『 … 』
いいな。
何も気にしないでスポーツができて。
『 …楽しいですか? 』
佐久間 「 最っ高に楽しいよ! 」
『 そうですか。 』
佐久間 「 何のスポーツやってたの? 」
『 だからやってないって、 』
佐久間 「 さっきのキャッチみたら分かるよ。笑 」
佐久間 「 運動神経いいっしょ?笑 」
『 …野球、 』
『 やってました。 』
『 中二まで。 』
佐久間 「 へえ! 」
佐久間 「 野球か~! 」
佐久間 「 じゃあ一緒バスケしよ! 」
『 いや、思考回路がわかんないです 』
佐久間 「 あはっ! 」
佐久間 「 まあまあ 」
『 いや、もう帰るんで、 』
佐久間 「 帰りそうな雰囲気では無いよね~ 」
『 … 』
やっほーって手振ってる暇あったら早く話終わらせろ…
佐久間 「 やろやろ! 」
『 … 』
佐久間 「 はいボール 」
『 … 』
佐久間 「 ほいっ 」
『 わっ、 』
佐久間 「 ナイキャッチ~ 」
『 … 』
佐久間 「 ヘイ! 」
『 んっ、 』
佐久間 「 上手じゃん! 」
『 … 』
『 もともと左投げで、 』
『 麻痺してるの右だから… 』
佐久間 「 それでも上手だよ! 」
佐久間 「 車椅子でって初めてでしょ? 」
『 やったことあるわけ、笑 』
佐久間 「 ま!そうだよね~ 」
『 あ、ごめんなさい、 』
佐久間 「 気にしないで気にしないで? 」
佐久間 「 あ、シュートしてみる? 」
『 …うん、 』
佐久間 「 適当にやってみな? 」
『 ん… 』
『 っしょ、 』
‘ ダンッ ’
ゴールに触れることなく落ちるボール。
『 …ふ、笑 』
やっぱり無理だったんだ。
女がスポーツやるなんて。
障害者がスポーツするなんて無理なんだ。
佐久間 「 すげぇ!!!! 」
『 …は? 』
佐久間 「 え、右半身麻痺ってんでしょ?! 」
佐久間 「 なんで投げれんのよ!笑笑笑 」
佐久間 「 あははっ!笑 」
佐久間 「 天才見つけちゃった!笑笑 」
『 いや、入ってない、 』
渡辺 「 入ってなくても 」
渡辺 「 投げれること自体が凄いの 」
『 ひっ、 』
深澤 「 ぶっ、笑 」
深澤 「 ひっ だって!笑 」
深澤 「 コーチ!笑 」
渡辺 「 うるせぇ 」
宮舘 「 ありがとね佐久間 」
『 帰ろ、 』
宮舘 「 はいはい 」
佐久間 「 またやろーね! 」
『 … 』
宮舘 「 あ、ちょっとごめん待ってて 」
出口付近で、また待たされた。
『 何回待たせんのよ… 』
右手の感覚は無いけど、
体がムズムズする。
懐かしい感覚。
試合で勝っても、自分が結果を出せなかった日。
何、思い出してんだろ。笑
目黒 「 邪魔 」
『 あ、ごめんなさい、 』
岩本 「 蓮。 」
『 … 』
目黒 「 お前の目。 」
目黒 「 嫌いだわ。 」
『 え、 』
バシッという音と共に、目黒と呼ばれる男性の頭が沈む。
目黒 「 いでっ、 」
岩本 「 いい加減にしろ 」
『 …ごめんなさい、 』
岩本 「 ごめんね、 」
岩本 「 気にしないで、 」
気にしないでって言われても、
無理でしょ、
宮舘 「 お待たせ。 」
『 うん 』
宮舘 「 ? 」
宮舘 「 なんかあった? 」
『 なんもない 』
宮舘 「 そう? 」
宮舘 「 あ、楽しかった? 」
『 …うん 』
宮舘 「 そっかそっか 」
『 次、 』
『 いつ行くの? 』
宮舘 「 ふふっ、笑 」
『 別に行きたいわけじゃないけど、 』
『 気になることがあるだけで、 』
宮舘 「 今週中には行くかな 」
宮舘 「 美羽も一緒に来る? 」
『 …行く 』
next … 200
コメント
1件
めめが冷たい⁉︎続き気になっちゃう(^-^)