テラーノベル
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コメント
4件
作るの上手すぎです!
言葉に表せない…語彙力が凄すぎて…泣きそうになりました😶最高ですありがとうございます😭
(ru side)
数年前に恋人の星導が死んだ。猫のように誰にも見つからないような山奥でひっそりと。
勝手に死んだお前とお前の死に素直に悲しめない俺、お互いがほんとに最期まで可愛くない猫だ。
数百年ぶりに沢山の彗星が降る日だった。その日は星導が死んでから全く動かなかった彼のオトモが突然動きだし、山奥の少し開けた花畑に連れられた。風がとても冷たくて上着を着てくれりゃ良かったなと思いながら、自身の手に吐息を吹きかける。それでも、かじかんでヒリヒリと痛みを訴え続けた。
彗星に背中を押されながら渋々着いて行ったら、そこにぽつんと佇んでいた苔が沢山生えている何年も使われていないような古びたベンチがあった。驚くことはそれじゃない、そのベンチの上に紫髪の四、五歳ぐらいの一人の男の子が眠っていた。不意にもゴクリと生唾を飲み込んだ。
「何でこんな所に」
まじまじと見つめていると突然眼が開き、泣き出してしまった。まぁそりゃ起きたときに知らない人に見つめられてたら誰だって怖いよな、と心の中で苦笑しながらどうやったら泣き止むか考えてみた。
「…………どうすんだ?」
何百年生きてきて子供のあやした経験が無く、泣く泣く某検索アプリで検索してみる。何で俺がこんなことに、と心の中で悪態を着きながら。検索結果には抱っこや食べ物を与える、遊ぶなど色々出てきた。
「一番、抱っこが簡単そうか……?」
道具を必要としない、一番すぐに出来そうな事を選んでみる。写真通りのポーズでたどたどしく抱き上げた途端、泣き止んでくれた。そしてきゃっきゃっと笑いながら俺のほっぺを叩いた。結構力が強く痛い。でもじんわりと指先に伝わる温度が暖かくて安心した。
男の子の眼は透き通った銀色で、よく見てみると髪には水色が混じっていた。近くで見てみると、顔立ちも星導に似ている気がする。
「お前星導みたいだな」
「……ほしぅべぇ?」
「っお前喋れんのか」
「ぼくっしゃべえぅよ!!」
むふーっと拳を空に突き上げた。とても可愛らしい。少年は降ろしてと言うので降ろして上げると俺の足にしがみついてふがふがと笑っている。漫画なら俺にきゅんという効果音が付いているだろう。本当に愛い。
『なぁ、君。名前は?』
俯きもじもじとしながら黙り、考えるように俺の周りを歩き回った。
「…わかんない、」
「わかんない?」
ただ教えたくないだけかもしれないが、迷子として情報はなるべくあった方がいいだろう。
「じゃあ、何才か分かるか?」
「よんさい!」
俺の予想通り四歳だった。
「じゃあ、お母さんがどこにいるか、…どこから来たか分かるか?」
「わかんないや!おきたらおにーさんがいた!。あ!おにーさんっ!おなまえはぁ?」
「ロウ…小柳ロウ」
「ろうね!わかった!!」
その次の日に近くに迷子のお知らせとして、各地にポスターを貼ったり地区放送などしてみたが、親と名乗り出る人は居なかった。そして施設に保護するということになる、予定だった。だがどうしてもこの少年は俺から離れたがらず、仕方なく俺が育てることになった。これからしたい事もなかったし、十数年ぐらいの暇つぶしにはなるだろう。
【数年後】
あの後、少年はすくすく育っていき、高校生ほどの大きさになった。猫のような好奇心、面倒臭いという事は面倒臭いと言う腹立たしい性格。日が経つほど星導は似ていった。でも一つ違うと言ったら感受性が豊かという事だろうか。悲しければ泣き、怒れば拗ねるし嬉しい時は飛び跳ねる。まるで子供のように、いや子供か。あ、あと髪型。伸ばさず、涼しげなショートカットだ。
名前がないままだと大変なので天国か地獄にいる星導に勝手に消えやがった嫌がらせを込めて、晶と名付けた。
そして小柳晶として育てることになった。未練がましいかもしれないが俺はこの少年が、星導だと信じたいのかもしれない。でもショウでは無い。
それに、友達だった頃の晶を忘れないように、だ。そして俺が暗殺者だと言うこと、晶と血が繋がっていないことは物心着く前から少しずつ伝えていた。
だから今更驚くようなことはない。
「そういえば俺、ロウさんの泣き顔見たことないかも知れない」
学校の課題を解いている晶が真面目な顔して変な事を言い出した。本当に何。でも無自覚にもぴくりと指が動き、唾を飲み込んでしまった。
「……何だよ突然。」
「ただの興味本位っていうか」
「はあ」
勉強が嫌になった現実逃避か?課題に集中しろよ。
「泣いた事あるの?」
「俺は血も涙も無い暗殺者だぞー」
実際泣いた回数を頭の中で数えても、片手で足りる数だ。それに泣いたと言っても小さい頃だけだし。いや、星導とヤった時も含まれるか。じゃあ何回か分かんねーわ。
「本人が言うことか?それ」
「はははー」
「棒読みが過ぎる…」
「ほれ、勉強に戻れー」
机を指差し、早く戻れと圧をかける。すると机に向かい、再び課題と睨めっこをした。でも一分もしないうちにまた俺に話掛けた。
「ロウさん、夏休みなったらロウさんを泣かせる旅に行きません?」
「え、俺泣かされるの」
「だってロウさんの泣いてる見てみたい」
俺ばっかり泣き顔晒してるの嫌だもん、なんて少し拗ねたように言うが。そんなん、しらんがなとツッコミをする。
「そもそも、旅ってどこ行くんだよ」
「まあまあ、任せてよ」
「いやお金出すの俺」
「良いじゃんか~、行こーよぉ~!」
まあ良いけど、と返すと晶が抱き着こうとする体制になり、やっぱ止めたと言うと机に戻った。血は繋がっていなくとも、子供は可愛いなと思った。言ってやらないけど。
無事に提出日までに課題を終わらせ、やっと解放されると思っても期末テストがあり、この頃はずっと机にかじりついてばっかりだった。だがやっとテスト期間も終わり、本物の解放が来たようだ。その日は帰ってきた途端ソファーに倒れ込んで眠りこけていた。
「さて到着!」
「いや、ここ近場の映画館」
電車で数分揺られて、何メートルか歩けば着く映画館に連れて来られた。俺は更新とか面倒臭くなって今は車の免許を持ってないから、本当に何処に連れていかれるか分からなかったけど、めちゃちけー。
「で、何見んの」
「よくぞ聞いてくれました!最近よく泣けると話題の映画です!!」
確かに朝見たニュースでは最近人気の映画が特集として出ていた、気がする。見てないから分かんないけど。多分晶はそのニュース見て思いついたんだろな。
「んー、男二人で見る奴やないね」
男二人が泣いてる光景なんて、想像するだけでむさ苦しい。こういうのは本来カップルが見るもんじゃないの?
「いやいや、ロウさんを泣かせる旅ですから!」
いざ!と映画館に連れていかれた。チケットを買う時に座席を選ぶのだが、流石人気の映画だ、ほぼ全て埋まっている。二人で座れる所などどこにもなかった。
「おいどうするんだよ、座れねーぞ。」
「え~、ロウさんと見たかったけど、しょうがない。別れよっか」
「俺ここが良い、晶は?」
一番後ろの一番端っこの空席を押す。
「じゃあここで」
晶が選んだ席は上下でも左右でも真ん中らへんの席で、隣には二人で席を取っている多分カップルが左右にいる席だった。最悪な席じゃん、俺なら絶対行きたくない。
「本当にここで良いのか?」
「え、ここが良いです。」
それに真ん中だし、と付け足した。天然なのかただの馬鹿なのか。テストだったら別に点は悪くなかったはずだが、いや空気読みという日常生活で一番使う教科か。
「まぁいいや」
なんか面白そうだし。
「…え、本当に何?」
「ナンデモナイヨー」
「絶対何かある時じゃん!」
俺の肩を掴み、ゆさゆさと揺さぶって来る。おい目立つ、止めろ。
「ほら俺を泣かせるんだろ?」
「うん!」
俺の腕を引っ張ってぐんぐんと人混みに進んでいく。こういう時は頼もしいんだけどなあ、と思いながら。
映画のエンドロールが終わり外に出る。ちかちかと照明が目に痛くてしょうがない。事前に見終わったらここに集合!と決めいていた場所にふらふらとした足取りで向かう。すると紫髪の男が俺がいる方向に手を振る。目の周りは真っ赤で、いかにも泣いてましたと言っているようだった。
「あ、ロウさーん。これめっちゃ泣ける映画だったんだけどぉ」
「おー、そうか」
べしょべしょの顔で抱き着いてきた。鼻水付けんなよ。端的に言うと俺としてはさっきの映画は泣けなかった、からっからだ。なぜなら、とてつもなく現実味が無い。フィクション全開で、あまりにも面白く無かった。恋人が突然死んだという超衝撃的経験したことがある俺でもやり過ぎだな、と思った。
「お前ティッシュ足りたのか?」
確かポケットティッシュ二つをポケットに突っ込んどいたはずだが、晶なら足りない気がする。
「隣の人がくれた。優しい人で良かったあ」
うわ、あの両サイドのどちらかのカップルからティッシュ貰ったのかよ、と本人でもない、俺が恥ずかしくなった。隣の人泣いてたか?と聞くと泣いてなかったよ、と返された。絶対引かれてるやん。あんなに良い話なの泣かないなんて!とぷんすこと効果音が付きそうな怒り方で苦笑いする。
「ロウさん、泣いた?」
「いや」
「本当はこっそり泣いてたり…?」
「ねぇよ」
ペシと頭を叩く。俺より身長高くなりやがって。しみじみとしながら苛立ちを覚える。
次の日に、朝っぱらから叩き起こされた。ボサボサの髪のまま勝手に服をコーディネートされて、外に放り出された。マジの寝起きだし、頭回らん。
「今日はスポーツ観戦に行こう!」
最近晶はバスケにハマっていたから、それだな。
「また突然言い出して」
昨日は運が良かっただけだけど、今日もどうせチケット取ってなくて見れないだろ。スポーツ観戦は映画とは違うんだぞ。人気なチームだったらなおさら。するとポケットから二枚の紙切れを取り出した。
「いや!今日はちゃんと二人分チケット取ってる!!」
「え、取れたの?」
目を凝らし、そのチケットやらを見てみると確かに席の番号が印刷されていた。晶が一人でチケットを取れるようになるなんて。血は繋がってないものの、我が子のように育てた子だ。とても感動する、昨日の映画より断然。
「ライさんに、やり方教えて貰ったんだけどね」
「うわ」
てへ、とわざとらしく舌を出して誤魔化すように笑った。今ので感動引っ込んだわ。まぁまぁそんなこと置いといて、行こ!と俺の腕を引っ張った。
試合が終わり、アリーナから出ると空はオレンジ色で鳥があっちへこっちへ飛び違っていた。今日も結局近場だったな、と財布が寒くなる覚悟をしていたのに、そこまで高くない出費に安心する。
「あ゛~、楽しかった」
「そうだな」
スポーツ観戦と泣かせるが関係あるか?と聞いたら、ほら~感動して泣いちゃった…!みたいなの分かりません?としどろもどろで答えられた。どうせお前が見たかっただけだろ。俺…必要だったか?
結局晶は今日も試合に感動して泣いていた。推しているチームの相手に点を取られたら悔しがり、推しが点を取ったら知らない人と立ち上がって喜んでいた。結果としては晶が推しているチームがギリギリで逆転し、勝利を収めた。試合後、握手とサイン会や握手会があり、晶はこんなことなら色紙買ってくるんだったあと溜息を吐いた。でも握手会には抜目なく参加していて、「今日はこの手洗えねぇ…」と中二病のようなポーズを取り言っていた。
「泣けました?」
「面白かったけど、泣けなかったよ」
そっかあ、と悔しがるように言った。晶は明日はどこに行こうかなぁと頭を悩ませた。電車に揺られているときも夜ご飯を食べているときもごめんな泣けれなくて、という一言だけが頭に浮かんだ。
お腹の上にとてつもなく重い何かが乗っている。ゆさゆさと揺らされて、意識が段々浮き上がってきた。不快感がじわじわと積み上がって来る。
「ロウさん!早く起きて!!」
「ん゛、あと二時間だけ」
昨日の夜、暗殺の仕事が入ったんだよ。寝れたの夜の三時だし。しぱしぱの目で時計を見てみると七時に短針が向かっていた。四時間睡眠か…。
「長いわ!」
背中にじわりと汗が滲む。べとべとして気持ち悪い。晶のせいで肋骨がギシギシと軋んでいる。痛ぇ。
「てか、重てーわ!お前今何歳か、自覚しろよ!」
某ジブリ作品のように跨がっていた晶を、軽く投げ飛ばす。
「痛ぁい…」
「お前何キロ?」
「朝起きて一番に聞くことじゃないですよ!!」
体重を聞くなんて失礼な、このノンデリが!と俺のほっぺを突いた。ノンデリ……おめーに言われたねーわ、ジトっと晶を軽く睨みつけた。
「で、今日は何すんの?」
「よくぞ聞いてくれました!今日は感動じゃなくて物理的にしようと思って」
無言で晶から距離を取る。物理的に泣いたと言えば星導とヤった時の事しか頭に出てこず、息子に尊厳を奪われるのではないかと心配になる。流石に未成年とは犯罪だし、…色々とね?それにもう何百年も使ってないから、今日には無理だと思うけど…。
「?、何で離れるんですか?」
晶は、俺を壁に追い詰める。晶の事だから絶対にない筈だが本能が、距離を取れ!!と叫んでいた。もしそれだとしても、晶は既に縦割れしてる俺の尻を見て、どう思うだろうか。軽蔑、悪寒、それだけじゃないと思う。
「物理的とは、例えば…?」
「そうですねえ、玉ねぎ切ったりー擽ったり!!」
肩の力が抜ける。
「ふへ」
「ロウさん、なに想像してたの?」
「ガキは黙ってな」
今日も俺は泣けなかった。晶は泣いたけど。玉ねぎを切っている時、近くに立っていた晶がやばい目が痛くなってきたと騒ぎ出した。俺が目の中になにか入ったか、見てみようとしたら晶の目に手が当たってしまい。さらに悪化させて、暫く目を真っ赤にしていた。こちょこちょも俺には全く効かず、逆に晶にやってみると狂ったように笑い出し、笑い泣きをしてた。
「玉ねぎもこちょこちょも聞かないなんてロウさん、なにものぉ?」
「人間より長生きする人間だよ」
白狼だと言うことも晶には既に伝えている。
「それは人間と言いませんー!!」
晶が百歳以上の人間の肌がこんなつやつやでたまるかー!!と叫んだ。いや表向きには人間です。
今日は朝早くから起こされる事なく、ゆっくりと起きれた。リビングに行ってみると晶が朝ご飯を食べながらテレビを眺めていた。
「ロウしゃん、おひゃよお」
「……飲み込んでから話せ」
晶が用意してくれた朝ご飯に手を合わせ、焼きたてのパンを頬張る。サクサクと音を立てながら咀嚼すると、ふわりと口の中に素朴な甘い味が口に広がる。それを甘いコーヒーで胃に流し込む。
「今日は天体観測に行こう!」
今日はどこに行くんだろう。
今日はどうやって俺を泣かせてくれるんだろう。
俺をいつまで見ててくれるんだろう。
「ほら行こ!!」
無理矢理俺を外の世界に引っ張り出す。じりじりとした紫外線が極端に白い俺の肌を刺す。晶を拾った日とは大違いの真夏の日。
俺にとって晶は、愛らしくて眩しくて、羨ましい存在。晶は青春という言葉がとても似合う。
晶は顔が良い、だから女子からの告白も一回や二回ぐらいはあるだろう。
そんな彼がわざわざ、百歳越えの老体と夏休みの時間を費やすほど突き動かす理由があるのか。思い当たる事はない。
「っ待てよ!」
「嫌でーす笑」
俺に振り向いた晶の顔が、星導の面影が晶と重なる。
沸々と目の奥で熱が煮えたぎる。視界が滲む。嗚咽が出る。駄目だ。泣いちゃ。我慢。出てくるな。止めろ。止まれ。
俺から奪うな
お前がいたから俺は死なずに、今呼吸が出来ている。楽しい、悲しい、悔しい、苦しいという感情が、日々出てくる。
もともと泣かない性格ではあったが、病気になったあの時は堪えたな。
多分、星導が死んだ理由は俺だ。
俺が泣けれなくなったから。
俺が病気になったから。
俺が感情を押し殺さないといけない生活になったから。
星導が、俺が死んだら俺のために泣いてくれると思ったのだろう。ジュリエットみたいな展開を求められたとしても、泣けなかった。
訃報を教えて貰った時も死体を見た時も俺は泣けなかった、泣かなかった。
恋人が死んでもなお、俺はまだ生きたいと思ってしまったから。気持ちに区切りが付かなかったから。
星導は俺が病気になってから、辛いとき悲しいときほど二人で笑おうと、言ってくれた。星導の葬式の時、周りの人は星導の死を悼んで泣いていた。
でも、俺一人笑っていた。ただ一人、不気味に。
でも誰も、俺を責めなかった。俺は病気の事星導にしか言ってなかったのに、星導が俺のために周りに行ってくれたんだろ?
星導が死んでから、星導の優しさに何度泣きそうになったことか。どんだけ俺を殺そうとすんだよ。
でも暫くすれば死にたい、星導と話したい、笑い合いたい、もう一度で良いから愛し合いたいと、何度も思った。こんなに直ぐに心変わりするなんて、笑えるだろ?でも一人なのが酷く怖くて堪らなかった。
お前は俺にとっての生き甲斐だった。だからあの日から何を糧に生きていけば良いんだろうと毎日考えていた。
そしたらやっぱり俺にとって生き甲斐は星導しか居なくて、やっと区切りが付いた。
あの日あのベンチでお前と出会わなかったら、次の日の星導が死んだ同じ日に同じ場所で自殺するつもりだった。
全てをお前に曝け出したら、どんな反応をするかな。
悲しむ?怒る?俺が星導の代わりになるって言い出すかな。少なくとも俺から離れなくなるだろうな、何も言わず監視するように。
でも俺が死のうとしたら、きっとお前もついて来る気がする。お前の事だから。
俺がお前とってのロミオになるわけにはいけない。まだ未来がある、希望がある。
だからお前がちゃんとした家族を持つまで、何があっても俺は泣かないから。
今日もつきんと頭に来る頭痛を我慢する。
涙失病
この病気は涙を失うと書くがそうではない、掛かった人は泣くと死ぬ。すぐに死に至る訳ではないが、泣くと次第に涙が青く染まっていく。小匙一杯泣き、涙が完全に青くなるまでに高温の発熱や激痛が体を走り、死に至らせる。
謎シチュですよねごめん!
ただ、「余命0日の僕が死と隣り合わせの君と出会った話」を読んで欲しいっていうのが言いたかった!