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そして君は首を切った。
まるで映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
気付けば俺は捕まっていた。
お金を盗んだときにその人が通報してたらしくて、俺は駆けつけた警察に連れられた。
事情聴取やらカウンセリングやらを受けて、俺は数日ぶりに家に帰った。
2度と戻る気がなかった部屋に入り、ベッドに顔を埋める。
君がどこにも見つからなくって。
君だけがどこにもいなくって。
そして時は過ぎていった。
ただ暑い暑い日が過ぎていった。
夏休み明け、学校に登校した。
俺の姿を見て、気まずそうに目をそらしたり、ヒソヒソと教室の隅で話すクラスメイトたちがいた。
家族もクラスの奴らいるのになぜか君だけはどこにもいない。
あの夏の日を思い出す。
俺は今でも歌ってる。
君をずっと探してる。
また会ったら君に言いたいことがあるんだ。
9月の終わりにくしゃみをして
6月の匂いを繰り返す。
君の笑顔は、君の無邪気さは、頭の中を飽和している。
誰も何も悪くないよ。
君は何も悪くないから、もういいよ、投げ出してしまおう。
「そう言って欲しかったんだろ?なあ…?」
そして俺らは自由に捕らわれる。