テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
『春の桜に恋焦がれ』
〜その姿に…恋に落ちた〜
最終舞 「告好白愛」
『はぁ、はぁ…っ。』
屋敷にはいない…みんなで天使狩りに行ったんだ。悪魔の力を解放できる私が居ないから全員で。真実を知って驚いて、隠されたことに傷付いたけど。みんなのことは嫌いじゃない。
みんなの命を見捨てるほど嫌いなんかじゃない。馬鹿だな、私……。大きな秘密を隠されてたとしても、それはみんなが私の為を思ってずっと隠してたことなのに、受け入れられなかったのはただ私が弱いだけなのに――。
私はエスポワールまで走る。
『く…っ。みなさん、堪えてください、必ず、主様が来てくださいます!』
『ベリアンさん…っ。でも…。』
『信じていれば想いは通じると私は思っています。主様は私達を見捨てることなんてしません。』
離れた所で私はそれを見ていた。
どうして、ベリアン…私、あんなに酷いこと…。それなのに、まだ信じてくれるの…?
私のことを必要としてくれるの……?
私は涙を流す。
それなら、私は気持ちに応えなきゃ。
私は涙を拭い、声をあげる。
『来たれ、闇の盟友よ。我は汝を召喚する。ここに、悪魔との契約により、執事たちの力を解放せよ。』
『…!?力が…。』
『まさか…!』
執事たちが後ろを振り向いた。
『主様…。』
『ベリアン。天使を倒したら話したいことがあるの。』
『…!はい、私もです。』
『よしっ!ロノ、バスティン、いけるな?』
『『あぁ。』』
『主様のために必ず勝つっすよ!』
執事達は本気を出して天使を狩る。
ザシュッ!
『しに、なさ、いのちの……。』
『はぁ、はぁ…これで、天使は倒したか…。』
『主様……。』
ベリアンはふらついた足で私に近づく。
『……お前ら、行くぞ。』
ボスキが先導して執事達と離れる。
ボスキは私を見つめて目配せする。
頑張れ、主様。
(ボスキ……。)
2人きりになったその場所はとても静かだ。
風も収まり、会話を求めてる。
『……ベリアン。』
『…はい。主様。』
『みんなが歳を取らないって知った時、とても辛かった。私だけ、取り残されるみたいで。
だけど、ずっと秘密にしてたのは私の為なんだよね。私が……。悲しまないように。隠すことも、話さないことも逆効果になるのがわかってて…。ずっと気持ちを押し殺して来たんだよね。それなのに、ごめん…私ベリアンのこと、傷つけた。』
『っ、そんなこと…!』
『…いつか私は寿命を迎えて死んでしまう。
みんなは、ずっと生き続ける…そんなの、もちろん耐えられない。でもね、みんなに出会えたっていうこの思い出だけは何があっても死なないと思うから。みんなの中で私は生き続けてるから……。私は受け入れるよ。約束、したもんね。』
私はベリアンの手を握る。
『天使の以内平和な世界になったら、あの星空を一緒に見よう。って。』
『主様……。』
『ずっと言えなかったけど…私、ベリアンのこと好きだよ。大好き。』
私は少し背伸びをしてベリアンにキスをする。
『っ……!』
『やっと……やっと言えた……。』
私は静かに涙を流した。
『っ、私もです…っ。』
ベリアンは私を抱き締めた。
『大好きです、主様――。』
お互いに強く抱き締めあって、気持ちをぶつける。やっと、貴方に伝えられたんだ。
この好きって言う気持ちを。
数年後――
季節は巡り、春がやってきた。
『ベリアン、見て、桜が舞ってるよ。』
『本当ですね…綺麗です。』
『うん!…ねぇ、ベリアン。』
『はい、主様。』
『この世界で出会えて良かった。ベリアンと出会えて良かった…!』
私はベリアンに微笑む。
『……!私もです、主様。』
桜が風で舞う。私達を祝福するかのように。
サラッ…
『主様…。』
『ベリアン…。』
お互いに顔を近付けてキスを交わす。
これからも、
ずっと一緒にいられますように――。
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫__
#あくねこ
みー
57
ぷち
24,790
コメント
3件

うわああ…最終話、めっちゃ良かった…!😭 ずっと隠されてた秘密に傷つきながらも、最終的にみんなの想いを受け入れて、ベリアンに告白するところがもう…!「みんなの中で私は生き続ける」って台詞にグッときた。星空の約束回収も熱いし、ラストの桜の下のキスで完全に持ってかれたわ。ハッピーエンド最高です、ぷちさんお疲れ様でした🔥