玄関に響く、 大樹 だいきの怒鳴り声。
「今までだって、誕生日は家だったろ!」
大樹は階段を下りて、靴を脱いでいない私をにらんでくる。
「今年も家でいいじゃんか!」
「毎年そうだと限らないでしょ」
「っていうか、何をムキになってんの?」
「今まで、そんなことなかっただろ!」
意味わかんない。
「オレたちのコト、どうでもいいんだろ!」
「なに言ってんの? 大切に決まってんじゃん」
「だったら家でいいだろ!」
「友達だって大切なの」
「家族よりもかよ! 」
「家族よりって……そんなコトに順番なんて決められないから!」
「決めてんじゃん!」
また、大樹は階上に駆けていく。
「ねーちゃんのバカ!!」
バンッ!!
部屋のドアを閉めた音が、ここまで届いた。
「……ホント意味わかんない」
「明日菜(あすな)。そのことなんだけど……」
第14話 *****************************
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