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〈 ??? 〉
父「ぺいんと」
pn「おとーさん!!」
pn「癌は?おうちにいて大丈夫?」
父「あぁ、大丈夫だよ」
pn「そう?よかったぁ!!」
pn「今日ね!! らっだぁがね!!」
父「ぺい ……pei ….pppp …」
pn「…? おとーさん、? 」
おかしい。お父さんが壊れかけのゲームみたいに色がズレて….重なっている?
父「ぺいんと ….. ?¿ 」
pn「おとーさん!! 待って!!」
pn「嫌だ … 行かないで ッ … !!」
父「縺雁燕縺ッ菫コ縺ソ縺溘>縺ォ縺ェ繧九↑」
ノイズが鳴り止まない。お父さんの声が聞こえない。
pn「お父さん ッッ !! 泣ヾ」
嫌だ行かないで。お願い。
俺を1人にしないで。
〈 pnside 〉
「…..と !!」
「ぺ……ん …. !!」
「ぺい…..と !!」
rd「ぺいんと!!」
pn「ッッ …. !!」
目を開けるのそこは図書館で、目の前にはらっだぁが居て彼の左手は俺の背中に触れていた。
rd「すごい唸ってたけど大丈夫?」
そうだ..夢だったんだと彼の発言で気がつく。
そうだよ。俺の父さんは俺が20の時に死んだ。
成人式も控えていたのに。俺はショックで成人式には結局出れなかった。
癌だったんだ。父が体に違和感を感じていたのにも関わらず病院へ行かないと強ばって中々行かなかった。家族で無理矢理連れていった時にはもう医者も手に負えない状態だったと。
そこから俺は受験に受かった嬉しさで遊びまくっていた大学も真面目に勉強をするようになって気づいた頃には医者を目指していた。
母は俺が生まれた時に亡くなってしまい父も亡くした。
だから医者になって多くの命を救いたかった。
この時俺は医者になる夢を諦めた。
俺には無理だった。昔から手先が不器用で細かいことが苦手だったし一度病院で手術をしている所を見た。
俺は全身が震えて冷や汗が止まらなかった。今思えば無意識に父と重ね合わせていたのかもしれない。
俺が見ていた手術は成功した。俺の父ももしかしたら…別の病院だったら成功していたかもしれない。と自分は出来ないのにそうやって周りを責めていた。
そして俺には向いていないのだと思った。
らっだぁ。彼はいつも必死に癌の勉強をしていた。
俺と出会う前から勉強していたらしい。
これまでも沢山の病気について調べてきたのだという。
俺は彼なら…彼が医者になったら…もしかしたら父のような状態の人を救えるんじゃないかと思っていた。
rd「なんか嫌な夢でも見てたの?」
pn「あぁ….うん」
rd「嫌な夢ってトラウマとか不安から見ることもあるらしいよ」
pn「へぇ…そうなんだ 、」
rd「ぺいんとも色々悩んでんだな」
pn「笑ヾ」
笑って誤魔化す俺を気にかけてくれたのか机の上にあるいくつもの資料や本、ノートを綺麗に片付け始めた。
rd「…ぺいんとはさ、余命宣告されたらそれで終わりだと思う?」
pn「…」
pn「らっだぁは….」
rd「ん?」
pn「らっだぁはどう思うの…?
もし自分が余命宣告されたら」
rd「あー俺?」
rd「うーん…」
rd「俺は諦めないかな。だって余命宣告って担当医の意思だから別の人だったら宣告されないかもしれないんだよ?」
pn「まぁそれはそうだね…」
rd「てことはつまり余命宣告されたとしてもまだ助かる可能は十分にあるんだよ」
pn「…らっだぁらしいや 笑ヾ」
あまりに彼らしい考えで俺は笑いが込み上げてきた。
そうだ。こういうやつなんだ。らっだぁって。
人の意見に飲まれなるなんてことがないんだ。
rd「ぺいんとだったらどう思うの?」
pn「ん〜 … 俺は …」
俺だったら?俺だったらどうする?
pn「…俺だったら..、諦めちゃうかも」
rd「ふーん、なんで?」
pn「だってそれほど危険な状態ってことでしょ?」
pn「ならもう余生楽しんだ方が良くない?」
rd「まぁそういう考えもあるよなぁ…」
rd「…お前医者になれば?」
pn「は?なんでだよ」
rd「だってぺいんとは寄り添うとか出来そうだし…」
俺にはできないから、と彼は続けて言った。
この時初めてらっだぁは医療の職を目指しているということを語った。
詳しく話せば看護師や看護補助者を目指しているらしい。
pn「でも俺には無理だよ…」
彼は夢見たことを言っていたが決してその瞳は夢なんかとはかけ離れていて現実を見ているようだった。
だったら俺は …
pn「わかった。俺医者にはなれないけどらっだぁの事そばで応援するよ」
rd「ぺいんとっぽ 笑ヾ」
rd「ありがとう」
俺もらっだぁの夢を応援することにした。
rd「ぺいんと」
pn「ん?」
rd「なんでもない 笑ヾ」
pn「は?なんだよ 笑ヾ」
長いまつ毛
なめらかな曲線を描く二重
髪で少し隠された優しい瞳
優しい眠ってしまいそうな落ち着いた声
rd「ぺいんと俺の事見すぎ 笑ヾ」
pn「あーごめんごめん 笑ヾ」
rd「俺の事好きなんだから〜〜」
pn「あーまじ応援すんのやめよっかな」
rd「ごめんって 笑ヾ」
rd「ぺいんとってばほんと俺の事嫌いだよね」
pn「うん」
rd「ここは好きって言ってくれる流れじゃないの? 笑ヾ」
pn「それ俺も今思ってた 笑ヾ」
俺はらっだぁの事が好きなんだ。
コメント
3件
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⤴︎⤴︎やっばぁ!!!互いに持ってる物と持ってない物みたいなね!?!? rdは手先が器用で細かいことができるけどpnちゃんはできない。 pnは人に寄り添い優しい言葉をかけてあげることができるけどrdはできない。 みたいな?!もう2人で1人よ!!!!お互いに支え合っていこう!!マジで!!!!
毎度最高すぎて♡する手が止まりません