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コメント
2件
やっぱり最高...!てか表紙手抜きであのうまさ!?キャー
こんにちはこんばんは。なかぢまです。
ほんっとうに投稿頻度が終わっててごめんなさい🙏
他の作品が没祭りだったのでこれを仕上げるのが限界でした…。
もっと作品あげたいよ…。
いち早くあげたかったので表紙手抜きです。
自我がたくさん出たところで…。
🇬🇧♂×🇫🇷♀
苦手な人は回れ右↪︎
それでは本編へ…。
今から約200年も前。
ドイツでとある童話が生まれた。
灰かぶり姫。またの名をシンデレラと呼ぶ。
この作品は一人の少女が主人公。
魔法で素敵に着飾る、世界中の乙女の夢だと言っても過言ではないだろう。
「…魔法、ですか。」
ここにそんな童話について話す国が二つあったらしい。
「素敵よね。どんな少女でもお姫様になれるなんて。」
「そうでしょうか?僕にとっては美しい呪いのように感じるのですが。彼女のかかった魔法なんて一時の快楽でしょう。」
「夢のない男ね。そこがいいのよ。少女の数時間の短な儚き夢が現実に。」
イギリス亭にて。
時はもうすでに0時を回っている。
本の中の少女は今頃靴を忘れた頃だろう。
ワインのお供に長き戦友と話すのはいいつまみだろう。
「にしても変な話ですよね。町中の人々がはまらなかった小さな靴が彼女だけにはまるなんて。」
「そうね。なぜ靴が入るのは彼女だけだったのかしらね?」
なぜ、どうして。話せば話すほどワインの減りは加速する。
カチカチと可愛げな声で鳴く時計はただ正確に音を刻む。
「彼女は王子から誘われた時、一切のステップも間違えていないように見えますね。」
「ええ、おそらく幼い頃から躾けられていたのね。社交ダンスはあの頃の貴族には必要不可欠だったでしょう。」
「そちらではそうでしたね。僕もあなたのお父様から教えていただいたのでよく知っていますよ。」
「あら、そう?試してみましょうか?」
酒を帯びた二人は頬と昔話に赤色の花咲かせて。
真上にある時計の針が右にずれると同時にイギリスは床に膝をつく。
「…僕と踊っていただけませんか?」
「…まあ。ロマンチックなこと。」
私が優しくイギリスの手を取ると、さっきまでワインを交わしていたリビングはあっという間に綺麗で大きなダンスホールに早替わり。
「ワン、ツー…。ワン、ツー、スリー。」
「足元ばかり見て、私の事はまるで忘れているみたいだけど。」
「すみません。もうだいぶ昔のことですから。」
「間違えるくらいがあなたらしいんだから。」
イギリス宅にて。
気づけば時計の針は大きく傾き、1時になっていて。
大きなダンスホールと化したリビングでは二人分の足音がワルツを鳴らす。
「だいぶ思い出してきたじゃないの。」
「ええ、やはり体には刻まれているものですね。」
心音と足音が混ざり合って不揃いなビートを刻む。
「これじゃまるでシンデレラと王子ですね。」
「あら、自分のことを王子だなんてずいぶん自己評価が高いのね。」
「あなたこそ。お揃いですね。」
「でも、こんな格好じゃスポットライトにも当たれないわ。」
「いいんですよ。」
「ふふっ、そうね。私達は着飾らない方がいいものね。」
「たとえ、魔法が解けてしまっても。解けなかったとしても。僕はあなたが好きですよ。」
「たまにはいいこと言うじゃない。」
「いつもの間違いですよ?」
きっと靴を忘れた彼女もこう思ったことだろう。
ああ、時よ。このまま止まってくれないものか。
青くて華やかなドレスがなくても。キラキラ輝くティアラがなくても。湖のように透き通ったガラスの靴がなくても。
あなたの前なら私はきっと。
「灰被り姫でいられるわ。」
後書き
社交ダンスの発祥は元々、フランス生まれたんですがそこからイギリスの方で発展していき現在の形になったと言われているそうです。気になったら調べてみてくださいね。
まあこの通りに行くなら最初イギリスが上手く踊れないのは不自然なんですけどね…。
何度も言いますがめっちゃ待たせてしまって申し訳なかったです🙇♀️
投稿頻度もっとあげれるように頑張ります😇
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではよいカンヒュライフを!