テラーノベル
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今回wki→omr感強め
苦手な人は直ぐに閉じてください
wki side
学校の昼休み。
大好きなサッカーも、いつも楽しくしている友達との談笑も全てを断って。
w「あ” 〜〜〜……、やっちゃったぁ”……」
俺は今机に突っ伏しながらため息ばかり漏らしている。
「お、どしたの未成年の主張くん。」
w「そのあだ名やめて……マジで………。」
「他学年でも有名になってるぞ〜。あの若井くんが盛大な愛の告白をしたってな。」
w「もう……やめて………。」
「こりゃ重症だな…、大胆な公開プロポーズから1週間経つけど大森からのお返事はあった訳?」
w「………来てない…、」
「え?」
w「………大森、学校に来てない……ずっと…。」
「…マジ?」
w「マジ…。」
「公開プロポーズして同級生を不登校に追い込む……新手のいじめか?」
w「あ”ぁ”…ちげぇよぉ……それ以上傷を抉るなよ馬鹿野郎ぉ……。」
「んー……、まぁ、大森って元々不登校気味だったじゃん。別に若井のせいって訳でもないんじゃねぇの?」
w「……それでも、俺の言動のせいで大森を傷つけたのは事実だから…。」
クラスの奴らから冷やかしの目を向けられていた大森を思い出す。
もう諦めているような、どうでもいいような顔をしていた。
その表情が俺の脳裏にしっかりと残っていて、また大森と話をしたいと思わせる要因となっていた。
「お前律儀だなほんとに…。よしッ!しょーがない!この俺が一肌脱いでやろう!おらよ!」
目の前に差し出される紙切れ。
対して重要そうでもない紙がなんだって言うんだ。
もう俺をからかうのはやめにしてくれ…。
w「……なに、その紙。」
「大森ん家の住所。」
w「は、?」
「だから、大森ん家の住所。」
w「ん、ぇ、??なんで?なんでお前知ってんの、?は?仲良いの?大森と?」
「ちょ、怖えーよお前!!俺の兄貴が大森の兄と同級生なんだよ!!そんで説明したら大森の兄が書いてくれたらしいの!!だから俺は別に大森と仲良くねーから落ち着け!!」
w「あぁ、なんだ…。よかった…。……住所ありがとう。お兄さんにも礼言っといて…。」
「おー、どういたしまして。にしてもお前…、大森に対しての執着えぐいのな……。」
w「んー…、それ自分でもよくわかってないんだよなぁ……。でも……、うん。俺が大森のファン1号で、誰よりも大森を好きな自信はある。」
「独占欲えぐぅ……。大森ぃ……今のうちに逃げた方がいいぞぉ〜……。捕まるなよこんな変態に…!!」
w「おい、友達なら俺の味方であれよ。」
放課後、俺は今、大森の家の前にいる。
いや、勢いで来ちゃったけどマズイよな!?
手土産とか持ってくるべきだったか…、?
てか手土産云々じゃなく、そもそもなんで来たんだって話だよな!?!?
うわぁ、自分の行動力を褒めたいけど計画性の無さを責めたい、!!
俺の馬鹿!!!!!!
はー………、一旦帰ってまた今度来よう…。
と、思った矢先、突然玄関が開いて大森が顔を出した
w「ぇッ、」
o「……なんか用、?」
なんでこのタイミングで出てくんの!?!?
まって、ほんとに待って欲しい。
なんも言葉用意してないよ!!!!
ま、まず謝らきゃ、謝って、それから───
o「……………なか、入る?」
w「え?」
o「てかはいって。家の外にずっと居られると迷惑。」
w「ぁ、うん。お邪魔します…、?」
??????????????????
え、どゆこと?
なんで俺、大森の家に入ってんだ?
o「なんか飲む?麦茶でいい?」
w「あ、うん。ありがとう。」
o「俺の部屋、階段登ってすぐだから先行ってて。」
w「えッ、」
o「あ、そんな長居しない?忙しい?」
w「いや、暇…だけど………。」
o「じゃあ部屋行ってて。僕もすぐ行く。 」
w「…うん。」
言われるがままに言われた部屋へ向かう。
……オフの大森、メガネかけてて、セットしてない髪の毛がふわふわと揺れていてかなりかわいい。
顔が童顔のせいで年下と錯覚してしまう。
大森は俺の事どう思ってんだろ…、
ちゃんと話したのはあれが初めてだったし、かなり印象悪いだろうなぁ。
w「ここ、かな?大森の部屋…」
恐る恐る扉を開けるとそこにはキーボードやギター、パソコンやらがある整理された部屋だった。
w「すげ〜……。これ私物、だよな……。」
o「…早く中入れば?」
w「おわッ!?!?びっ、くりしたぁッ、!」
入口付近で見蕩れていると後ろから急に声をかけられた。
びっくりしすぎて声が裏返ってしまった。
大森に引かれてないよな…、まぁそもそも嫌われてるから引かれるとかそういう次元じゃないか……、
o「んふッ、驚きすぎじゃない、?w」
w「へッ、あッ、えっとッ、、」
え、笑った、?
笑ってる、よな、?大森が笑ってる。
初めて見た。笑ってるところ。
未だにくふくふと小さく笑う大森にかわいいと言う感情で心がいっぱいになった。
o「ねぇほら、早く中はいって。麦茶重い。」
突如すんと笑顔を消していつものような表情で部屋に入れと指示する大森。
切り替えはやぁ…と思いながらもおずおずと部屋の中へと入った。
o「んで、今日はなんで来たの。」
大森から麦茶を貰って一息ついてから大森から話を切り出された。
w「ぁ、えっと、この間のことちゃんと謝りたくて…。」
o「あー、あれか。いや、いいよ。あの時は僕も早とちりしてごめん。音楽聴いてくれてありがとね。」
案外ケロッとしている大森に驚く。
まぁ気にしてたら俺なんかを部屋にあげないよなぁ…。
w「うん……。それでさ、あの日から学校来なくなったから、俺のせいかなぁっ、て……。」
ずっと気になっていたことを伝える。
これで本当に俺の際だったら、その際はまた家に訪問してちゃんと謝ろう。
親御さんへのお詫びも兼ねて茶菓子を持って。
o「あぁ、そんなこと気にしてたの。別に、若井のせいじゃないよ。音楽に集中したかったからしばらく行かないだけ。てか僕元々不登校気味だったし気にしないでよかったのに。」
俺のせいじゃないという安心と「気にしないで」という言葉への引っかかっりが同時に来た。
頭で考える前に口が開いてしまう。
w「…気にしてたって言うか、心配の方が近かった。勿論俺のせいかなってさんざん悩んだけど何かあったのかなとかって大森が心配で……。ぁ、いや変な意味じゃなくて、ただ単に心配で……。」
やばい、変に緊張して口走ってしまった。
ちらりと大森を見ると驚いたような表情。
o「ぁッ、いや、えっと……、心配なんて、あんまりされないから……。ちょっとびっくりしただけ。…心配してくれてありがと。」
やばい。
破壊力がやばい。
大森ってこんなにかわいいっけ、?
てか、ギャップがすごい。
ネットでは自分で作った曲を自分で歌ってちる大森が、
コメント欄で『救われました』『今回の曲もレベル高くてさすがです』『歌声かっこいい』って言われている大森が、
学校ではなるべく人と話さずに大人しくしている大森が、
クラスの誰かが話しかける時に少しだけ眉をひそめて嫌そうな顔をする大森が、
今、俺の目の前で顔を少し赤らめている。
w「ッ、…やべぇ……、」(小声)
o「…、なんか言った、?」
w「いや!なんでもない!!」
妙な背徳感が心を満たした気がしたけどこれは気のせいだろう。
俺はただの大森のファン。
そう、そうだよ、俺は今謝りに来ただけ。
今日はもう帰って、いつも通り大森の曲を聴いて、学校で大森に曲の感想を伝えればいいんだよ。
そんで、あわよくば大森ともっと仲良くなってちゃんとギターの話とか色々したい。
そうするためには学校でもっと距離を縮めて…………、
ん?学校、?
w「え、まって、音楽に集中したいって学校休んでるの?しばらくってことは当分学校に来ないの?」
o「え、まぁうん…。自分が納得する音楽を真剣に作りたいし……。そもそも今若井を家にあげたのもいつ学校行くかわかんないから、謝れずにサヨナラも嫌だったからだし……。…ていうか僕、学校って苦手なんだよね。なんか、向いてないの団体行動がさ。」
w「…そ、そんなぁッ……。学校で会えないんなら俺はどうやって大森に曲の感想やらギターの相談やらをすればいいんだッ……!、」
o「いや、曲の感想はコメントでいいしギターの相談とか僕にしない方がいいよ…独学だからあてにならないだろうし。」
独学といった大森は俺から少し目を逸らしていた。
独学の何が悪いのだろう。
俺は独学で自分の道を貫いている大森に聞きたいことが沢山あるのに。
w「いや、俺は大森ともっと仲良くなりたいから直接感想を言いたい。それに、独学の大森だからこそ教えてもらいたいものが沢山ある。うーーーーーーーーーん……どうすれば……。」
o「なんか…熱量どうした……。てかもっと仲良くって……僕達もともと仲良くないだろ……」
w「あ!学校にいる合間、俺が大森の傍から離れないってのはどう!?いつも俺と一緒に なら学校苦手な大森でも楽しく通えるよ!!」
o「話聞いてないし……。却下。別に若井といても騒がしいだけで変わらないよ。」
w「え”ッ、じゃあ……うーーーーん……。あッ!!!!俺が毎朝家まで迎えに来るよ!それで、行きたい日があったら一緒に登校しよう!! 」
o「は、?ッだから、僕は学校行かないってッ…! 」
w「我ながら名案すぎる……!!!よしそれできまり!!」
o「はぁッ、!?ちょッ、僕はいいって言ってないからね!?」
w「大森、俺絶対お前を外に連れ出すからな!学校に行きたいって思わせるから!!」
立ち上がり、大森を指さすと彼は嫌そうな顔で溜息をつきながら少し長い前髪を手でかきあげてじとーっと俺を見る。
o「はぁ〜〜〜…、、、お前ほんっとに話聞かないのな……。分かったもうそれでいいよ。どうせ学校いかないだろうし。」
w「よーしきまりー!!!じゃあ明日から覚悟しとけよ!!”元貴”!!!!」
o「はッ、??……なッ、はぁッ、!?!?」
もっと仲良くなるための作戦その1____名前で呼んでみるを実行してみた。
大森は大きく目を見開いて数秒固まった後に少し顔を赤らめて怒った表情をしている。
w「じゃあ俺帰るわ!麦茶ありがとう!また明日〜!!」
o「おい!名前ッ、!!仲良しだと思われるからやめろッ!!」
w「じゃあね元貴!!」
o「や!!!め!!!ろ!!!」
仲良くなれるまで俺は諦める気は無いからね。
明日から覚悟しとけよ、元貴。
更新遅れてごめんなさい。
最近病み期で何も手につかない状態で…。
すいません言い訳ですね。
頑張ります。
ばぁい。
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