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織姫はまず蘭に、いちごに渡したのと同じファイルを差し出した。
「紫吹蘭、あなたは最近ファッションショーのプロデュースもしてる。あなたなら、衣装について面白い提案ができるはず」
「はい⋯!」
そして織姫は、あおいにもファイルを渡し、
「そして霧矢あおい。あなたは星宮の才能を一番最初に見つけた」
受け取ったファイルを大事そうに抱えるあおい。
あおいはかつて、「私、わかるの。いちごはアイドルの「におい」がする」と、いちごがアイドルに向いていることを見抜いたのだ。
「霧矢のプロデューサーとしての腕に、今回も期待してるわ」
「はいっ!」
「それでね、会場は先に押さえたわ。「スターライズスタジアム」よ」
それを聞いたいちごはハッとする。
「そこって⋯!」
あおいたちもハッとしているなか、織姫は言う。
「そう、星宮が初めて美月のステージを観た会場。あなたがアイドルになろうと思ったのは、あのステージを観たからだったわね」
「はい! 私があそこに立てるなんて! ありがとうございますっ!」
ワクワクした笑顔のいちごに、織姫は言う。
「お礼を言うのはまだ早いわ。成功させなければ意味がない」
気を引きしめた表情になるいちご。
「はい⋯!」
「そ・れ・か・ら」
「⋯?」
「この「星宮いちごスーパーライブ」っていうのは仮の名前よ。正式なタイトルは自分で考えて」
それを聞いたあおいと蘭は言う。
「タイトルは大事。ファンの皆さんが一番最初に触れるものだから」
「あとで慎重に考えないとな」
しかし、次の瞬間、いちごから驚きの一言が飛び出た。
「え、もう決めちゃった!」
「えっ!?」と、あおい・蘭・あかり。
同じ「えっ!?」でも、あおいはワクワク、蘭は驚き、あかりも目を丸くてビックリしている。
そして、あおいは、丸めたファイルをマイクのようにいちごに向け、インタビュアーのように質問する。
「星宮さん、そのタイトルとは!?」
すると、いちごはメガホンのように丸めたファイルを振り上げて言った。
「大スター宮いちごまつり!」
「え」
と、呆気にとられる蘭。
あかりは、
「わぁ⋯!」
と、すっごい瞬間を目の当たりにしちゃったという感じで、瞳を輝かせる。
あおいはビシッといちごを指し、
「穏やかじゃない! ちょっとヘンで気になっちゃうタイトルは、今も昔もアイドルの王道!」
と、大盛り上がり!
それに引っ張られるように、蘭とあかりも言う。
「いちごらしいかもな」
「イイです⋯っ!」
織姫は言う。
「やるべきことは山盛りよ。「大スター宮いちごまつり」、今までで最高のステージにしなさい」
「はいっ!」
とこたえるいちご。
あおい・蘭・あかりと一緒に笑顔でいるいちごは、この時も輝きに包まれていた。
それと同じ頃、美月は夜のビル街の景色を見つめていた。
「いちごーあと少し上がれば、私の所だよ」
風に髪をなびかせて、美月は呟いた。
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コメント
1件
おお、第6話読んだわ!いちごの「大スター宮いちごまつり」、めっちゃいちごらしくて笑った。あおいがインタビュアーごっこで盛り上がってるの、ほんとこの4人のチームワーク良くてにやにやする。最後の美月の「あと少し上がれば私の所だよ」も続きが気になる終わり方だわ。次はどうなるんだろうな〜!