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<閑話>


父の長い一日


瞳さんの父親からの着信があった。

正人がバカなことをしでかして離婚をしてしばらく経つ。

もしかして瞳さんに何かあったんだろうか?

正人が浮気相手から性病をうつされたと言っていたから、その事だろうかと一瞬にして想像をしたが一度深呼吸をして通話ボタンをおす。


『奥山です』


「お久しぶりです。うちの愚息が本当に申し訳ありませんでした」


『ええ、本当に』


否定はしないよな・・あんな高校生と浮気だなんて

「本当なら家内と一緒に謝罪に行くべきだったんですが」


『おたくの愚妻は我が家に謝罪という名の暴言を吐きにきましたよ』


おたくの愚妻?それは、わたしがいうことであって言葉を知らないんだろうか?というか、暴言??

「あの・・うちのがお宅に?」


『ええ、奥さんが謝罪に来たといって瞳をコケ落としていきました。おたくの息子が性病にかかったからといって瞳までり患しているという態度で、おたくの息子と一緒に不妊治療をうければ子供ができるんじゃないか、なんてふざけた事を言ってましたよ。まぁおたくの息子が愛人に夢中で瞳とは無かったようで感染せずにたすかりましたけどね。ただ、謝罪っていうのはそういうことなんですかね?おたくの息子はこちらには謝罪にも現れず、その母親がしゃしゃり出てきて、娘をバカにするような態度。そもそも、もうお宅の息子とはきれいさっぱり切れてるんですよ。清算も終わってます。それがなんなんですが、嫌な思い出をわすれようとして過ごしている娘に対して失礼にもほどがある。しかも、突然やってきましたからね。竹内の家というのは礼儀や思いやりという言葉を知らんのですかね?兎に角、もう二度とオタクの愚息と愚妻を瞳に近づけないでもらいたい。おねがいしますよ』


愚息と愚妻はわざとですね、ああもうそう言われても仕方がない。

というか、奥山さん息継ぎしたんだろうかと心配になる程一気に話していた。

いや、感心している場合じゃない。


「本当に申し訳ない。ウチのものにはよくよく言い聞かせます」


『ぜひお願いしたい』

そう言って電話は切れた。

ツーツーツーという音を聞きながら大きなため息をついた。



あいつが奥山さんの家に行ったなんて知らなかったし、正人と妊活など何をバカな事を言ったんだ。


家に帰るとテレビを見ながら大声で笑っている家内にイラつき、テレビの電源を切った。


「何をするのよ。おとうさん、わたしが見ていたでしょ」


ずーと態度が同じすぎて、奥山さんの家に行ったことなどまったく気がつかなかた。


「今日、奥山さんから電話があったよ」


「あらそうなの。どうしたのかしらね」

と白々しいことを言っているがぜったい理由がわかっているはずだ。


奥山さんに言われたことを聞くと、正人がかわいそうで思わず行動をとってしまった。

あんな姿の正人を見て何も感じないなんて酷い人間だ。と何故かわたしを批判する。


違うだろ


「だいたいお前が甘やかすからバカな事をしでかした上に、謝罪の一つもできない」と言ったところで


「ただいま。どうしたの?」


と呑気に正人が帰ってきた。


家内と正人を目の前に座らせて2時間はたっぷりと説教をしたあと、二度と奥山さんには接触するな。わかったなと言ってダメ押しをした。


流石に、もう奥山さんに迷惑をかけることはないだろう。



今、ゆったりと風呂に浸かる。

なんだか、一日が長く感じた。

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