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ぬしです!!


合計1900いいねと!!

フォロワー様60人感謝です!!!!



※一応 出遅れホワイトデーのつもりです。


・BL

・nmmn

・すっっっごく捏造学パロ

・mtp

・mtk受け/wki攻め

地雷さんは回れ右!!


それでは!!

いってらっしゃい!!






side wki




…初めて元貴に会った日は、もう バレンタインなんて とっくに過ぎている頃で。


…でも、この恋心を何とか 形にしたかった。


…だから 代わりに、ホワイトデー を 渡そうか

なんて 考えている。





「 …元貴が出てくれますように 」


そう 元貴の家の前で 祈りながら、

今日もまた インターホンを鳴らす。




3秒後。


…玄関が開いた。


…開くまでの速度、速すぎでは…?



なんで? と 戸惑っていると、

前方から、胸の高鳴る声 が 降ってきた。


「 …あ、っと おはよ… 」



…幻覚?幻聴?


しかし、頭を振ってみても、

目の前の元貴は 消えなかった。



「 え なん… で 元貴…? 」


…出てくれますように と 願っていた割に、

こんな反応するのは 可笑しいけど。



「 … はいはい、元貴じゃ 不満ですか〜 」


「 …今日 お母さん居ないんだっけ? 」


「 居るけど… 何で…  」


「 …早出の時は 元貴のお母さん 前日に言ってくれるから… 」


「 …怖 」





元貴の話を聞き始めて 数分が経った。


…やばい。ホワイトデー いつ渡そう。



「 …あの 元貴…? 」


ニコニコ話す元貴の話を遮らないよう、

タイミングを見計らい 名前を呼んだ。



「 …あれ もう遅刻する時間? 」


…きょとんとした顔で 何かを考えてる 元貴。


「 …いや 「 …あー そっか 」


…否定しようとする俺に 言葉を被せてきた。


「 …? 」


「 今日、ホワイトデーだもんね 」

そう にやりと笑う 元貴。



…何で そうなった。



「 いや 普通に 違…  」


…あれ。

もしかして 今が絶好のチャンス だったり?



「 … 元貴、遅めのバレンタイン 」

…ずっと持て余していた白い袋を やっと 元貴に渡した。


「 …え 」


「 …チョコじゃなくて、ドーナツだけど。 」



「 …待って 俺もある… 」


…え?

元貴が 俺に…?


…嬉しくて舞い上がる気持ちを抑えながら、

袋から 俺に渡すであろうものを取り出す元貴を ひたすら 眺めた。



「 …マドレーヌ。不味かったらごめん 」

…器用にラッピングされている マドレーヌを渡された。



…可愛い。

…すき。





side mtk



…若井、まだかな。



朝早くから 玄関で 待ち伏せをしているからか、

手足も冷たいし 普通に寒いし。


…もう春だし と、朝の寒さを 甘く見ていた。



…昨日、初めて 作った マドレーヌ。


こういうのって、普通 チョコだろうけど。


「 ホワイトデー 友達 」

とかって 調べると、大体 マドレーヌが 出てきたから。



まあ 一応 友達らしいし。

ホワイトデー くらい あげてもいいよね?





寒くて赤くなっている手を 擦り合わせながら、

玄関の方を見詰める。


…寝間着の儘、玄関で 体育座りをしている俺は、

側から見ると 変なやつだろう。



寝癖くらいはちゃんと直そうと思ったのだが、

鏡もない為 なんとなくで髪を整える。


そうしていると、待ち侘びていた インターホンの音が鳴り響いた。




…きた、若井。




…勢いよく玄関を開ける。


「 …あ、っと おはよ…  」

待ってる間、沢山 言葉を考えていたはずなのに。

出てきたのは 当たり障りもない言葉と、緊張する自分だけで。



…その後の会話は、俺が 薄っぺらい音楽の話を

ペラペラと喋っているだけだった。




「 …あの 元貴…? 」



…あれ、もう行くの?


…まだ 体感的には 5分も経っていないのに。



「 …あれ もう遅刻する時間? 」



…いや、待てよ。

今日はホワイトデー。


若井も、そりゃ バレンタインに沢山チョコを貰っただろうし?

…成程、先程からその手に持っている白い袋は、女子へのお返し ってわけか。



…ふーーーん?



「 …今日、ホワイトデーだもんね 」


…何故か ざわついている自分の心を

誤魔化すように、ニヤリと笑ってみる。



…そう 否定しようとした若井は、何かを思い出したかのように、白い袋を 利き手へ 持ち替えた。


「 ……元貴、遅めのバレンタイン 」



「 …え? 」


…唐突な その言葉が 理解できなくて。

数秒 若井を見詰めていたみたい。



「 …チョコじゃなくて、ドーナツだけど。 」

…俺が 女子へのお返しだと予想していたものは、俺宛の バレンタイン だったらしい。



「 …待って 俺もある… 」

朝 渡せたらラッキー くらいに思っていたから、

まさか こんなスムーズに渡せるとは 思ってもいなかった。



「 …マドレーヌ。不味かったらごめん 」

…昨日 丁寧にラッピングしたマドレーヌを手渡す。



「 え … え? 有難く… 頂きます… 」


…そう 戸惑う若井に 笑いを零しながら、

若井に貰った白い袋を、両手で抱える。




…今日、放課後、会えるかな。


…そう 思った時には、もう 口に出ていて。



「 …放課後、会いたい 」


素直に伝えてしまった恥ずかしさから、

逃げるようにドアを閉めた。


…若井に 聞こえていたかは、定かではないけど。






ドーナツ あなたが大好き

マドレーヌ 仲良くなりたい



では!!

約2360字、お付き合い頂きありがとうございました!!

この作品はいかがでしたか?

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