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こちらはpixivに別名義で投稿したもののコピペとなります。
🎧の病み表現(OD.微自傷)が含まれます
地雷/苦手な方はブラウザバック
憂鬱だ。
何も、かも。
曲を作ろうとすれば気持ち悪い音にしかならず、酒は禁制中。
こんな時くらい呑みたいが、最近はそれ以上の快楽を見つけてしまった。
椅子を立ち、金を持って外に出る。
いつもとなんら変わらないオオモリシティの景色。
迷わず俺は目当ての店に行き、物を手に取る。
なるべく安く済ませたい気持ちはいつまでも変わらないもので、どうせどれでも変わらないからお得でありそうなものを選び、購入してそのまま店を出た。
それ以外に何も用はない為、すぐ家に帰る。
袋を広げ、全てバーカウンターのような机の上に出す。
俺が買ったのは薬のみ。それ以外は今必要ない。
水を用意しそれぞれ箱を開け、掌に1つずつ錠剤を出していく。
ただそれだけで楽しくなってくる。
薬を口に入れ、水で流し込む。
……。
ちょっとくらくらする。でも何か気持ちよくて、背徳感がある。
薬が喉を通る感覚はいつまでも好きだ。
飲んだあとにボーッとする時間も含めてなんだか辞められなくて。
ただこれだけの動作で、何かが救われたような気がして。
またもう一度、それを繰り返した。
水で流してコップを置いた瞬間、声と共にドアが開く。
「よ、ちょっと邪魔するぜ」
「……なんだ、エクレアか…」
「釣れねぇなァ…って、アクシズお前、これは……っ」
「おめーに言われきゃねえよ、何が悪いんだ」
ただ、ヤク中であるエクレアに引かれるのも納得はできる。
机の上には先程の薬のゴミが散乱していて、ゴミ箱を覗けばそこにも今までのゴミが沢山ある。
隠しようがないほど痕跡が、証拠があるから。
「…どうしたんだよ。なんで、何があったらこんな大量に飲むんだ」
「最近何も上手くいかねーで、全部が嫌になった。それだけじゃ足りないか?」
「……いや、それだけしかないなら十分だろ。ただ流石の私でもやりすぎだとは思うが…なんだ、私の仲間入りしたいのか?」
「そんなことないわ」
冗談も交えつつ会話を交わし、先程までのゴミを捨てる。
こいつがなんの用で家に来たかは知らないが、エクレアなら放置しても…シグキン達より問題は無さそうだ。
ヤクについて言及なんざ、今の俺には到底できないのもあるが。
「ごめん、俺寝る」
「…そうか」
そう言い残し、2階へと向かう。
ベッドに入れば、ふいに心の中で沢山の闇を吐き出してしまう。
自分に対しての苛立ちが出てきてしまい気分はサイアクそのもの。
全部、全て気持ち悪い。
こんな世の中も、人間も、沼も、エネミーも、自身の曲も、俺そのものも。
喉があの快感を求めるような気がしてしまい、どうしようもできない。
もうこのまま死んでしまいたいだなんて。
起きたら、いや、起きることなど無く寝てる間に死んでいないかなんて。
いっそエクレアにヤクで楽に殺してもらおうかなんて。
暗い思考のみが沢山出てくる。
首元に自身の手を当ててみる。
少し力を入れて見るだけで苦しさがあり、ふいに笑みが零れる。
もっと力を入れてみて、ぐっと押してみた。
この苦しさが癖になり、死にたいだなんて思いながらも死ぬ勇気は無いから、死なない程度に。
そんな度胸がないから、手首や肌は白いままで傷は付けられていない。
確かにエネミーとの戦闘で多少かすり傷や傷跡はあるが、露骨に自身でつけたようなものは無いままで。
結局はこんなとこまでも臆病な自分に腹が立つ。
最適な自傷方法はないかと考えてしまう。
ただすることもない、したいこともない、何もしたいと思えない。
だから一旦布団に入ってみて、視界を閉じてみる。
起きたらこのまま死ねていないか、なんて思いながら。
どうせアイツが来たなら、そのまま殺してもらった方が、なんて思いながら。
どこまでも気持ち悪い、少しでも生きたいと思ってしまうくだらない意思をも消し去りたい。
でもきっとそんな率直な願いなんて叶わなくて、このまま無駄に生きていくんだ。
……なんて世界に生まれてしまったのか。
キリがないから1度考えるのをやめて、睡眠に専念することにした。