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「ただいまおうちシェフ〜!ご飯できてる?」
「できてるできてるw」
いつものように勢い良く扉を開き、いつものように同居人と話し、いつものように食卓につく。
Broooockにとって、何ら変わりのない日常であり、とても幸せな日常。
そして今日も、家で出されるには少々不釣り合いに感じる豪華な料理が、食卓に並べられている。
「うまそ…いただきまーす!」
ミートパイにフィッシュアンドチップス、スープにサラダ。どれも唸るほどの美味しさだった。
だが、食べ進めて行くうちに、Broooockはある少しの違和感に気付く。
「すっごい美味しいんだけど…味付け濃くなった?」
「あー、w、配分間違えて若干濃くなった…w」
「www、まぁ美味しいからいいやw」
何か混ぜているのではないか、と疑ってしまったのを恥ながら、また料理を食べ進める。そこそこの量はあったが、十分食べ切れるペースだった。
同居人は、何度も美味しいと言いながら料理を食べるBroooockを見つめ、愛おしそうに微笑みながら完食を待つ。
__手首に巻かれた包帯を擦りながら。