメンバーは、撮影が終わるとすぐ帰っていった。まぁ、帰る時に、佐久間と翔太の視線が凄かったけど…。用意が終わったらしい目黒は、荷物を持ち、「舘さん、行きましょう」と立ち上がった。俺は、目黒に手を引かれながら、タクシーに乗った。
宮舘:今日は、どこ行くの?
目黒:俺の家です。
宮舘:…え?目黒:俺の家です。
宮舘:あ…そう。
「え?」と聞き返しても、同じ言葉を何度も返してくる目黒に、これ以上聞いても同じかな、と考え、納得のふり。目黒はタクシーが止まると、代金を払い、俺の手を引いて車を出る。家に入っても手は繋がれたままで、俺が座るまで離してくれなかった。
宮舘:…目黒、お腹すいてない?俺、何か作っ…?
夕飯はまだだった為、ご飯でも作ろうかと立ち上がった瞬間、目黒は俺の腕を引っ張った。バランスを崩し、俺はソファーに尻もちをついた。
宮舘:痛っ…
目黒:……すみません。
謝ってはいるが、目黒の目は俺を見ていない。俺の目の奥を見ているようだ。少し怖さを感じ、目を逸らした。
目黒:…舘さん、しょっぴーとキスしたでしょ。
宮舘:……へ?
目黒の口から出てきたのは、少し怒っているような声色で。俺が翔太とした事を言い当て、目黒は真剣な眼差しで俺を見つめていた。
宮舘:目黒…?
目黒:答えてください。
宮舘:い…痛いッ…
少し怒りを込めた力で、俺の腕を掴む。肌に爪がくい込み、痛い。俺が「痛い」と言っても、目黒は手を離そうとしない。
宮舘:……目黒、痛い…!! いっ……。…した、した!キスした!ごめん、許して、離して!
目黒の力が一向に弱まることは無い。寧ろ強くなり、耐えられなくなった俺は、全て打ち明けた。翔太とキスしたこと、子供っぽいと言ったら、ディープキスまでされたこと。それを目黒は、さっきと変わらず、真剣な眼差しで聞いていた。
目黒:…へぇ。1番。
聞き終えた目黒は、ドス低い声でそう呟き、そのまま俺の腕を引いて部屋へ連れていく。この後何が起きるかなんて、考えてる暇なんてなかった。
[完]
コメント
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コメント失礼します! 主様のストーリー最高すぎです! ハートもたくさん失礼しますm(_ _)m