はじめに・この作品はcishpです
・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。
・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。
・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。
・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです
・あとがき有
・shpの死
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この蒸し暑い季節によく似合う空に咲く花火。
キラキラと輝いて儚く消え落ちてしまう花火。
鮮やかな色で何よりも美しい彼を輝かす花火。
今年も美しく彼を輝かしてくれるはずだった。
けれど彼はもう居ない。
君がいなくなったのは1ヶ月前。
鮮明に覚えている。
敵軍の銃弾が彼の肩を掠め、彼が衝撃によろけている隙に思い切り心臓を撃ち抜かれて彼は永遠の眠りについてしまった。
あの時の絶望は忘れられない。
周りの敵なんて見えなくなるほどに絶望した。
君が振り絞って俺の名前を呼ぶものだから思い切り抱きしめた。
敵軍に一発右腕に、もう一発は左足に、最後の一発は俺の腹を。
俺が殺されるなんてどうでもいい。
君がいなくなるのが嫌だった。
打たれても微動だにしない俺を見て
「ci!!!!!」
「なにしてんねや!!!!!!」
tnがそう叫びながら周りの敵から俺を庇ってくれた。
その声を聞いてじわじわと打たれた部分が熱くなりジクジクと熟れるような侵食するような痛みが襲ってきた。
そこで俺の記憶は止まっている。
おかげで今俺は右腕と左足は使えず腹には包帯が巻かれ食事は精神的にも身体的にも出来ず点滴を打っていて自分一人では何も出来ない状態だ。
だからただ毎日医務室をぼーっと眺めるだけ。
誰とも話す気にもならない。
君がいない世界に彩りなんて存在しない。
俺一人では一歩も動けない今、ただ君のいない世界を過ごすだけ。
そんな日々を過ごしていれば季節は夏。
毎年君と見ていた花火はなんの色も感じられなかった。
嗚呼、君は今何をしている?
「逢いたいよ、shp、、」
久しぶりに出した声は酷く掠れていた。
今日も嫌でも目が覚める。
窓の外を見れば今日は雨。
夏の雨は蒸されているような感覚で布がベタベタと肌に張り付く。
その感覚は傷口に布が触れる感覚とどこかにていて嫌でもあの時を思い出してしまう。
何をしても何があっても思い出してしまうほど俺のトラウマになっていた。
そんなに苦しいのなら自害してしまえと思われるだろうか。
否、俺もできるものならばしたかった。
だけど彼が、shpがそれを許すと思えなかった。
彼ならば代わりに生きてくれと言う気がした。
本人に言われた訳では無いが、彼の為に生きるのも悪くは無いかと思い必死にこの命にしがみついている。
君がいない世界に生きる理由は無いが君が生きてくれと思うのならそれが生きる理由だ。
この理由さえもなくなってしまったら
「ci〜?すこしええかな」
ノックの音と共にutの声が聞こえた。
「声出やんかったらノックし返すでもええからさ」
「どうぞ…」
酷く掠れた声で返事をすると喋った俺に驚いたのか1秒ほど開けてドアが開いた
「よお、久しぶりci」
「お久しぶりです」
人と話す感覚を忘れていたためにどこかよそよそしくなってしまう。
「体調どうや?」
「そろそろ良くなってきた?」
「まぁ、はい、、」
「ほんなら良かったわ」
以前と比べたら別人のように声が低く小さい俺に何一つ変わらず接してくれる。
utのさり気ない優しさが救いだった。
そうや、と声を出すut
「今日、花火でもしん?」
「花火、、?」
「おん、手持ち花火」
「しばらくci外でとらんかったし気分転換にどうかなぁって」
「無理やったらええよ」
考えた。
すぐに答えが出てこないのは花火にshpとの思い出が沢山詰まっているから。
空に打ち上がる花火も手持ち花火も何度shpと見た事か。
思い出して虚しくなる俺が嫌ですぐに答えが出ない。
「すぐに答え出んならさ、また後で伝えてくれたらええよ」
「インカムかなんかで連絡くれよ」
「っぁ…はい、」
「ん、ならまた後でな!」
バタン、と部屋のドアが閉まりこの一室にまた静寂が訪れた。
「花火、、、」
別にみんなと花火をすることが嫌な訳では無い。
ただ、shpのことを思い出して気が沈むのを避けたかった。
否、未だshpが居なくなったことを信じたくなかっただけだ。
けれどいつまでもそんなことを言って居られない。
インカムに目掛けて手を伸ばすが手は酷く震えていて掴む勇気が出なかった。
だがいつまでも甘えていられない。
手に滲む汗ごとインカムを握る。
久々にインカムに手を触れたその感覚はどこか懐かしい。
しばらく耳から外していたそれは忙しなく人の声が飛び交っていた。
ひとつ深呼吸。
心を落ち着かせなるべく通る声で話せるように。
『、、こちらci。大先生、医務室にお願いします』
俺の声が全員の耳に入った途端みんなの声が止まる。
その中で1人の声が聞こえた。
『りょーかい。』
大先生は俺の声にすぐ気付き、返事をしてくれた。
それから時間はかからなかった。
すぐに医務室の外に人の気配を感じた。
けれど明らか1人の足音ではなかった。
コンコン、とノックがされ
「ci、俺、utだよ。」
「どうぞ」
聞こえる声はut、ただ一人だけ
中に入ってきたのもutひとりだけ
「どうよ、花火したくなった?」
「、、、はい。」
「ん、よかった。」
「なら今夜はci復活記念でバーベキューでもどうや!」
「久々の飯で肉とか食えないっすよ笑」
「あ、久々に笑ってくれた」
「あー、、久々やな、」
久々に笑った。
妙な感覚にむず痒い。
前の俺ならばいつも誰かと笑顔で話していたものだから笑うことが久しいなんてことはそうそうなかった。
「まぁ、ciも元気取り戻してきたみたいやし」
「今日はパーティーやな!」
「花火も多量に買ったろ」
「どうせやりきれへんて笑」
んなのえーねん、と言いながらドアの方に歩いていき振り向いて
「今日の20時な!」
「また呼びに来るわ」
と言い残して出ていった。
ドアの隙間から数人の足が見えたのは黙っておく。
花火の時間まであと三十分。
久々に白いワイシャツに袖を通し水色のスラックスに足を通す。
ベルトをカチャリと閉めると懐かしい気持ちと共にやる気のようなものを感じる。
忘れずにサスペンダーも身につけたあと、最後に懐中時計を首にかければ衣服は完璧
医務室の鏡で軽く寝癖を誤魔化したら
「よしっ」
いつもの俺の完成だ。
少し早めに準備を始めたため10分ほど時間が余った。
医務室の窓を開け外の風に当たってみる。
夏の夜風は生暖かくお世辞でも気持ちいいとは言えない温度。
けれどこの風と共に色々な思い出がよみがえってくる。
「…楽しかったなぁ」
「今からもっと楽しむで」
「おわっ」
後ろから急にutに話しかけられる。
あまりにも気配がなかったために驚きバランスを少し崩す。
「ああ、脅かしてもうたか」
「迎え来たで」
「ああ、あざます」
utに連れられるまま庭に出れば何やらもう賑やかだ。
「おー!ひっさびさやなci!」
最初に声をかけてくれたのはあの時俺を助けてくれたtnだった。
shpが撃たれた時を知っている唯一の人。
だからこそ俺を心配してくれていたんだと思う。
「久々っすね」
「あん時はまじ助かりましたわ」
「ほんまによお」
「shpが大切なんもわかるけど自分大切にしやんといかんやろ?」
「そっすね笑」
なんてtnと話していればほかのメンバーもちらほら会話に参加し始めて元気にしてたかご飯は食ってるか質問攻めに合わされ1時間くらいたった頃
「お前ら病み上がりのci困らせてんとちゃうぞ」
「そろそろ花火もしやんと」
と俺を気にかけてutがみんなを止めてくれた
みんな生返事をして花火が置いてある方にあるって行く
そのみんなの後ろ姿はどこか暖かくて何かが満たされるようなそんな感覚がした。
君もここにいたらな、なんてね。
『俺は見守っとうよ』
「え、、?」
「ciぉー!!!!」
「あ、はいぃ!!!」
確かに君はここにいたのかもね。
いつまでも見守ってくれてたらいいな。
あとがき
皆様お久しぶりです、六弥です!
2ヶ月以上ぶりですかね!?
全然投稿できずすみません;;
このお話は結構前から描き始めてまして、ゆっくり書き続けていた物なので話のまとまりが皆無すぎて申し訳ないです😓😓😓
そしてそして、私が浮上していない間にフォロワー様が120人超になってました;;;;;;
本当にありがとうございます😭
投稿していない時も誰かに読んでいただけていることが嬉しいです😊
これからもゆっくりゆっくり投稿したいと思っているので、よろしくお願いします!
六弥
コメント
2件
久しぶりの投稿ありがとうございます😭 もう新作出ないかと思った!! 今回も最高すぎました໒꒱· ゚ これからも応援してます!!!!