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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「……今日からお世話になります。神崎かんざきです」



「はじめまして。

研修担当の高宮たかみやです。よろしくね」



「イキナリですけど。

この資料て、誰が作ったんですか?」



「私だよ?良い資料が無かったから、

今回初めて作ってみたんだ。何かあった?」



「はい。

あ、先言うときますけど、

俺、配慮ある言動とか無理なんで。

思ったこと、そのまま言いますね」



「え?うん」



「まずこの部分。

そもそも何が言いたいかわかんないです。

『だからこう』っていう、重要な結論が欠けてますよね」



「えっ」



「ほんでここ。

理由もなく『こうするべき』とだけ書かれても。

納得も理解もできないっす。俺らロボットちゃうんで。

何のために必要なんか書いてくれんと」



「あ……」



「そんでここ、文法おかしい上に誤字ってます。」



「…………」



「それから…………って。

あー……もしかして、泣きそうやったりする?

だから先言うたのに」



「…………神崎くん、」



「あ、それか説教ですか?

それやったら別に、担当外れてくれても——」



「すっっっっごいね!!

もう全部、目を通してくれたの!?

しかも、そんな細かいところまで!!」



「え」



「ごめんね、そうだよね。

あんまり理屈を書くと、わからなくなるかな、

なんて勝手に思って。失礼だったよね」



「…………」



「はっきり教えてもらえて、助かる!し、

すっごく……すっごく嬉しい!

よーし。待ってて!すぐ作り直して明日には渡すから!

今日は別の部分から教えるねっ」



「な……何なん、この人。予想外すぎ」



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