テラーノベル
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愛が分からない。
愛とは何か、愛は必要なのか。
そう考え始めたのはTwoTimeと出会ってから。
「愛してる」
TwoTimeによく言われた言葉。
「僕も」と言ってキスをするのが僕たちの普通。
でも、愛ってなに?愛してるって本音なの?
分からなくてモヤモヤする。愛の定義はなんなの?
「TwoTime」
彼の名前を呼ぶ、最近はずっと機嫌が良くないみたい。
こちらを向いてくれないのが寂しくて、背中をつんつんと触る。
「何」
やっと振り向いてくれたと思えば、彼は眉を顰めていて、怖かった。
「愛ってなんだろ、って…」
彼と目を合わせるのが怖くて俯いた。
「何言ってるの?そんなことなんで聞くの?」
怒りを含んだ彼の声に僕は不安になる。
「ごめんなさ__」
謝ろうと顔を上げると、頬に衝撃と痛みが走った。
「…へ、」
床に倒れて頬に手を当てる。
(痛い)
彼は僕を叩いたの?
怖くて悲しくて驚いて信じられなくて、涙が出る。
でも、それと同時に僕は直感的に確信した。
(これが愛なんだ)
途端に嬉しくなる。
彼は僕に手をあげられるほど、僕を見てくれている、僕を考えてくれている。
やっとわかった。愛が何か。
「TwoTime、愛してるよ」
TwoTimeは何も言わない。ただ少し震えているだけ。
「……」
TwoTimeの見開いた瞳には僕しか映っていなかった。
それは僕を愛で満たしてくれた。
コメント
4件
あらま歪んじゃったねぇ☺
いつも影からこっそり見させてもらってます…!!あの…本当…最高すぎます…😭🪦💞