ダグ「おいおい!だらしねぇなぁ!海のクズ共がぁ!」
ダグがドルフィンズを引き連れて走り、ダイアリーに突っ込んだ
下っ端海賊「騎士団のダグが来たぜ!やっちまえ!」
下っ端たちはダグにショットガンを向けた
バン!バン!バン!
ダグ「ぬりぃんだよ!てめーらの攻撃はァ!!」
ダグはドルフィンズを身にまとい、銃弾を防ぐ
ガーゴン「お前ら下がってろ」
そこに現れたのは、なんともいえない体で四角形の岩のようなごつい男だった
ダグ「てめぇが俺を楽しませてくれんのか?あ?」
ガーゴンはクンクンと辺りを嗅ぐ
ガーゴン「薬物の臭い、これは枯枯草だな。さては貴様キメてきたな」
ダグ「せいいぃっかいぃ!!誰も俺を殺すことは出来ねぇ!」
ガーゴン「なんともかわいそうなやつだ、まさか王国を守る軍隊にこんな奴がいるとはな」
ダグ「おれぁ愛国者なんだ、国の為なら何したっていいんだよぉ!」
ダグは背中の竹やりを取り出し、ガーゴンに向かって殴りかかる
バシィン!
竹やりがガーゴンの左ほっぺたに直撃した
ダグ「普通のエルフならここで死んでる、かてぇな、お前幹部だろ」
ガーゴン「その通りだ、ティード海賊団幹部メンバーガーゴンと申す」
岩のように固く、どんな衝撃にも耐えるその魔法は
ダグ「岩石化魔法か」
ガーゴン「貴様は騎士団の中で一番強いらしいな」
ダグ「だったらなんだよ」
ガーゴン「ここで貴様を片付ける!フン!」
ガーゴンはダグの頬を平手打ちする
ダグ「ぐげぇええ!!」
あまりの衝撃で、焼き焦げた民家に吹っ飛んだ
クリス「残念だったな、最強はこの俺だ」
空に、雷鳴が走った
ズババババ!!
ガーゴンの背後に高身長の金髪が立つ
ガーゴン「早い…?!」
クリスは雷の纏った剣を振り上げ、ガーゴンにぶつけた
ガーゴン「ぐはぁ!」
前方にガーゴンは吹っ飛んだ
クリス「俺の魔法は雷化。雷を自由に体に纏うことができる」
バードリー「間抜けめ、防御に全振りした貴様では話にならんわ、ガーゴン」
クリス「…」
天からバサバサと羽を羽ばたかせながら降りてくる鳥男
クリス「貴様も幹部か、たしかバードリーといったか」
バードリー「ひさしいなクリス、5年ぶりだ」
バードリーは最初のティード海賊団のメンバーで鳥に変身する術を使う
クリス「再会のとこ申し訳ないが、残念ながらお前はここで殺す。」
バードリー「ケケケ!そうこなくては!私のスピードと貴様の雷どっちが速いかな!」
そう言ってバードリーは空を舞い始めた
クリス「あ、空飛んだな、反則だろうが!」
バードリー「悔しければ貴様も飛べぇ!」
クリス「はぁ…こい、雷鳥ザンダー!」
クリスは右腕を伸ばし、雷鳥を呼んだ
雷鳥とは、クリスが使う雷魔法を一つにまとめて射出することで、意のままに操ることができる無機物が誕生する。ダグのドルフィンズもその類だ
ダグ「おい、金髪、俺のドルフィンズパクんなよ」
ダグが瓦礫から出てきた
クリス「勝てれば何でもいいんだよ、薬中兵士さん」
ダグ「へっそれもそうだな」
ガーゴン「まだだ!まだ終わってなーい!!」
バコーン!!
瓦礫からガーゴンが飛び出してきた
ダグ「今度は本気でやる、覚悟しろよ、岩野郎」
ガーゴン「こちらもだ!」