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俺の理想とは違って
静かで塩対応な幼馴染
でも俺は2人で登下校するのが好きやった
はっちゃけられる空気は別にないし
多分俺のことは嫌いなんやなって
今もこれからも、ずーっと思っとる
────────────
sha 「なぁ五葵」
「俺、かなちゃんに告られたわ」
帰り道
ふと言ってしまった
話すつもりなんてなかったけど
…心のどこかで知って欲しいと、
どんな反応をするのかと思ってたんだろうか
五葵「…あっそ」
五葵はそんなことどうでもいい、なんて顔で
言ってのける
sha 「……、お前さぁ〜
どうでもいいと思ってるやろ」
五葵 「まぁ、いいんじゃない
勝手に幸…せになって、勝手に…ッ」
sha 「五葵…?」
五葵は少し顔を歪めてた
でもすぐ戻り、
指をさしながらグッと顔を近づけてくる
不本意にも、少し可愛いと思ってしまった
五葵「口出すつもりないけど、
かなちゃんはやめたほうがいいよ」
sha 「え、?」
五葵「あの子すっごい面食いだし
男に近づく女を自分が
満足するまで潰すような子だから」
sha 「そ、そうなんか…
教えてくれてありがとな」
五葵「別にあんたのためじゃない
自分に被害が来ないようにするため」
あんたのためじゃないから、と
少し下を向いていた五葵はまた顔を上げる
五葵「…」
少しの沈黙
俺は気づいたら手を伸ばしていた
ポンっと頭の上に手を置く
sha 「俺、お前のそーゆーとこ好きやわ」
五葵「はぁ?」
sha 「このシャオロン様に
好きって言われて照れん女子が
お前しかおらんのも、余計好き」
五葵 「ま、なるようになれば
家ついたからばいばい」
sha 「あっ…、うん…また明日な」
sha 「あいつ…サラッとスルーかよw」
家に入ってドアが閉じるのを見届け
俺も家に足を運ぶ
…
あんな顔近づけてくんのは反則やわ
sha 「あいつが可愛いなんて…
おもいたくないわほんまに」