テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠荼毘ホー
暴力表現有
R18無
荼 『』
ホ 「 」
✄——————-‐✄
『なぁ、ホークス。……今、誰と話してた?』
薄暗いアジトの一室。
背後から投げかけられた声は、いつもよりも数段低く、冷え切っていた。
振り返ると、そこにいたのは忌々しい敵—毘。
その目は怒りと執着、狂気で爛々と光り、手の指先には微かに炎が揺らめいていた。
「は?荼毘には関係ねぇだろ」
吐き捨てるホークス。
だが、その態度は荼毘の癇に障るには十分すぎた。
『……関係あるに決まってんだろ、俺のもんが他の男と笑いながら話してんの、見せつけられて黙ってられるわけねぇよ』
一瞬で距離を詰められ、ホークスの胸倉を掴まれる。
そしてそのまま、壁際に叩きつけられる。
「いてっ……く、そ……」
『お前さ、わかってねぇんだよ。俺の独占欲舐めんな』
強引に唇を塞がれ、乱暴に舌を押し込まれる。
ホークスは必死で抵抗するも、荼毘の火傷だらけの手が容赦なく喉元を押さえ、逃げ道など与えない。
『俺以外のやつと口きくな。目ぇ合わせんな。存在も許さねぇ』
「ふざけ、んな……っ」
『黙れ』
強く髪を掴まれ、首を無理やり仰け反らせられる。
そのまま何度も、口移しで甘い酒を無理やり飲まされ、意識が朦朧としていく。
『いい子にできたら、たっぷり甘やかしてやる。そうじゃねぇなら、その都度しつけだ』
痛みと、熱と、甘ったるい囁き。
ホークスは涙を滲ませながら、何度も「やめろ」と懇願した。
けれど、その姿こそが荼毘には最高の興奮材料だった。
『泣いてんのか、ホークス』
意地悪く笑いながら頬を撫で、涙を舐め取る。
その仕草が酷く甘く、優しいのが余計に狂っていた。
『俺に泣き顔見せといて、逃げられると思うなよ。お前はもう俺のもんだ』
どんなに嫌がっても、拒んでも、荼毘は構わない。
むしろ、その抵抗こそが欲しくてたまらない。
暴力と甘い蜜。
その繰り返しに、ホークスの心はじわじわと削られていき、逃げる力も奪われていく。
『今にわかるさ。誰よりお前を理解してるのが、俺だってこと』
どろりとした声で囁き、再び首筋に舌を這わせる荼毘。
ホークスはもう抵抗する気力もなく、ただ唇を噛み締めて、必死で涙を堪えていた。
この男から逃げられる日など、もう来ない。
それを薄々悟り始めたとき、ホークスは完全に荼毘の所有物になりかけていた。