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お昼の公園。平和な土曜日。
ある男が刃物を振り上げる。
それが流那の腹に刺さる。
流那「っ⁉は…?ぐっ…っっ‼」
由良「え、、流那…?」思わず由良が声を上げる。
男「…?あぁ流那、お前か。由良を先にコロしてやろうと思ったのに…」
玲那「なんで…っ私と由良を殺すっ…‼」
大きな声で喋ったからか、刺されたところから血が滲み出てくる。痛い。熱い。刺されたところを服の上から押さえる。
男「なんでって…wお前に…お前らに人生を狂わされたからだよ!!」
微笑してから、大きな声で言う。
由良「ッ‼私らはお前に何をした‼それを言ってくれないと分からない‼ごめん‼流那‼私なんかを庇って…‼」
男を睨みながら流那に近寄る。
流那「なんかじゃないよ..由良は私にとって大切な存在…」微笑みながら言う。
由良「、っ」由良が涙を流す。
男が被っていたフードをゆっくり外す。
流那「っ雄大…⁉なんで…なんの目的で…」
顔を見て一目で分かった。流那の元彼氏だ。
由良「雄大さんっ⁉」
雄大「流那ぁ、俺のことを思い出しても俺との思い出は思い出してくれないよな…うぅ…」
流那「思い出すよ…楽しかった…一緒に行った水族館とか、、あと、言えないくらいたくさんあったよねぇ…」
流那が大きく咳き込み涙を流しながら言う。
雄大「っっ‼なんなんだよ‼どうせ俺とは楽しくなかっただろ‼」雄大が刃物、、、携帯ナイフを捨て、逃走する。
由良「逃げるなよ…‼クズ‼」
流那「…由良、、、ごめん」
由良「なに…?」
流那「ごめんねっ…」ゲホ、とまた大きく咳き込む。
由良「流那‼‼」救急車のサイレンが遠くから聞こえる。
流那「もう…終わりかなぁ…」
由良「終わりなんて言わないで‼私は嫌だ‼」
流那「楽しかったよぉ…まだ生きたかったなぁ…笑」
刺されたところから手を離し、由良の頬に手を当てる。
由良「流那‼るな”ぁ”‼」大粒の涙を流しながら由良が発狂する。
流那「由良…私がいなくなったからって、、、由良まで死なないでね…笑顔で、ずっと笑顔でいてね…」
由良「っ‼なんでっ‼なんで流那ばっかり‼辛い思いをしなきゃいけないの」
数週間後、流那の葬式が挙げられた。
あぁ、本当にいなくなってしまったんだな。
…流那。今そっちに行くからね。