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🩷 side
マネージャー「あぁ、それは吉 田 仁 人さんですね」
次の楽曲作成に向けてメンバー4人とマネージャーが集まったタイミングで、彼について知ってることはないかマネージャーに聞いてみた。
彼と挨拶を交わした時に予想外に胸の高鳴りを感じてしまった俺は、名前も聞かずに驚いて逃げ帰ってしまった。
毅とは仲が良さそうだったから、マネージャーが知らなければ毅から直接話を聞きたいと思っていたところだった。
💙「吉 田 仁 人…?聞いたことない名前やな。」
マ「最近うちの事務所に移った人ですからね。前事務所では3人組のダンスボーカルグループに所属していましたよ。SNSに歌出てるんじゃないかな……」
マネージャーがスマホを取り出し、SNSを検索し始める。
他グループだとしてもあんなにダンスが上手い奴がいればもっと認知されそうだが、俺もメンバーも誰も知らなかった。
何でだ…?と疑問に思っているとマネージャー から声がかかった。
マ「あ、これだ。見ます?」
再生ボタンが押され、音楽が流れる。
バラードのしっとりとした曲調に合わせて、滑らかに、繊細に、美しく踊る彼に目が離せなくなる。
以前見た彼は青髪ハーフアップだったけど、画面の彼はふわふわの金髪。
肌の白さも相まって、より儚げに映る。
🩷「…金髪の彼が吉 田 仁 人だよ」
💙「ダンスうっまいな…」
❤️「……めっちゃ上手いね…」
🤍「…彼、歌わないんだね。ほかの2人しか歌ってないから、彼はダンサー要因なのかな?」
3人グループで2人がボーカルなんてなかなか珍しいよね、と柔太朗が続ける。
確かに…ダンスボーカルグループの筈なのに、画面上の彼は一切歌っていない。
心なしか、前のような豊かな表情もあまり現れていないような気もする。
マ「んー…なぜ歌ってないのかは分からないですが、彼、めちゃくちゃ歌上手いですよ。」
💙「え、そうなん!?」
マ「はい。僕、吉田さんの歌を実際に聞かせてもらったことがありますけど…低音も高音も音を外さない、凄まじい歌唱力でした。ギターも弾けて、作曲もできるそうですよ。」
🤍「そんな歌唱力があるのに、なんで歌わなかったんだろうね…」
確かに疑問が残る。
何かしら理由があったのだろうか…もしかしたら、それがグループを抜けた理由なのかもしれない。
ただ…今の俺らには好都合だ。グループに属していない、ダンスも歌も上手い人が見つかったのだから。
ビジュアルも勿論申し分ない。…彼と対面した時の謎の胸の高鳴りは一先ず置いておくとして。
🩷「……聞いてみたいな」
マ「…え?」
🩷「M!LKの新メンバー候補として、彼の歌を
聞いてみたいです」
こうして俺は、次にリリース予定のKISSPLANの矢野の歌唱パートや振り入れを、試しに彼にやってみてもらえないかとマネージャーに依頼した。
💛 side
『君を今後ソロでプロデュースするのかグループとしてやっていかせるのかを判断したいから、この曲の振りとパート練習をしてきてほしい』
事務所のスタッフから宿題が課せられた。
まだ世に出ていない曲で、今とあるグループが振り入れをしているものらしい。
KISSPLAN
振り入れ動画を見る限り5人のグループを想定したもので、振りも曲もかなり難易度が高いことが分かる。
💛「どのグループなんだろ…かなりの実力者揃いなのかな……」
今回、毅に紹介してもらって移った事務所。 この事務所に所属しているグループは、どのグループも歌唱力もダンスも上手いと思う。
練習風景や実際のパフォーマンスも見学させてもらっているが、1人の実力が突出している訳ではなく、全員の実力が高くバランスがとれている印象を受けた。
💛(そんなグループなら活動も楽しいのかもしれないけど…グループは無理だな…迷惑かけちゃうし)
今日はKISSPLANの振付師に実際に振り入れをしてもらえるとのこと。
現メンバーでない自分にそこまでやる必要あるか?とも思ったが、振り入れ動画では分からない部分も多いためありがたかった。
💛(やるからにはちゃんとやりたいしな…)
早めにスタジオに入り、自分で振り入れしてきたダンスを確認する。
キュ、キュ、と靴と床が擦れる音が響く。
無心で踊り続けていると、振付師の方に確認しようと思っていた箇所になった。
💛「んー…やっぱりしっくりこないな…もう1回動画確認しとくか…」
💙「そこ、難しくて動画じゃ分かりにくいよな」
💛「?」
後ろを振り返ると、Tシャツ短パン黒づくめの綺麗な人が立っていた。
振付師なのか、はたまた違うのか…分からずじっと見つめていると、再度声がかかる。
💙「あ。おれ、塩 﨑 太 智。いきなり声掛けてごめん。中入ってもええかな?」
💛「いえ…吉 田 仁 人です。勿論どうぞ。」
💙「ありがとぉ」
塩﨑さんが一言断りを入れてスタジオに入ってくる。
💙「ねぇ、君、めっちゃダンス上手ない?びっくりしたわ!何かやってたん?」
💛「…ありがとうございます。小さい時からジャズダンスをやってて……」
💙「あー、だからかぁ…ウェーブとかターンとか、足先までめっちゃ綺麗なの」
💛「ちょ…ッ、どっから見てたんですか…!」
💙「え?割と序盤から」
💛「マジかよ…恥ず……」
変なことしてなかったよな?と今までの自身の行いを振り返っていると、塩﨑さんが笑顔で顔を覗いてきた。
💙「この後振付師の方が来るんやろ?折角なら一緒にやろうや!」
💛「え?あ……え?」
💙「これ、俺らが今振り入れしてる曲やから!一緒に練習しよー」
💛「あ…はい。是非。」
そうか、この人のグループの曲なのか。
まさか本人が登場するとは思わなかったが、ありがたい申し出だったので塩﨑さんとレッスンを受けることにした。
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朝から投稿ありがとうございます!!💛 もう仕事頑張れますw

朝からの活力~✨ありがとうございます💛