前回とは全く関係ありません
今回は白布、国見、月島の三人の物語です。
会話文割と多めかもですが、最後まで目を通していただけると幸いです。
キャラ崩壊、キャラ変注意です。
仲がいい宮城組の話。
***
「甘いものが食べたい」
そう告げた俺の口には、よく見かけるチョコチップのクッキーが投げ込まれた。
「食ってるじゃん、今」
久々に3人で集まれた休日は出来る限り有意義に使いたいと言う意見の俺は、半ば無理矢理口に放り込まれたクッキーを食べながら、隣でスマホとにらめっこをしている月島に反論する。
「そういうことじゃなくて!俺はカフェとか行って、この休日を有意義に過ごしたいの!」
そう言葉に出すと、この部屋の主である国見が、山積みの課題から逃げるようにこちらを向き、辛辣なことを言う。
「てかしらぶんが好きなのしらす丼じゃなかった?しらす好きはお家でしらす食っとけよ」
「ひっど」
「僕はこの休日を有意義にくにみんの家で過ごしたいなあ~?あとお菓子は持ってきたでしょ。足りんなら食え」
「ハイハイ、もういいです。皆俺のこと嫌いなんだ···」
そう拗ねて部屋の隅でちっちゃくなると、どこかで誤解を説くような声が聞こえてきた。
「···そうは言ってないじゃん」
「これで我慢してくれ、はい。しらすのキーホルダー」
「対して嬉しくねぇ···」
「なんだテメェ、励ましてやってんのに」
とてもじゃないが先輩に聞くような言葉使いじゃないことは承知の上で、気を許してくれているのだと自分で勝手に解釈し勝手に嬉しさに浸っていた時期もあった。
「俺の机を見てみろや。この課題の量が分かるか??」
「それはお前自身の責任でしょうが。」
俺がそう言うと国見はムスッとし、 広げていた課題の方を向きシャーペンを再び握る。
俺が横を向くと、月島が人のベッドで遠慮なく寝転んで枕に頭を乗っけていた。
「さっさと終わらしてくれ~後でマ○カな」
「ねえ、カフェ行かないなら俺の課題手伝え」
「自分でやって」
猫の手も借りたい、と言った顔をしている国見がちょっと可哀想に見えてきたが、やっぱり自分自身の責任なのでキツめなことを言う。
「糖分摂取しといたら?」
月島にそう言われ国見はどこからか塩キャラメルを取り出し食べ始める。
「あー、俺も食べたい」
長らくキャラメルを食べていなかった俺は実物を見ると急に食べたくってきて、断られる覚悟で言った。
「いいよ~、ホラ食え。」
思ったより何十倍も優しい返答に、ついつい舞い上がる。
「やった~!」
「餌付けされとる···」
国見は横からボソッと聞こえた声の方に振り向き、塩キャラメルを投げ付ける。
「あでっ」
「ツッキーにもあげるわ」
「わーいありがと~」
先程の俺と対して変わらない反応に、コイツもチョロいな、とブーメランを自分に突き刺すような考えをする。
「ん~~、···課題するか」
国見が伸びをしながら近くに綺麗に置いてあるイヤホンに手を進めた。
「···どうやって邪魔したろか。」
「とりまずっと話し掛けとこう」
「おい」
***
うーん、切りが悪いね。
あ、前回のは続く可能性あります。今回は書きたかっただけ、なので文字数少なめ。1000文字ちょっとです
次回はなにかなぁ、ゆっくり書いていくので更新気長に待っていてくださいm(_ _)m
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