エピソード3 聖騎士
「ガチャ」
悪魔だと疑われた僕は地下牢に入れられた。
「なんで僕が捕まらなきゃいけないんだ!」
まず悪魔ってのがおかしい、手や足は人間なのに顔が違うのかな?
てかこの牢屋狭すぎないか?
牢屋の中は机とトイレ、洗面台しかない。
ん?洗面台?鏡がある!僕は急いで鏡の前へ向かった。
鏡を見た僕は驚いた。
「え?」
見た目は普通の人間なのに目の色だけおかしかった。
「オッドアイ?」
そう、目の色はオッドアイだった。左は赤、右は青。まさかこれだけで悪魔って言ってるの?世の中にはカラコンつけてる人いるのに、ここにはカラコンないのか?こんなでっかい国なのに。
しばらくすると足音が聞こえてきた、こっちに向かってくる。きっとさっきの騎士だろう?
「お前が悪魔か」
違った。
来たのは見た目はいかつい豪華な鎧をつけた男だった。
僕は思わず引いてしまった。一応弁解しておこう。
「ち、違いますよ。僕は人間ですよ。」
そう言うと男は
「嘘をつくな!じゃあその目はなんだ。」
あ、やっぱりこの目なのね。
「しかし、人の言葉を話せる悪魔は初めて見た。それに意思があるのも不思議だ。本来悪魔には意思がなくこう話すことも出来ないのだが。」
人の言葉を話さない?まぁ悪魔はだいたいそうだし。あの人の言うように僕は意思はある。それなのに目だけで悪魔って。なにか疑いを晴らすいい方法はないかな?
あ、いいこと思いついた!
「あのーすいませんちょっといいですか?」
僕はある提案をすることにした。
「なんだ?」
「悪魔には意思がないんですよね。でしたら悪魔が悪いことしそうなシチュエーションを作ってください」
「シチュエーション?」
「はい、それで僕が悪いことをしたら悪魔、悪いことをしたなかったら人間。意思を持ってるなら善悪の知識ぐらいありますし、」
と提案をした。男は少し考えて僕に言った。
「ふむ、いい考えだ。そうしよう。だが危険すぎる、一般人を巻き込むのはリスクが大きい、よって私の弟子たちでそれを行う。良いな」
弟子を使う?あ、弟子も同じ騎士だからってことか。でも怖いないきなり斬りかかってきたりしないよな?
「そのお弟子さん達は同じ騎士ですか?」
まぁ一応怖いから聞いておこう
「そうだ。だからお前が危険なことをしたらその時はすぐに斬る」
やっぱりー
「僕を見たらいきなり斬りかかってきたりしません?」
「安心せい。それはしないように私から言っておく。」
ふぅ、良かった。さて、あとは僕が善良な悪魔だってことを信用させなきゃ。
「では行くぞ。お前に本当に人間の意思があるのかどうかを調べに」
エピソード4が出るまでお待ちください
m(_ _)m
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