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「サプライズ」


〜ニキの誕生日1か月前〜


「は〜。ニキはんの誕生日何にする?」

丸い机を3人で囲んで話す。


「ニキが喜ぶもン渡してぇ」


「天城にそんな感情あったのですね」


「俺っちバケモンかなんかだと思われてる?」


「喜ぶものなら料理……って、これじゃいつもと同じやないか!」


机をドンと叩き立ち上がる。

そしてまた座る。


「「「う〜ん…。」」」


3人の声がぴったりと重なる。


すると―。


「わっ!」


「おわっ!?」


まるで付き合い始めたカップルの様に後ろから驚かす誰か。


「って、ラブはん!?なんでここいるんや!?」


振り返ったこはくの肩をとんと叩き藍良が言う。


「えっへへェ♪グッズ買いに行こうとしたら3人が見えちゃって、折角だから驚かしてやろうかなって思ってね♪」


両手を顔の近くに寄せてるんるんと話す藍良。HiMERUと燐音には藍良が見えていたが藍良はしーっと手で伝えていた。



「あ…、そーだ!サプライズってのはどうだ!?」


「「「サプライズ?」」」


今度は燐音が机を叩き立ち上がる。

そして3人の声が重なる。


「今藍ちゃんがこはくちゃんにやったみたいなドッキリ的なやつだよ!今みたいな小規模じゃなくて大規模的な♪」


るんるんと話す燐音にこはくは心の中で「それや!!」と呟いていた。


「なら…ライブ中にファンと一緒に何かする…とかは?」


「おっ、それいいじゃん♪」

燐音がHiMERUに指を指す。


藍良はなんの事か分かっていないがファン、ライブ、サプライズ=ニキの誕生日?と薄々思っていた。


「ならファンと一緒に歌うとか、Sake ofloveの時みたいにランタンあげたりは?」


「ラブはん…天才か!?」


こうしてニキの誕生日に「サプライズ」をすることが決まった。


「なぁ藍ちゃん、ファンと一緒に歌うのはいいけどよォ、どうやってファンに知らせんだ?」


「それはSNSで!!」


「んでも俺っちの垢凍結されてんだよなw」


藍良、英智、零の部屋で燐音と藍良が話す。


今は英智と零がお仕事でいないらしい。


「ならこはくっちとかHiMERU先輩に言ったりは?」


「ニキにバレてんだよなそれが」


「裏垢とかサブ垢とかは?」


「…天才?でもTw○tterでやったらニキのところに行きそうなんだよな〜。あいつ、こう見えて意外とSNSやってるからさ」


そう話す燐音に「悪い」という感情は少しもなく、純粋に、切なそうに話していた。


「…!!なら…椎名先輩拉致したりスマホ没収したり…」


「藍ちゃん物騒だけど天才か?それでやってみるわ」


「えっ、えっ、監禁するの??えちょまって燐音先輩!?!?」


そう言った時にはもう遅く燐音は遠くに言っていた。


「嘘でしょォ…!?!?」


「おいニキ、お前今日からバイト禁止な」


「…は?何言ってんすか、とうとう頭おかしくなっちゃったっすか?」


お菓子を食べているニキに指を指して言う燐音。


「とりあえず今から監禁するから手出してくンね?」


「は?」


燐音は真顔でそう言い何処で買ったのか縄と手錠を持っていた。


手を出そうとしないニキに苛立ったのか手を無理やり掴み手錠をかける。そして足には縄。首には首輪。


「っ、げほっげほっ…、きゅ、急になんすかっ、燐音くんっ。」


苦しそうに下を向きそう言うニキ。


「とりあえず、ここにずっと居とけよ。逃げたらどうなるか分かってンな?」


そこにいつもの「冗談」は無かった。


「はっ、はぃっ、?」


そう言ったニキの首輪を引っ張る燐音。


「かひゅッ、!?ぁッ、、!ぇあっ、」


苦しそうにもがくニキに燐音は新しい扉が開いたようだった。


「藍ちゃん、監禁してきたぜ」


「えっ… 」

簡単にそういう燐音に提案した藍良は少し引いているようだ。提案したのに。

「これで…こはくちゃんとメルメルに言えばいいよな…?」

「た、多分。。」

そう言って電話をかけ集めさせる燐音。

〜数十分後〜

「え?監禁?」

こはくの声が響く。

「おん、藍ちゃんが言ったから」

「えっ、いや、え?」

京都弁を忘れるほど焦っているのか知らないがめちゃくちゃに動揺している。

「てことでファンに言ってくんねぇ?」

机に肘を置きニコニコの笑顔で言う燐音に少しサイコパス気味を感じたHiMERUと藍良とこはくだった。

「宣伝、終わったで」

「HiMERUも終わったのです」


「おっけ〜♪なら、いつライブすっか?」


「そりゃ椎名の誕生日なのでは?」


「……そっか、んで…なに歌う?」


ESの会議室で3人は話す。ニキは今頃監禁されたままだろう。


ESでは羽風薫や仁兎なずなが「ニキを最近見かけない」と言っているらしい。監禁したことを知っているのはCrazy:Bと藍良だけだ。


「―とりあえず、予定はこれで完璧だな。」


ライブ、10月5日


1曲目、CrazyRoulette

2曲目、RISKYVENUS

3曲目、ハニートラップマリアージュ

4曲目、HoneycombSummer

……


そして最後にファンと一緒に歌う。


「これで…いいな、?」

「おん!なら、ニキはんに伝えて練習すんで!」

「というか…椎名のこと、監禁してるのですよね…?嫌われてないですか?」


「……あ」


立ち上がりガッツポーズをした燐音とこはくだったがそれを聞いて固まる燐音とこはくだった。


当日


当日のことを決めた日に、ニキに声をかけたが返事は無く死んだかと思ったら寝ているだけだったらしい。

嫌いにはなっていないが怒っていたらしい。でも燐音は新しい扉が開いたらしいから結果オーライと言っている。


「燐音く〜ん!チョーカー付けてくださいっす!」


「あン?もう付けられるだろォ…?」

そう言って甘えてくるニキ。自分の誕生日だからか知らないけど。

ちなみに0時になった瞬間燐音は一番乗りで祝ったらしい。そしてニキの部屋を凸りに来たらしい。



ステージ裏、4人はもうすぐライブなのを楽しみに待っていた。


〜〜〜〜〜


『みなさ〜ん!今日は僕たちCrazy:Bのライブに来てくれてありがとうっす!!』


『そンじゃ、早速1曲飛びますか!』


マイクを持ちそういう燐音とニキ。観客席からはファンの黄色い悲鳴があがっている。



〜〜〜〜〜〜〜


『…最後に、なっちゃったすね。』


最後の一曲を歌い終わった。


ニキはマイクを両手で持ち、少し悲しそうな顔をする。


そうだ。観客席のうちわには「おめでとう」の一言もないのだ。いつも来てくれるニキのファンと思われる人もだ。


『それじゃ、おわかれ―』


『あン?お前、大事なこと忘れてねェか?』


ニキと肩を組み、そう言う燐音。


『あぇ…。うーん。。?』


『よっしゃ、みんないくで!』


こはくがそう言った瞬間、観客席とニキの横からは、歌声が響いた。


『HappybirthdayDear ニキ〜♪』


燐音は楽しそうに、そして感謝を込めながら。


〜〜〜

『ぎゃはは!!最後の1曲はニキきゅんに向けてのハッピーバースデーソングでしたァ♪』


ニコニコ楽しそうな顔でいう燐音。


『…。燐音くん、』


『あ?』


『………僕、アイドルやってて、良かったっす。 』


ニキの口から零れた一言。アイドルなんてやらないと言っていたニキがそう言った瞬間。

切なそうな顔をして、少し笑って、涙を浮かべながらみんなのほうをみる。


『…なははっ、皆さん、今日は僕のためにありがとうございました〜!!!これからも、料理人としての僕、アイドルとしての僕、どっちも好きで居てね♪』


そう言って華麗にウインクを決めた後、観客席からの黄 色い悲鳴がニキの耳に届いた。


「は〜、だから燐音くん、僕のこと監禁したんすかー?」


舞台裏でそう話すCrazy:B。


「おうよ♪」

「やるならもっと優しくしてほしいっす!!」


「なら今日、『天国』見せてやっからさ♪」


「うぇっ、、?!?!」


「先帰って、ベッドで待っとけよ♪」


HiMERUやこはくがいる中、燐音はニコニコ微笑みながらニキに伝えた。
















































END.

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約3000文字 椎名ニキHappybirthday♪ この日が、貴方にとって幸せな日でありますように__。 ニキ燐離れるな 凛雨からは以上です。

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