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一次創作百合 響視点


一人称、二人称

(攻)葵…私、響

(受)響…私、葵





「っ……少し、待ってくれ」


腕を首にまわし後ろから項にキスを落とす葵の手を掴み制止する。後ろを向くと薄暗い視界で不安そうな顔をした彼女と目が合った。


「どうした?」


『嫌だったか?』と言いたげな不安そうな目をしている。


「いや、葵の目を見ていたい」


そう伝えると俯きうーんと悩むような仕草をし、はっと顔を上げる。何か思いついたのか?『少し待っていてくれ』と言いすたすた歩き洗面所に入っていく。ガタッと音がしたと思うと何か大きい物を持って出てくる。あれは……鏡か?


「なんで鏡を持ってきたんだ?」


質問には答えず大きな長方形の鏡を全身が映る位置でベッドの前に置きさっきの位置に戻ってくる。


「こうしたら目を見れるだろう?」


そう言い下から胸をやわやわと揉んでくる。急なことに驚き前を見ると一糸も纏わない姿で後ろから胸を触られている自分の姿が鏡に映り、後ろにいる彼女と目が合う。自分でいつもは見ないその姿を見るのはどうにも恥ずかしく、思わず顔を背けると顎を掴まれ鏡の方を向かされる。


「目を逸らさないで」


それに抵抗することも出来ず鏡を見ると脚を開いた状態で抑えられ、立ち上がった胸の先端をきつく摘まれ思わず声がでる。


「んっ……っあ、…っ」


先端を爪で弾かれ指の腹でこねくり回されると下が段々と濡れていくのが嫌でも分かる。それを知ってか知らずかいじるのをやめない。首元をかぷりと噛まれると一際大きく声がでる。


「ぁあっ!…ぅん、……っ…」

「噛まれるの気持ちいいな」


耳元で囁かれまた噛まれる。噛み跡の隣にキスを落とし再び噛まれその度に嬌声が部屋に響く。自分のその姿が見ていられず目を逸らすと『響』と言われ咎められ顎を掴まれ強制的に前を向かせられる。鏡を見ると楽しげな顔をした彼女と目が合う。今日はいつにも増して楽しそうだな、とよく働かない頭で思っていると突然右耳に水音が響き鼓膜を通して脳を揺する。脳に大きく響く水音と熱い吐息で頭が回らなくなり声が我慢出来ずに出てしまう。


「あっ…ぁ、っふ……んぅっ…」

「気持ちいいな」


ふーっと息を吹きかけられかぷかぷと甘噛みされる。胸の先端を強く摘まれると受け止めきれなかった快感が涙となり頬を伝い鎖骨に落ちる。『かわいい』と小さな声が脳を揺さぶりぺろりと涙の痕を舐められる。その小さな刺激にも体がびくりと反応してしまう。

涙で滲んだ視界で鏡を見ると顔が赤く染まり下から溢れ出した蜜がシーツの色を変え、下が物欲しそうにひくついているのが見える。触ってほしい、なんていつもは絶対に言えないが蕩けきった頭では何も考えられず口に出してしまう。


「あっ…っ……下さわって、」

「よく言えました」


微笑む彼女と目が合う。その反応は私が求めてくるのを待っていたのか?いつもなら皮肉を言うところだが散々焦らされた今の私にそんな余裕は無い。


「分かるか?すごい濡れてる」

「……やめて、くれ」


どろどろと溢れ出した蜜を指に絡め目の前で見せられる。それが自分の快感から出来たものだと思うと恥ずかしくて見ていられない。『かわいいな』と囁かれそのまま耳を舐められる。ぬるりとした指で突起を押しつぶされ強い快感が襲い思わず声が出る。でも一番望んでいるものはきてくれない。


「んっ……あお、い…なか、はやくっ」

「もう少し」


それだけ言い耳にふーっと息を吹きかけられる。それだけで焦らされた体は大きく反応し脚がガクガクと震え、下からどろりと溢れてくる感覚がする。


「あっあ…も、むりっ…はやく、」


聞こえていないかのように突起を指でこねくり回し首元を強めに噛まれる。何によるものか分からない涙が目からこぼれ落ち彼女の頬を濡らすのが鏡に映る。


「限界か?」


顔を上げ問いかける彼女にこくこくと何度もうなづいて答える。


「はやくっ…」


微笑んだ彼女と目が合う。何で笑っているんだ。可哀想だとは思わないのか?とよく働かない頭で思う。左手で顎を掴まれ目を逸らせないように固定される。手が肌の上を滑りくちゅりと音を立てて指が一本そこに入ってきて思わず『あぁっ!』と声が出る。


「動かしていいか?」


わざわざ聞いてくる彼女に何度もうなづく。指がゆっくりと動きいいところを掠る度に嬌声が部屋に響く。『可愛い』と言う声が脳に響き、耳に何度も口付けられる。


「ああっ…んっキス、して」

「してるじゃないか」


微笑んだ彼女と目が合う。何が言いたいか分かっているんだろ。


「っいや……口に…」

「ダメだ」

「なんでっ…ん、ぅあっ……!」


突然指が抜かれたかと思うともう一本増やしてはいってくる。手の平で突起を押しつぶされくちゅくちゅと音を立てなかをかき混ぜられると甘い痺れが走り指をきつく締め付けてしまう。


「っ、ん…ぅ、ああっ……!」


身体に大きな快感が走り脚がガクガクと震える。視界が真っ白になり頭がふわふわする。どうにかその快感を逃そうと背を丸めるが効果は分からない。


「あっま、って…」


余韻が収まらないうちに再び指が動き出し入口のところをとんとんと一定のリズムで押される。達したばかりで敏感な身体ではいつもはあまり感じないところでも大きく反応してしまう。


「鏡を見て」


力の入らない身体では抵抗することも出来ず顎を掴まれ前を向かせられる。鏡に映る自分の恥ずかしい姿も今は興奮を増加させる材料にしかならない。無意識に腰を揺らしもっと大きな刺激を欲しがっている。


「っおく、んっうえさわ、って」

「良い子だな」


耳元で囁かれ微笑んだ彼女と目が合う。それだけで敏感な身体は大きく反応し締め付けるのが止まらない。指が奥まで進み上をぐっと押し上げられると強い快感が身体を襲う。


「あ、っあ…ぅん、っふ……ぁあっ!」


首元を強めに噛まれ甘い痺れが走る。受け止めきれなかった快感が涙になり頬を濡らし鎖骨に落ちる。その痕を舐められると『ああっ!』と思わず声が出てしまう。


「とろとろだな」


耳元で言う彼女の吐息が熱い。背中の触れているところからも熱を感じ彼女も興奮してくれているのが分かる。それが嬉しくて指を強く締め付ける。

途端、指が激しく動き強い快感が走る。くちゅくちゅと音を立て弱いところを明確に攻めるその動きに声が抑えられない。


「んっ、あっう…ああっ…!」

「目を逸らさないで。しっかり見て」


微かに残った理性は見たくないと言っているのに何故かその言葉に抗えない。心臓が激しく波打ちお腹の奥が熱くなる感覚に限界が近いことを知らされる。


「ん、っあ…あお、いっも、う」

「イッて」


弱いところを強く押しこまれ声と吐息が脳を揺らす。どうにかして保っていた最後の理性が切れる。


「っ、あ、んっ…ぅあっっ…!」


甘い痺れが走り目の前に火花が散る。自分の身体なのに声が漏れ通欲締め付けるのを制御出来ない。頭が真っ白になり何も考えられなくなる。


「大丈夫か?」


荒い呼吸を整え身体を落ち着かせていると後ろから声がかかり髪を手櫛でとかれる。すごく優しい手つきだな、とよく働かない頭で思う。


「水をもって…っん」


『水を持ってくる』と言いかけた彼女の口をキスで塞ぎそのまま後ろに倒れ込む。舌を入り込ませ吸い上げると『んっ』と小さく声を漏らす。私がリード出来るのでは、と思ったのも束の間、すぐに逆転されてしまい組み敷かれる。


「……もう一回」


首に腕を回しぐっと顔を近づける。一瞬きょとんとした顔をし,すぐに口角が上がっていく。


「今度は向かいあっ」


言い終わらないうちに鼻先が触れキスを落とされた。

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