・デリセル
・話がだいぶ短いです。
デリザスタが5歳の頃、いつものように庭で元気いっぱいに遊ぶ様子をセルは微笑ましそうに見守っていた。
デ 「セル坊~!」
セ 「はい、今行きます。」
デ 「これ、やるよ」
デリザスタが手に持っているのは小さな花束。
セ 「くださるのですか?」
デリザスタはこくりとうなずいた。
セ「ありがとうございます。」そういってセルは優しく微笑んだ。
セルの顔を見て、照れくさそうに顔を逸らしたデリザスタは
「また持ってくるから!」と野原の方に走って行った。
突然花をもらい、セルは不思議そうにしたが、花を大事に抱えデリザスタの元へ
向かった。
デリザスタが15歳になって魔心臓をもらって嬉しそうにしていた頃、
ある日、廊下を歩くセルを引き止めてデリザスタは一輪の花を差し出した。
デ 「セル坊、、」
セ 「はい、いかがなさいましたか?」
デ 「ん、」
セ 「これは、、?」
デ 「、、やるよ」
セ 「、!、、ありがとうございます」そういってセルはあの日のように優しく微笑んだ。
デ 「ん、じゃあな」そういってデリザスタはセルに背を向けてどこかへ行ってしまった。
部屋に戻るとセルは上機嫌で花瓶を手に取り、先程もらった花を優しく挿して、ずっと前から置かれた
未だ綺麗に咲く花の横へと飾った。
デリザスタがとうとう20歳を超えた頃、いつものように酒を煽り、タバコを嗜んでいた。
デ 「もうそろそろかなぁー、、」
デリザスタのそばには大きな花束と小さな箱があり、手に持った指輪を眺めて呟いた。
指輪についた想い人の瞳と同じ、イエローのダイヤが陽の光でキラキラと光っている。
見てくださり、ありがとうございました☺️
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