相も変わらず医療パロ(?)
青黄です
当たり前のように付きあってます
そして同棲してます
青くん歯科医設定
んじゃスタート!
side 黄
黄「うーー……」
黄「いたぁぁい……」
どうも、るぅとです。
今いるのは鏡の前
え?なんでって?
口内炎が痛いの!( #`꒳´ )
薬局で口内炎の塗り薬買ってきたから塗ろうと格闘してるんだけどどうしても上手く塗れないんだよね
怖いのもあるんだけどね、、
そのまま鏡の前でこの忌々しいものと格闘していると
青「ただいま〜〜」
扉の開く音がして彼氏が帰ってきた
今日早いなぁ……
だってまだ5時半だよ!?
定時に出ないとこの時間に家つかないの
定時に帰ってくる事なんて珍しいから……
青「あれ、るぅとく〜ん?」
はっ……危ない危ない
ぼーっとしててお返事するの忘れてた
黄「おかえりなさい!」
バレないようにさっきの薬を隠して洗面所から出てリビングへ向かう
青「どこいたの?」
黄「ちょっとトイレいってて…」
青「ふーん…そう」
黄「今日早かったですね」
青「今日はクランケ少なくてさぁ…」
クランケ。
患者を表す医療用語
最初の方は何回も意味を聞いていたが今では聞きなれたものだ
黄「そうなんですね!」
青「良い事なんやけど暇なんよ」
ぐで〜っと机に伸びてまるでぐでたまみたい
黄「ご飯食べます?お風呂にします?」
青「あ〜…風呂いいわ。明日入る」
疲れた日はお風呂を次の日の朝に回す事もよくあるのだがこういう日は珍しい
青「るぅとくんのご飯食べたい」
黄「ふふ、じゃあすぐ用意しますね」
ソファの背もたれにかけていたエプロンを取って付ける。
そしてキッチンに立ち作っておいた料理を火にかけて温める
今日みたいに稀に定時帰宅の時もあるからそんな時もサッと食べれるように晩御飯は早めに作っておく
今日は最近作っていなかったカツカレー
匂いで分かったのかソファでころちゃんがウキウキ言ってるのが聞こえた
今の僕にはきついけど、喜んでくれてるっぽくて嬉しくなる
青「うわっ、うまそ!」
揚げたカツを熱々のご飯とルーの上に盛り付けて机に置くとタタタッと走ってきたころちゃん
その姿を横目で見ながらスプーンと箸を並べ、冷蔵庫からサラダを取りだし机に出す
サラダを取り出す前に既にころちゃんはカツカレーを口いっぱいに頬張っていたが()
黄「いただきます」
サラダを並べた後に僕も遅れて席に着きいただきますと手を合わせて食べ始める
口内炎で食べにくいがころちゃんにはバレたくなくて必死に隠す
青「今日は僕洗い物やるよ」
黄「え〜、良いよ?」
青「いいの!僕やるから」
黄「良いです!僕やりますから」
青「ちぇ……」
いつも通り行われるどちらが洗い物するか戦争にもしっかりと勝って(?)
ころちゃんは何回もごめんねと口では言いながらも体は完全にソファに預けている
青「ねぇ、歯痛い?」
黄「……はい?」
洗剤を洗い流し乾燥機に順番に置いてっている時不意に問いかけられる
思わず間が空いてしまったのは許して欲しい
青「何か食べる時変やったし」
黄「気のせいじゃないですか?」
しっかりと問に答えながらも動かす手は止めない
そして洗い物を終えころちゃんの隣に座った僕はシラを切り通す
青「でも痛そうにしてないんだよなぁ…」
青「あ、分かった」
黄「何がわかったんですか」
黄「何も隠してませんよ?」
口ではそう言い綺麗に隠すが内心は気づかれないかと汗ダラダラ
青「口内炎出来たんでしょ」
黄「ッ…なんで分かったんですか……」
もう隠す事は出来ないとちらっと思ったその瞬間、口からポロッと飛び出す
ころちゃんはやっぱり。と言い何かを取りにソファを立った
そのまま行動を見ていると棚に置いてある手に密着するタイプのビニール手袋を2つ手に取り戻ってきた
黄「?なにするんですか?」
青「寝っ転がって僕の膝に頭乗せて」
取ってきた手袋をはめながら僕の方を向いて座ったころちゃんにそう言われる
その言葉はつまり歯医者さんに行った時のような体制になる事を意味していて
何をされるのか一瞬で理解した僕はソファから退いた、はずだった
青「何してんの?」
黄「離してください……」
ころちゃんに肩を掴まれソファから退くことが出来なかった
そのままソファの端っこまで移動させられ、いとも簡単に仰向けに転がされる
その手にはいつの間に取ってきたのやら僕の買った市販の口内炎の薬
体は固定こそされないものの圧の籠った目でじっと見つめられ動こうにも動けない
青「口内炎、見せて」
黄「アッ…ソ、ソレダケ?」
あわよくば口内炎を見せるだけで終わらないかななんて淡い期待を抱くもそんな期待はすぐに打ち砕かれる
青「ついでに検診する」
黄「ウゥ……」
貴方全然病院来ないんだから…と呆れつつも少し怒り気味のころちゃん
定期的にころちゃんの勤務先に行く事を約束事としていたがもちろん守った事なんて1度もない
だってさ…しょうがないじゃん!
人に口内見せるとか恥ずかしすぎるし……
行けるわけないじゃん歯医者なんて
それにあの音苦手なだもん……
キーンって音聞こえるしやだよ……
行かなきゃ行けないのは理解してるんだけど体が言う事聞かない
青「いや今僕何も持ってないから」
音が嫌なんだとぶつぶつ呟いていると呆れたような声が上から降ってくる
ぎゅっと閉じていた目を開くと呆れ顔のころちゃんと目が合った
黄「手袋外してくれるなら見せます……」
なんか分からない?
手袋で触られるとなんか味するの
ゴムの味って言うのかな…分かんないけど
ふっと幼い頃の記憶が蘇る
親に連れられて歯医者に行った時手袋の味に気づいておえってなった
それ以来歯医者に苦手要素が追加されてのらりくらりとかわしてきた
何とか手袋無いなら無理ってなってくれないかと必死に願うもそれも虚しく失敗に終わった
青「じゃこれでいい?」
サッとつけていた手袋を外して近くの机にぽんと投げられるのを視界の端に捉える
青「約束したからね?」
黄「ウゥ……覗き込まないでね…?」
青「あ〜はいはい、しないしない」
もうどうしようもなくて抵抗も出来ないから大人しく口を開けた
恥ずかしくて死にそうだけど……
side 青
口を開ける事にめちゃくちゃ拒否反応を示されたが何とか口を開けさせる事に成功した
………が、とてつもなく小さい
開けられたお口がとってもちっちゃい
これじゃ中が何も見えない
青「あのさ…見えねぇからおっきく開けて」
黄「いやです」
何回言っても嫌ですとしか言われないから仕方なく左手でぐいっと口を開く
どうにか閉じようとするからそのまま手を動かさず固定したままにした
病院なら開口器があるから楽だけど生憎ここは家
そんな医療道具を置いてるはずもなく手で固定するしかない
下の歯は見えるが上の歯が見にくい
体を傾けるとやっと見えやすくなった
口を閉じられないからかポカポカと殴ってくるが力が弱すぎて痛くない
だから左手は動かさず診察を続けた
診察を終え、左手を外して口を自由にしてあげる
青「手痛いんだけど」
黄「約束破るなんて酷い……」
勝手に向かいあわせの体制になったるぅとくんは頬を膨らませぷんぷんと怒っている
青「いや僕約束破ってないから」
黄「覗き込んだじゃん!!」
詳しく話を聞くと体を傾けて見られるのが覗き込まれてるように感じるらしくそれが嫌なんだとか
でもミラーもないし見ようと思ったら体を傾けるしかない訳で。
青「あ〜それはごめん」
黄「もう二度としません……」
余程嫌だったのか頭を抱えてやだやだと首を振るるぅとくん
二度と歯医者に行かないし口の中も見せないから!と随分と強気
……いかなきゃなんだけど
どう連れていこうかなぁなんて考えながら診察結果をるぅとくんに伝える
青「るぅとくん」
黄「なんですか(◦`H´◦)」
青「虫歯です」
黄「…………はい?」
怒ってムスッとしてたのに虫歯だと伝えた途端呆けた顔になった
受け入れられてないみたい
黄「……………え?」
虫歯ができたという事はイコール歯医者さんに行くというわけで
事の重大さに気づいた時のように体を強ばらせピクピクと震えている
黄「いやッ…絶ッッ対行きません!!」
青「いや行かないとかないから」
その後何回説得しても行かないの一点張り
ぷいっと顔を背けて行きません!としか言わないから別の理由で病院へおびきだすことにした
家で、痛そうにしていないか注意深く観察する事約2日
痛みが出てきて神経に到達していれば厄介な事になるから小さな表情の変化にも気づくように気を張った
そして2日後
この日を選んだのは午後診の予約のクランケが少なかったから
午後診終了後に、疲れたから病院まで迎えに来てと連絡するとすっ飛んできた
ほんと警戒心の欠けらも無いやつ笑
ちょっとゆっくりしてから帰ろなんて言えば1ミリも疑うこと無く診察室へ来てくれた
悪い大人にほいほい着いていく子供みたい
他の看護師さん達はみんな帰らせたけど怪しまれると困るから受付の人だけ残っておいてもらった為院内はシーンとしている
青「ふぅ〜……」
診察の時にいつも使っている椅子に座ってのんびりお茶を飲んでると扉からひょこっと覗く小さな頭
黄「ころちゃぁん…?」
青「あ、こっちこっち〜」
ちょいちょいと手招きすればトテトテと効果音がつきそうな可愛い歩き方で近寄ってきた
黄「あれ、椅子1個だけなんですか?」
予め医者が座る丸椅子は僕の以外全部片付けておいたから少し不思議に思ったみたい
青「あ〜いつも終わり際に片付けてるんよ」
黄「また出してきたんですか?笑」
青「そうそうそんな感じ笑」
考えておいた返答をすれば納得したみたいで大人しく診察台の方に座った
ほんとに何も疑ってなくて草
青「ねぇ、レントゲンだけしよっか」
黄「……え?」
青「そこまで進行してなかったら治療はしないでおいてあげる」
まぁ1箇所は穴が空いてて象牙質まで達してるのは分かっててもう1箇所は神経到達してるか怪しい所だから治療は確定だけど
黄「ほんとですか?」
青「うん、ほんと」
るぅとくんはしばらくうーんと考えているようだったけど
黄「レントゲンだけなら……」
と渋々ながらも了承してくれた
レントゲンを撮って、出てきた写真をちらっと見ると2箇所とも見事に歯髄まで到達していた
椅子の横に置いてあるシャウカステンと呼ばれる読影の為の機器にレントゲン写真を貼り付ける
るぅとくんは他に座る椅子がないからまた治療台に座った
治療が必要なのは確定していたから説明する前に椅子を動かすボタンを押しながら体を椅子に固定する
小さな子供が暴れる事もあるから固定することもできるんだよね
それでやっと何をされるのか気づいたようでバタバタと暴れようとするけどその時にはとっくに固定済み
今まで何人もの暴れる子供の対応をしてきてるから固定するのには慣れっこ
青「はい暴れないでね〜」
黄「やだやだ!離して!!」
青「大丈夫、まだやらないから」
そう言うと少し落ち着きを取り戻したようで暴れなくなった
横になったるぅとくんに合わせて写真を横向きに貼っつける
青「とりあえずここみて」
指し棒を使って虫歯の部分を指す
黄「…?よく分かんないです」
青「他の所より黒いの分かる?」
黄「………言われてみれば……?」
青「で、こっから下が歯髄ね」
黄「しずい……?」
歯髄とは歯のエナメル質、象牙質を超えたその下にある場所を指す
歯髄とは言わず神経と言う事もあり、その事から神経がある場所というのが分かるだろう
青「歯の神経があるとこ」
黄「歯の…神経……ブルッ」
青「で、ここから下が歯髄だけど、クイズ」
青「どこまで黒いでしょうか?」
黄「その、しずい…?超えてないよね…?」
青「ぶぶー、超えてます。しっかりと」
黄「…………僕帰る」
青「いやダメだから」
黄「ちぇ………」
青「ここまで来ると痛いはずなんだけどなぁ…」
青「結構痛かったんじゃない?」
黄「痛みますよ…今もジンジンと、!」
青「だと思ったよ…(ハァ…」
どうやらこの前のカレーの時から冷たいものが沁みたり痛みを感じたりしていたようで…
どんだけ歯医者嫌いなんだとため息が出る
黄「あ、…質問なんですけど……」
青「ん?何?」
黄「まさかとは思いますけど麻酔します…?」
青「するね」
黄「神経まで到達してる場合治療法は…?」
青「根管治療か抜歯」
黄「根管……治療……?」
根管治療、それは歯の歯髄が虫歯や外傷で感染したり壊死したりする場合に行われる治療方法のひとつ。
青「簡単に言うと神経を取る」
黄「一応…聞きますけど…抜歯は…」
青「文字通り歯を抜く」
黄「どっちの方が楽です……?」
青「もちろん抜歯」
青「けど歯根の先に膿溜まって無さそうだし抜歯の対象にはならないかなぁ」
レントゲンを見ると大きくひび割れもしてないし家で見た限り歯周病になってなかったから歯は温存出来るし抜歯の対象にはならない
黄「ころちゃんこわい……」
青「自業自得」
黄「うぅ……」
青「僕的には根管治療勧めるけど…どっちがいい?」
黄「抜いたらそこはないまま…?」
青「永久歯だから生えてこないよ?」
黄「ウッ……」
ほんとは差し歯を作ってはめることも後々は可能だけど極度の歯医者嫌いのるぅとくんは絶対嫌がるだろうなと思って黙っておく
黄「根管治療の方でお願いします……」
青「はいよく決めました」
るぅとくんから目を離して使う器具を準備していく
青「はい口開けて〜」
黄「……………」
だと思ってたよ
こんなに暴れようとするんだから素直に口開けるはずないって
口を真一文字にぎゅっと結んでるからこじ開けようとしたら以外にも力が強くて断念
青「治療受けるって決めたじゃん」
黄「んー!!フルフル」
青「まだ見るだけだから、ね?」
黄「……あー」
見るだけなら1度見られて抵抗が無くなったのか素直に大きな口を開けてくれる
青「ん、いいこ」
頭の上のライトを付けてビニール手袋をはめた所でまた閉じられたお口
黄「手袋やです」
青「無理」
黄「家は取ってくれたじゃないですか…」
青「それはほとんど口内に触れないから」
青「今回は治療で口内に触れるから必要」
黄「うぅ……」
青「るぅとくんいい子だから口開けて」
黄「………………あー」
青「麻酔チャチャッとしちゃうね」
黄「いやれす(いやです)」
青「表面麻酔塗って上からガーゼするだけだから痛みゼロ」
青「大人しく口開けててくれたらすぐ」
黄「………あい」
青「はい終わり」
黄「うぅ……死ぬかと思った……」
青「医者に歯見られるだけで大袈裟w」
黄「うぅ……治療やだぁ……」
治療が嫌だとぐずるるぅとくん
そりゃ僕だって嫌だけど歯医者として虫歯は見過ごせない
だからこそここは心を鬼にして治療をしなきゃならない
青「さて…治療に入るよ」
黄「んーん!!フルフル」
途端に頑として口を開かなくなるるぅとくん
それならばと最終手段に出る
右手で鼻をつまみ鼻呼吸を止める
こうなると呼吸が出来なくて苦しいから呼吸をしようとして口が小さく開く
その瞬間を狙って口をこじ開ける
黄「ぷはっ……」
結構耐えたようだけど限界が来たのか軽く口を開けたその瞬間に左手でぐいっとこじ開ける
そのまま開口器を手に取って口にはめる
黄「フガフガ……」
青「無理矢理でごめんだけどこうでもしないと開けないでしょ」
黄「………(ムスッ」
喋れないから目で酷い!って訴えかけてくる
青「唇引っ張るよ〜…」
高濃度の表面麻酔薬をしっかり3分間作用させたから粘膜下0.5mmは無痛
治療について説明している間に麻酔の注射をちゃっと終了させる
最初の表面麻酔のおかげで痛みはないだろうから全く気づいてない様子
青「はい麻酔終わり。おつかれ」
そう言いながら口につけていた開口器も外す
黄「へ……?」
青「あ、そうだ。暴れないって約束するなら拘束外してあげるけどどうする?」
黄「もうここまで来たら諦めます……」
青「ん、じゃあ外すね」
マジックテープをペリペリっと取って拘束を外してあげる
立ち上がってん〜っとのびをした後大人しく椅子に座りなおして
黄「うがい、していいですか?」
青「あ、いいよ」
横のうがいする機械を指さしそう言ってくる
その後もう一度口を開けて貰って開口器をはめ込みラバーダムを設置する
青「あ、動いたら痛むからね」
黄「ひぇ……」
しっかりと脅しをかけておいて根管治療のスタート
削る音の度に軽く身動ぎするからこっちの声全く聞こえなくなるからねと念を押した上でイヤホンをはめ音楽を流してあげた
その後無事に根管治療を終え今回は終了
青「あ、まだもう一本あるから数日以内にもっかい根管治療ね」
黄「勘弁してください……」
青「じゃあ抜く?」
青「そこだけ歯抜けになるけど」
黄「それはもっと嫌です……」
青「じゃあ大人しく治療受けて下さい」
黄「はい……」
青「あ、」
黄「びくっ……」
青「暫く仕上げ磨きするから」
黄「うげっ……いやですぅ……」
青「もうこんな事なるの嫌でしょ」
暫くの間子供みたいに仕上げ磨きをされたるぅとくんなのでした……
〜おしまい〜
青「あ、そういえばさぁ……」
黄「……?なんですか?」
青「レントゲン見たら親知らず真横だったから早めに抜いたほうがいいかもね」
黄「・・・はい?」
青「ちょっと炎症起きてるみたいだったし」
黄「いや、生えてきてないです」
青「いや生えてるから」
青「埋没抜歯だから歯茎切って縫ってって方法になるなぁ……」
黄「絶ッッッ対いやです!」
コメント
28件
ブクマ失礼します 最高でした!良ければ親知らずもあげて欲しいです
わー✨めちゃくちゃ良かったです👍私歯科パロすごい好きなのでめちゃくちゃ見てて楽しかったです🐹それに一番好きなるとくんところくんの小説とっても嬉しかったです🎶