────ある時、星が降ってきた。
まだ生まれたばかりの小さな星。
茶色の羽織に少し大きめな面。
子供の様な姿である。
目を覚ますと、ボクは冷たい地面の上に居た。
ここは何処なのだろうか。
ボクは何者なのだろうか。
唯一分かる事は、還る事の出来なかった精霊達を天空へ還すという使命だけ。
ボク「あそこにあるのは、、、石?」
ボク「いや、あれは、、、」
ボクの目にしたモノは石の塊だった。
それは人の様な形をしている。
もしかすると、元は精霊だったのかもしれない。
ボクは本能的に蝋燭を出した。
その石の塊が光を放つ。
そして、1人の少年が現れる。
この人が精霊なのだろうか、、、?
その少年は辺りを見渡す。
精霊?「キミが僕の記憶を呼び起こしてくれたの?」
ボク「うん、、、ところでアナタは一体、、、?」
精霊?「僕?僕はね」
精霊?「希望の番人さ!」
その少年は希望の番人というらしい。
名前の通り、希望をもって感じさせてくれるような明るさを持っていた。
希望の番人「僕に着いてきて!」
言われるがまま少年に着いていった。
細い道を進んでいくと見えたのは、、、
希望の番人「そ、そんな、、、」
活気の無い、静かな場所だった。
周りには灯りのない建物が建ち並んでいた。
希望の番人が言うには、ここは元々多くの精霊が楽しく過ごしていたらしい。
希望の番人「そうだ!良いこと考えた!!」
希望の番人「ねぇ、そこのキミ!」
彼はボクの目を真っ直ぐに見つめる。
希望の番人「キミが他の精霊達も助けてあげてよ!」
ボク「え?」
希望の番人「僕の勘が正しければだけど」
希望の番人「彼等を助けられるのは、きっとキミのような星の子だけだと思う」
ボクらにしか、、、出来ない。
そんな重大な任務を遂行出来るのだろうか。
いや、やるしか無い。
だってそれが、ボク達に課された使命なのだから。
ボク「分かった、やってみる」
希望の番人「ありがとう!」
希望の番人「ここのゲートを潜れば、最初のエリアに着くと思う。」
希望の番人「僕は着いていってあげられないけど、」
希望の番人「キミが他の皆を助けてくれるって、信じてるよ、!」
希望の番人「それじゃあ、また会おうね」
ボクは、最初のゲートを潜り抜けた。
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新作がんば~!