最終章〜君に出逢えた奇跡を夢に見た〜
今日は平和会館に来た。
先生「それでは自由時間です。指定の時間までにここに戻ってください。それではかいさーん。」
私は次々に読んで言った。
すると、そこには悟の手紙が。
桜へ。前読んだ手紙と同じことが書いてあった。でももっと驚いたのが、もう1枚あった。
「桜へ
2枚目があったことは見つかってないだろう。桜。私は特攻になったことを知っているだろ。申し出た理由を言おう。特攻になった理由。今までは愛する人を守るため。と言っていたが、本当は違う。私が無駄に命を落とすわけが無い。私の零戦には紫苑の花の他に池谷さんから貰った君の写真。そして、桜。を入れていた。君とともに逝きたかった。せめて、最後の一瞬でもいいから、長く君を見ていたかった。この手紙は見つかるのか。日本が負けることなんてわかってる。こんな国のために死なない。私は君のためにしぬ。それでは。またあおう。」
その手紙を読んで私は地面に座った。大泣きをした。もっと。愛おしくなった。
外に出て上空を眺めた。
目を凝らしてみると、遠くに零戦らしきものがこちらに向かってきた。
気づけば横通った。
顔を見ると悟だった。
私は追いかけたがまた遠くに離れた。
「逢えたね。悟。」
〜悟目線〜
私は、愚か者だ。ただ、桜のことは忘れない。
胸に残る。そして私は海を制す。特攻隊としての役目をここで果たす。
池谷さん「柳岡さん。」
炭邦「柳岡!がんばるぞ!」
秋原「柳岡。やるぞ」
三河「私の分まで。」
桜「悟。逢える日まで。待ってるよ。」
みんなの思いを。
Enemy aircraft spotted. Heading this way. Within 10 km to the southwest.
(日本軍戦闘機を発見。こちらに向かっている。南西方向10km)
It’s a Zero!!
(零戦だ!)
The attack does not hit.
(攻撃が当たらない。)
Why doesn’t it hit!!
(なぜ当たらない!)
We’ll collide like this!
(このままじゃぶつかる!)
悟「米国よ。私ひとりで十分だ。空母なんて。私ひとりで。」
Captain. It’s impossible now! If this continues, we will collide!
(艦長もう無理です!)
悟「さぁ。派手に最後を終えようじゃないか。桜。私はやる時はやる男です。安心してください。最後の最後はカッコをつけて。逝って参ります!」
ラジオ「敵艦空母1隻撃沈。特攻成功。」