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ええ~!!!続き楽しみ!!👍
‘ キュッ ’
会場に響く摩擦音と
‘ パサッ ’
静まり返った空気の中、綺麗にゴールを決める音。
会場が盛り上がる音。
『 凄い… 』
宮舘 「 見てよかったでしょ 」
『 うん、 』
目の前で活躍する人たち全員、車椅子でプレーをしている。
『 車椅子、バスケット… 』
宮舘 「 そう 」
宮舘 「 ま、今日はただの観戦なんだけどね 」
__ 「 あれ! 」
__ 「 宮舘さん? 」
宮舘 「 あ、深澤 」
深澤 「 お久しぶりです! 」
いつの間にか試合は終了していて、
沢山点を決めていた人が主治医と話していた。
深澤 「 その子が? 」
宮舘 「 そう 」
『 … 』
話す義理もないから、会釈だけしておく。
ごめんねお母さん。
ずっと女は愛想って言われてきたけど、
やっぱり無理そう。
深澤 「 ふはっ、笑 」
『 ? 』
笑われた。
なんで???
深澤 「 蓮みたい。笑 」
宮舘 「 昔のね。笑 」
深澤 「 コーチが探してました! 」
宮舘 「 雑用係でしょ。笑 」
深澤 「 ちょ! 」
深澤 「 怒っちゃうんで!笑 」
渡辺 「 立派な監督ですけど。 」
宮舘 「 あ、翔太 」
渡辺 「 涼太来るの遅せぇよ 」
渡辺 「 俺待ってたんだけど? 」
宮舘 「 ごめんごめん 」
『 …先生 』
『 先帰っとくね 』
宮舘 「 あ、ちょっと待ってて 」
『 いいよ、 』
『 話してなよ、 』
宮舘 「 付き添いがいないといけないの 」
『 …はぁ、 』
深澤 「 あ、じゃあ俺達の練習来る? 」
『 え、いや、 』
深澤 「 コーチいいっすよね? 」
渡辺 「 康二もいるしいいんじゃね? 」
渡辺 「 ここから見えないこともないし 」
『 いや、 』
『 私は端っこにいるんで、 』
深澤 「 じゃあ見学ってことで! 」
『 いや… 』
宮舘 「 行ってきな? 」
宮舘 「 気分転換になるかもよ? 」
『 …うん 』
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渡辺 「 あの子だろ? 」
渡辺 「 涼太が言ってた子 」
宮舘 「 うん… 」
渡辺 「 珍しく苦労してんじゃん 」
宮舘 「 どうしても死にたいみたい 」
渡辺 「 … 」
宮舘 「 リハビリのモチベも死ぬため 」
渡辺 「 意味ねぇじゃん。 」
宮舘 「 だから困ってんのよ、 」
渡辺 「 特に反抗的な感じしなかったけど? 」
宮舘 「 最近大人しいよ 」
渡辺 「 バスケ 」
渡辺 「 させたいんだろ? 」
宮舘 「 なんでもいいんだ 」
宮舘 「 何か死ぬ以外の目標が出来れば 」
渡辺 「 興味持ってくれたらいいんだけどな 」
宮舘 「 興味はあったと思うよ 」
宮舘 「 凄いキラキラした目で見てたから 」
渡辺 「 人見知りかな? 」
宮舘 「 うーん、 」
渡辺 「 お、 」
渡辺 「 佐久間が話しかけに行った。笑 」
宮舘 「 刺激強いぞー、笑 」
────────────────────
『 … 』
遅いな…
選手の人たちもチラチラ見てくるし
もう帰りたい……
『 はぁ、 』
__ 「 大っきいため息だね! 」
『 う、わぁ?!! 』
__ 「 あははっ!笑 」
何だこの人。何だこの人!
__ 「 初めまして~ 」
__ 「 佐久間大介で~す! 」
『 あ、はい、 』
__ 「 君は? 」
『 佐藤、美羽です… 』
__ 「 美羽ちゃんね! 」
__ 「 覚えた! 」
『 いや、覚えなくても、 』
__ 「 美羽ちゃん! 」
『 え、はい、 』
__ 「 ほいっ 」
『 は、え、 』
__ 「 ナイスキャッチー! 」
『 … 』
__ 「 美羽ちゃんさぁ、 」
__ 「 スポーツしてた? 」
『 …してないです。 』