テラーノベル
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「 × にたい」
「辞めてください、!!」
「あの日の温もりはもう無いの?」
BL、鬱、リスカ表現、OD表現含んでます。
ぜひダークなミセスを聴きながら読んでください!!
o.side
僕の所有物。
“ファン”
そんなヤツの快楽に付き合う暇は無い。
仕事終わり、家。暗い部屋でスマホを開き、Twitterで検索をかける。
“大森元貴 きもい”
調べると大量にアンチが湧き出る。
「大森元貴ってイケメンか?笑」
「歌詞薄っぺらすぎて反吐でるWWW」
「大森元貴?女かと思った爆笑爆笑」
読みながら爪を噛む。痛いのに、スライドする手はとまれない。夢中になっていると涼ちゃんからの通知が来た。
「明日、仕事おわり家いってもい〜い〜??」
久しぶりに家に入れてあげようかな笑
Twitterを閉じあたりを見渡す。いつのかわからない服やファンレターが散らばっている。精神が片付けまで追いついていないようだった。
「家汚いけどいい?」
返信した3秒後、すぐ通知がくる。
「いいよ〜!!忙しいもんね、、」
よかった。既読をつけたらまたTwitterを開く。
「大森元貴のファンって狂ってんの?WW」
「ミセス大森ふつうにきもい」
気づけば枕が濡れて片手にナイフを持っていた。
優しく、優しく太ももにあてる。
「、っう」
優しくしたはずなのに、貧血で倒れそうなくらい血が出ていた。
ファンにも、メンバーにも、周りの人にもバレない唯一の傷つけれる場所 ___
痛々しい跡も言い出したい過去も
誰かに頼れる日が来るまで。
「、はぁっ !!」
悪夢で飛び起きる。焦って時間を確認すると5時半を過ぎている。
「やばいやばい、、」
急ぎながら荷物を持って仕事へ急ぐ。
「おはよ~お」
「おはよ」
若井と軽く挨拶を交わし急いでヘアメへむかう。
ヘアメとメイク、着替えが終わった後、撮影現場へ急いで走る。
午前10時__
「よろしくお願いします!」
顔を合わせ深く礼をし軽くミューティングをする。
今日は有名な昼番組に出演することになっている。
憂鬱な気持ちでゆっくり軽食を食べていたら撮影間近に近づいていた。
どうも~ミセスグリーンアップルより大森元貴ですっ
撮影が終わるまでみんなに笑顔を届ける。
撮影が終わり、疲れきった身体で帰る支度をしていると、後ろから肩を優しく叩かれる。
「大森くん相変わらずすごかったよ~!!」
4つ上の仲良い有名アーティストの先輩だった。
「ありがとうございます!ほんとに笑笑」
そんな事をいいながら太ももをつねる
「4時に家向かうね~!」
涼ちゃんから通知がきていた。既読をつけて僕は急いで家へ向かう。
鍵を開けようとした時、車の音で振り向く。
「もとき~!!」
にまにまして近寄る涼ちゃん。
「家入ろ~」
鍵を開けて涼ちゃんを招く。
雑談やゲームをしてたらいつのまにか時計は8時をさしていた。
暗い外をみてまた気が病む。
また、心の孤独を晴らす行為をしたくなる
「僕のことをわかってほしい」
「なにが!?」
理解されないこの気持ち、
理解してもらおうとしてなかったこの気持ち
“ファンやアンチ”に悩まず生きたかった
だれかに僕を受け止めてほしい
死ぬまで愛してくれる人がほしい
“ あ な た し か い な い の ”
涼ちゃんを暗い寝室へ連れ込みナイフを涼ちゃんのお腹のギリギリに近づける。
「ひっ、!」
「僕の全てを分かって欲しい」
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