_探偵社
国木田「太宰の救出に失敗しました」
社長「何があった」
国木田「太宰とフョードルには、会えたのですがなぜか太宰が『帰りたくない』と言い出しまして….」
与謝野「何か薬を飲まされたんじゃないかい?」
鏡花「薬?」
与謝野「あぁ。フョードルはずば抜けて頭がいい。だから、自分で配合して薬を作ることなんて簡単だと思う」
敦「あの。」
国木田「どうした敦」
敦「太宰さんがくれたんです。この紙」
探偵社員「!?」
国木田「いつもらった!?」
敦「僕がフョードルに襲い掛かろうとして太宰さんが僕の腕を掴んだ時です。」
福沢「内容は?」
国木田「内容は
『私はフョードルに”洗脳薬”を飲まされた。多分、君たちが私を助けようとしてくれる時にはもう遅いと思う。だから、この手紙を書く。無理そうなら助けなくていい。君たちが危険な目にあう。後は、頼んだよ。』です。」
与謝野「洗脳薬…なるほどね。だから、太宰はあんなことになっていたのか」
敦「でも、フョードルは言っていましたよね。『ここから逃げ出そうとした』とだから、僕たちが行く寸前までは自我があったんじゃないでしょうか…」
国木田「たしかに…いや、その通りだ」
敦「どうすれば太宰さんを連れ戻せますか…?」
乱歩「あいつならきっと大丈夫さ。きっと…」
探偵社員「…..」
あの乱歩が自信なさげに言うものだからみんなはもっと不安になっていった。
福沢「なんとしても太宰を連れ戻すぞ!」
フョードル「太宰くん。調子はどうですか?」
太宰「…だいぶ良くなった」
フョードル「それならよかったです。」
フョードル「太宰くん。もう苦しくないですか?」
太宰「ビクッも、もう苦しくない」
フョードル「本当ですか?」
太宰「うん」
フョードル「本当は苦しいんじゃないですか?貴方、よく寝れてますか?くまがほんのりあります。悪夢でも見ますか?」
太宰「….見ないよ」
フョードル「本当は見ているんでしょう?”昔の夢”を」
太宰「….」
フョードル「織田作さんは残酷な人ですね。最後の言葉で光を見せるなんて残酷ですね。そうは思いませんか?」
太宰「…そんなことない」
フョードル「苦しめられたんでしょう?彼の言葉に。でも、もう苦しまなくていいんですよ。私がいますから」
太宰「….」
フョードル(もうかなり堕ちてきてますね)
フョードル「私は出ます。いい子で待っててくださいね?」
太宰「….わかった。」
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