恋ってそんなもん。~💚🩷
______
「 あべちゃ~んっ ! 」
「 さくまっ !」
「 今日さ … 」
可能性があると思ってた 。
同性が好きになる対象かもしれない 、
それを信じていた 。
「 ねぇ佐久間 、 相談が … あるんだけど 、 」
「 … 俺さ 、 男の子好きになっちゃった 。 (笑 」
前 、 彼から貸してもらった本で読んだことがある 。
恋愛の相談をする相手は脈なし 。
俺の恋はここで終わり 。
信じてた自分を心の底から恨んだ 。
「 … 変だよね 、 」
悲しそうに微笑む君に言葉をかけないっていう選択肢はなくて
「 変じゃないでしょ ! 」
たまたま … 好きになった人が同性だっただけ 。
「 たまたま … なだけだよ 、 」
「 佐久間 、 ? 」
「 うん !? いや 、 なんでも無いっ ! 」
「 、 ありがと佐久間 、 なんか元気出た 。 」
「 それは佐久間さんのお役目だからな~ ! 」
「 なにそれ 、 (笑 」
「 さくまぁぁぁぁ !! 」
俺の大切な人 。
目を輝かせて走ってきた時 、
一瞬で悟った 。
この人は恋じゃなくて愛を生み出せるようになったんだ 。
「 付き合えたよっ 、 ! 」
「 両思いだったんだ !! 」
「 両思いにさせたんでしょ (笑 」
「 えへっ 、 ばれた ? 」
「 そりゃそぉだよ (笑 」
あの日から阿部ちゃんは
好きな人にアピールをし続けていた 。
「 あっ 、 ごめん 予定あるんだよね ? 」
「 ああ … うん 、 だからまた明日ね 。 」
「 … 阿部ちゃんは凄いなぁ … (笑 」
俺のように 、
人を元気づける言葉を言って
自分を傷つけそうな言葉は言わないんじゃなくて
自分が傷つくリスクもありながら
自分の気持ちを 、 伝えたんだから 。
「 恋ってこんなもんかぁ … (笑 」
______
これは
親友に恋をした 、
明るく振る舞う1人のフィクションです 。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!