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4話 ( 最終話 )
水 side
今日は少し学校がめんどくさかった。
めんどくさかったというか、嫌な予感がした。
何かがなくなりそうな感じがした。
でもそれは、無くし物ではない気がする。
すごく、すごく大切なものをなくしそうな気がした。
そんな僕の足は、海の方へと向かっていた。
💎 『 ……あれ 』
足につく砂から顔を上げると、少し奥の方に、僕が知り合い…いや、大切な人がいた。
💎 『 りうちゃん…っ!? 』
それは紛れもないりうちゃんだった。
泣きながら向こう側へ歩いていく。
一歩ずつ、一歩ずつ…どんどん向こうへ。
このままじゃりうちゃんが消えそう。
はやく助けてあげないと。
そう思ったとき、りうちゃんは海に浮いた。
泣きながら目を閉じていた。
“このままじゃりうちゃんが死んでしまう”
そう思ったから、無我夢中でりうちゃんの方へ手を伸ばしていた。
海はつめたかった。
りうちゃんは一人でこんな海へ来たのか。
寒かったよね…怖かったよね…。
そう思いながら、りうちゃんの方へ近づく。
必死に名前を呼びながら。
やっと手を掴めた。
りうちゃんの意識は朦朧としていた。
💎 『 りうちゃん゙ッ!! 』
必死に名前を呼ぶ。
そうしないと、彼は消えそうだったから。
🐤 『 ほ…とけ…っち……っ 』
そうすると彼は、返事をしてくれた。
微かにだけど、とても小さかったけれど。
赤 side
目が覚めたら、背中の下は温かかった。
そして知らない場所。多分寝室。
🐤 『 ん…んん…? 』
💎 『 りうちゃん…ッ!? 』
そして横には、りうらのだいすきな親友。
💎 『 やっと起きたー…ッ! 』
彼は泣きながらりうらに抱きついてきた。
彼がりうらを助けてくれたのだろうか。
🐤 『 え…ぁ、どうしたの…? 』
🐤 『 学校は…? 』
💎 『 あー、今日めんどくさくてw 』
🐤 『 めんどくさいって…w 』
💎 『 だってそうじゃんー! 』
🐤 『 まぁそうだけどさw 』
少し雑談をしたあと、彼は口を開いた。
💎 『 ねぇ、今日なんであそこにいたの? 』
🐤 『 …… 』
正直話すのは苦痛でしかなかった。
でも、彼になら話せる気がした。
🐤 『 ……わかった、話すよ 』
一通り話した。
もぶくんにいじめられたことも、もぶ2くんが嫌だったことも、人間不信だったことも、昔もこういうことがあったことも。
それが辛くて、学校に行くのが苦痛で。
だから今日死のうとしたことも。
💎 『 頑張ったね…ッ泣 』
話した後、彼は涙を流していた。
🐤 『 …え、なんで泣いてるの…w 』
💎 『 りうちゃん頑張ってたんだもん…泣 』
🐤 『 そんなことで泣かないでよ…w 』
💎 『 頑張ったね…えらいよりうちゃん 』
そのまま彼は、りうらにハグをしてきた。
そのハグは、世界で一番あたたかかった。
その日から、りうらはほとけっちが大好き。
だからもう”死にたい”なんて思わなくなった。
全部、ほとけっちのおかげ。
“ありがとう”
🫧🫧🫡
以上で【ブルースターに。】完結です🎉
下手なりに頑張ってみたのでたくさん反応ください🙇♀️
わたし溺死させようとしすぎだな … 💭
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