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スゴォ…天才やん…
暗く、光がない場所で目を開ける。
黒い絵の具をぶちまけたような、カラスの羽のような、そんな色が僕の周りに広がっている。
どうやら床はあるようで、歩いてみる。
いくら歩いても端っこは見つからないので、そこで止まって耳を澄ませてみる。
少し経つと、光がさす。
雨が上がった時に、雲の隙間から刺す光のような。
光の光源は…駅?
駅の看板が光源だったようだ。
かろうじて読めるような、字を覚えたての赤ちゃんが書いたような字で、××と書いてある。
聞いたこともない駅名だったが、そこに行かなくてはいけない。そういう気持ちが生まれた。
その途端、光が強くなり意識が浮上する。
目が覚めた。
今までのは夢だったと、体が理解する。
今日、学校でやるはずの教材が広げられたままの勉強机。
部屋の窓から見える海と遊園地。
今頃友達は4時間目の授業が終わって昼ごはんの準備をしている頃だろうか。
流していたメドレーも終わっていた。
家に誰も来る予定もないし、親も夜まで帰ってこないので、
夢の中で見た××に行ってみることにした。
少し光が入ってくる路地裏で。
最後の一本を味わって、小さく煙を吐き出す。
うん。今日も美味しい。
今日も可愛い黒猫ちゃん。毛は僕の心みたいに黒い。
こんな邪魔な長い髪の毛、切ってしまいたい。
なんで紫色に染めたのか、思い出せない。
いつもメイド服だけど、今日は私服。
黒いダボダボなTシャツに黒いズボン。メイド服なんかより落ち着く。
最近ハマっていることをし始める。
僕がいるところの周辺をマップで表示して、ランダムに場所を選ぶ。
そしてそこへ向かう。
「…××…」
海沿いにある、小さな駅だったはず。
よく友達が言ってた場所…だったな。
行ってみようか。
曲作りとMV作りが終わって、小学生が道路を走り回る昼過ぎに。
音楽を聴きながら、がむしゃらに街を歩く。
ちょっと前までは家にずっとこもっていたから、家を出るなんて久しぶりだ。
最後に家を出たのは、友達に猫の抱き枕をあげた時。
使ってくれてるといいな。
今日は時間があるから、少し遠くまで行ってみようか。
親も来ないし、ここはネッ友に会いに行ってもいいかな…
考えていたら、ネッ友が雑談をあげた。
相変わらず綺麗な写真。
「今日、××に行こうと思ってるんだけど、あわない?」
なんて一見したらナンパのような文章を送ったら、数秒後にいいよ!という可愛い返事が返ってきた。
時間を合わせて、またあとで。というメッセージを送る。
一回家に帰って、ご飯を食べる。
財布を持って、友達がくれたピアスをつけて、パーカーを羽織って家を出る。
海沿いを走る電車に乗って、××に向かう。
4時間授業で、なぜかあった委員会の帰り道に。
綺麗な川と太陽が映えていたので、写真を撮ってみる。
えへへ、上手く撮れた。なんて自画自賛をする。
写真を最近始めたアプリに雑談と共にアップして、スマホを閉じる。
今日の夕飯は何にしようか。
帰ったらお風呂に入って、夕飯を食べて、ゲームをして、漫画を描いて、寝よう。
ピコン!という音とともにスマホに入ってきた通知を見て顔が綻ぶ。
よく話すネッ友が、××に来るらしい。
会おうよ、という誘い。
フェイスタイムや通話をしたり写真を見せ合ったりしてるから大丈夫かな…などと思い
ネッ友が来る××で待ち合わせをする。
今日は時間もあるし、菜乃葉と一緒に喫茶店でお茶をしよう。
この前、ネッ友とフェイスタイムをした時に教えてくれた名前。
私みたいなどこにでもある名前なんかより、100倍素敵な名前。
自分のことは嫌いではないけれど、やっぱり名前だけは好きになれない。
菜乃葉は私の名前をすてきって言ってくれたけれど…
まぁ、いっか。
足取り軽く、川沿いをスキップする。
家に荷物を置いて、着替えて××へ向かう。
昼過ぎ。いつもより遅く目が覚めた布団の中で。
もう使わない猫の抱き枕。
ベッドの横にある小さな机においてある電池が切れた目覚まし時計。
作戦決行の前に、行きたいところがあるのを思い出した。
終える前に、行きたい駅があった。
ああ、本当にいろんなことがあったな、この人生。
でも楽しいことなんてなかった…かな。
服を着て、髪の毛は青のままでいい。
ポケットに財布を突っ込んで、出かける。
家は都会だから、いろんな電車を乗り継いで向かう。
やっぱり自分は自然の方がいいな。
どもども。
なんか創作意欲が湧いたので書いてみようかと。
話の流れとしてはいろんな悩みとか過去を抱えた人たちが駅?かな、駅で出会って
救いあう…的な感じですかね。
名前とか浮かばないのでたすけてくれ。
結構伏線系?張り巡らしたつもりなんではい。見つけてみてね。