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#異世界転生
しめさば
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花月夜れん
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ピチュピチュ ピッピッ
ぴーちゅんが鳴いている。もう朝かな? ピッピッとも鳴くんだ。
そう思って、ベッドから起き上がる。
アリスは、先に起きて準備を終えているようだ。
「おはよう、リサちゃん。よく眠れた?」
「……うん、よく眠れたよ」
私は無難な返事を返す。
少しおかしな事を考えてたのはなかったことにしよう。うん。
「火の精霊と話せないとすると、ここはもういいかな。次の国に行く?」
「他に調べるところはないの?」
「フレアストーンは隣だから、一番よく来てるからね」
「そうなんだ」
私は、ドレンとサラに挨拶がしたいなと考えていると、それを読み取ったかのようにアリスが言う。
「ドレンが帰って来たら、挨拶して行こう」
「うん」
それまでにサラには会えるかなぁ。
「朝ごはん食べに行こうか!」
アリスに言われて、私はパタパタと朝の支度をはじめた。
ーーー
「見つけましたよ! アリスト様、リサ様!」
あれ、見たことある人が……。黒いローブを着た男の人が近づいてくる。
肉団子の入ったハンバーガーみたいな食べ物をナイフとフォークでもぐもぐと食べながら、近づいてくる人を眺める。あと少しで食べ終わるところだったのに……。
「国から出ぬ約束のはず。戻りますよ!」
フードの隙間から黄色と水色のオッドアイが見える。
「ルード、お店に迷惑だから、座って?」
一瞬ムッとした表情を浮かべたが、素直に椅子を引き彼は座った。フードをはずすと青みのあるダークグレーシルバーの髪がさらりと揺れた。
「要らないって言うから、リサちゃんが魔法を使えるように色んな国で勉強をしようって、魔女修行の旅に出たんだよ」
「ですが!」
「何になさいますか?」
店員のお姉さんが、空気を読んでか読まないでか話の途中に割り込んできた。
「あ、ではコレを」
律儀に頼むルード。
「はい、少しお待ち下さい」
ペコッと、スタイルのいい鬼の店員のお姉さんが下がっていく。
「それじゃ、ボク達食べ終わったから」
そう言って、口に残りを放り込むとアリスはごちそうさまをして、立ち上がった。私も最後の一口を急いで口に入れる。
「じゃあね!」
「アリスト様! 後でお話しを! 食べ終わり次第行きますので!」
律儀な彼は、追いかけることが出来ず頼んだ料理を待ってきちんと席に座っている。
なんだか、少し可哀想だけれど私もアリスと一緒に店をでた。
「いいの?」
「連れ戻されたら困るでしょ?」
「そうだけど」
てくてくと、ドレンの隊舎に歩いて戻っていると、あの若い鬼さんが馬に乗って戻ってきていた。
あれ、でも一人だけ?
コメント
1件
ああ、ルードくんついに来ちゃいましたね……! 朝ごはんのシーンから一気に緊張感が走って、私はちょっとドキドキしながら読みました。アリスが即座に「連れ戻されたら困るでしょ?」ってリサちゃんを連れて逃げるところ、彼女のリサちゃんを守る強さが感じられて好きです。それに、ルードが律儀に注文した料理を待って席に座ってるのがちょっと可愛くて、応援したくなりました😊 続きがすごく気になります!