青桃続き
青Side
目覚めるとそこは病室だった
スマホを手に取り時間を確認すると朝の4時と表示される文字
夢の中での出来事は意外にもしっかり思い出せる
隣に目をやると未だ目を覚まさず眠るないこがいた
だが、なぜか俺はあまり焦っていなく空腹を感じる余裕があるほどだった
そういえばここの病院にはコンビニがあったなと思い出し買いに行くことにした
とりあえずおにぎりとお茶を一本買い、屋上に来てみると夢の中より少しまだ暗いが同じ様な星空が広がっていた
そこで少し早めの朝食を取り、病室に戻った
桃Side
一筋の流れ星が俺に目掛けて落ちてくる…そんな光景が頭に浮かび上がって俺は意識が戻った
だがまだ思考がはっきりしていない
目を開けたいのに開くのには随分力を使いそうな、そんな気がする
長い時間寝ていたような、それでいて寝てないような…不思議な感覚に包まれている
だがこのままだと何も変わらないと考え、やっとの思いで目を開けるとそこは病室だった
駄目だ。上手く頭が働かなくて状況が理解できない
混乱していた時、病室のドアが開きいろんな感覚で懐かしい声が聞こえる
青「ぇ…ない、こ…ッ、?」
その姿に目をやると大好きな彼氏が。
……あぁ、全部思い出した
彼氏のまろとデートをした帰りにひかれたことも、夢の中でまろと話したことも、全部。
これは現実なのか、俺はしっかり生きているのか、疑問は抱えきれないほど沢山あるが今はそんなことどうでも良い
早くまろの名前を呼びたい
桃「ま、…ろっ…!…((ポロッ」
まだ上手く声が出せない
きっと手術された後だからだろう
青「ッッ…!!」
青「良かっ、たぁ……!((ポロッ」
青「思い出せるッ、?俺のこと、ッ」
桃「ぅ、ん…っ……ゆ…めの、なかで…ッ話して、くれた…よね、?」
桃「あのとき…おもい…だせなくて、ごめ…ッ」
青「ええの、今思い出してくれたんならそれで、ッ♪、」
夢の中での出来事は本当だったようだ
まろと俺の夢が合体でもしたのか…不思議ではあるがまぁ…良いだろう
まろは泣きそうに…というか泣きながら話してくれる
桃「おれ…いきて、る?」
青「ちゃんと生きてるよ、!庇えなくてごめんなぁ…ッッ…」
桃「いきてる…ならいい、じゃん…っ♪……だい、すきだよ…♪」
青「俺も、!…もう忘れさせないから、安心してな、っ!♪」
まろはそう言っていつもより優しく抱きしめてきた
その温もりが暖かくて、嬉しくて…今はとにかくこの幸せを噛み締めていたくて…全身でこの温もりを感じていた
その最中、ふと窓の外に目をやると、夢の中と同じ星空に紫の流れ星が流れていった________
コメント
2件
神すぎん? 尊すぎて鼻から血が… 青さん焦らないのすげぇな! 桃ちゃん思い出せてよかったねぇ! 流れ星が願い叶えんのロマンチック 夢で会えるなんてふたりがお互いを大事にしてんのがわかるわ