初めて書いた小説です。拙い部分が目立つかとは思いますが、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
⚠️解釈違い注意、ただのほのぼの初恋実らせ二次創作小説です。センシティブは今回ありません。
「」会話、『』無線
『『『ナイスデューティー!/おはよー!』』』
犯罪の対応を頑張るために、ポケットにパンパンに入っている飯を食べる。
すると、ちょうど大型犯罪が終わったようで、続々と犯人が本署へと運ばれてくる。
今回は全員逮捕できたらしく、犯罪者と警察署員が互いを褒め合ったり牽制しあったりという姿が見られる。アオセンはヘリで金持ちをブレードキルしたらしい。…なぜかアオセンに関する話がよく耳に入る。ここには大勢いるはずなのに…妙だな。歪みか?
そう考えを巡らせていると、アオセンに話しかけられた。
青井「つぼ浦お〜っす。」
つぼ浦「あぁ〜アオセン。おはようございます。」
青井「なんか考え事してたみたいだけどどした?」
つぼ浦「特殊刑事課NO.1のつぼ浦匠には悩みとかないんだぜ、アオセン。」
青井「ふ〜ん、そ。俺悩みとは一言も言ってないけどねえ」
…チクショウ、やられたな。墓穴掘っちまった。
この先輩、アオセンこと青井らだおは、いつも鬼のヘルメットを被っている変なヤツだ。俺はコイツの素顔を見たことがない。というか、しっかり見たことがないのか?髪が青かったことだけは覚えている。なんか急に気になってきたな。思いっきりヘルメット取ってやろうかな…
青井「つぼ浦〜?」
つぼ浦「…ん?あぁ、なんだ?」
青井「いや、こっちのセリフなんだけど…。さっきから俺のこと見てどうしたの?そんなぼーっとしてるなんてお前らしくないなぁ。」
どうやら見すぎたらしい。素顔が気になって仕方なかったからまあ、アオセンが悪ぃ。
つぼ浦「まぁアオセンのせいっすね。」
青井「…俺のせい??なんで???」
つぼ浦「アオセンずっと顔隠してるじゃないですか、俺アンタの顔思い出せないんすよね。」
青井「えなに、俺の顔気になんの?そんなレアだっけな…や、レアか…。まあね、俺は優しいから見せたげるよ。」
ほら、と言ってアオセンはヘルメットを取る。
アオセンの素顔を見た瞬間、俺の心臓の鼓動が早くなった気がした。気のせいかと思ったがやっぱり早い。
青井「これでいーい?」
つぼ浦「ぉ、おう。もういいぜ。ありがとな。」
俺がそう言うとすぐにアオセンはヘルメットを被った。
つぼ浦「…あちいな、なんか。」
青井「お前が一番涼しい格好してるし今真冬なのに?風邪引いたか?お前は馬鹿だから引かないと思ってたけどなぁw」
つぼ浦「おう、喧嘩か?喧嘩ならよろこんで買ってやる、このバットの餌食にしてやるぜ。」
青井「あ〜〜おまえいいのかぁ?俺には刀があるぜぇ!」
つぼ浦「卑怯ですよアオセン!!!一時休戦しましょう。」
青井「休戦ねw?okok…」
びっくりした。なんとか誤魔化せたとは思うが、相当動揺した。寒さのおかげで顔の火照りはマシになったが、心臓がずっとうるさい。落ち着け。俺は特殊刑事課NO.1のつぼ浦匠だ。落ち着け…
そう心の中で繰り返しながら、両頬を両手でバシンと叩く。
青井「うぉ…びっくりした…ほんとになに?大丈夫?」
つぼ浦「大丈夫っすアオセン、俺小型対応行ってきます。」
青井「お〜…いってらっしゃい…?え今小型発生してないよ〜!?あ発生した」
つぼ浦「未来予知ですよアオセン、じゃあな〜〜!!」
青井「…なんだあいつ」
ドクドクと鼓動する心臓を無視して、ジャグラーに乗り小型対応へと向かう。アオセンには申し訳ないが、今日だけは、今日だけはもうアオセンと顔を会いたくない。落ち着ける気がしない。多分今日は俺が変になる日だ。
それから俺はアオセンから逃げ続けた。
青井「あ、つぼ浦〜」
つぼ浦「うおやべえ大型だ!!!!『つぼ浦大型対応行きます!!』」
青井「つぼうr」
つぼ浦「腹が減った!!!アオセンすまん!じゃあな!!!」
逃げ続けて3時間ほど経った。アオセンから声をかけられることも少なくなっていた。さすがに避けすぎたかもしれないと反省していた時に、
青井『つぼ浦〜?東署来て〜?』
つぼ浦『これは…アレっすか、お叱りですか。』
青井『まぁ〜…。そうだね。』
つぼ浦『…東署行きます』
ついに呼び出された。どうしよう。なんて言い訳しよう。いやそもそもこれはアオセンのせいであって、でもなんで俺は逃げ続けてたんだ?言えば良いだけなのに。なんだっけ。言ったらダメなことだったか?…ダメな気がする。これはただの勘だ。
青井「…来たね、つぼ浦。待ってたよ」
アオセンの声に抑揚がないせいで圧が増している
つぼ浦「なんの用っすか…アオセン。」
アオセンをできるだけ視界に入れないように目を逸らしながら話す。額に変な汗が伝う。
青井「…なんで今日俺のことそんな避けるの。」
つぼ浦「それは…なんだ、あの〜…ア、アレだ。言えない事情ってやつだ。」
青井「俺のこと嫌い…になったの?」
つぼ浦「それはねえな。」
青井「ふっw…そこは即答できるんだね、で?理由は?」
さっきよりはマシになったものの圧がすごい。ヘルメットで顔は見えないが、多分相当恐ろしい顔をしている。
…シリアスは特殊刑事課にはできない。おちゃらけている方が、俺らしい。
つぼ浦「…だ〜〜もう!正直に言やいいんだろ!お前の顔見てから心臓が変になったんだよ!だから避けてた!これでいいか!?!?」
青井「…ふ〜〜ん?ちょっ…と…失礼するね?」
つぼ浦「あ゛?…は?」
アオセンがだんだんと近づいてくる、
アオセンが近づくにつれて俺の心臓がもっと早く動いてる気がする
俺に近づきながらアオセンはゆっくりヘルメットを外す
過呼吸になりそうだ、逃げるべきだと思ってるけど体が動かねえ、
青井「もう逃げらんないよ。残念でしたァ〜wはい手錠ガッチャ〜ン」
つぼ浦「っは?!おおい!!外せ!!!」
壁際に寄せられ、強制的に床に座らされる。
そして、目の前にアオセンが座った。
目の前にアオセンの顔がある、31歳のくせに童顔だな、意外と目でかいな、なんでコイツこんなニヤニヤしてんだ、とか考えて気を紛らわす
青井「こっちちゃんと見てくれないの?」
つぼ浦「…アオセンニチャニチャしててキモいっすよ。早く手錠解いてください。」
青井「キモいから見たくないのぉ?…ねえ、つぼ浦さ、恋ってしたことある?」
つぼ浦「は???」
お叱りとか言って恋バナしたかっただけなのかコイツは。なんて言った??恋をしたことがあるかって???頭湧いてんのかコイツ。
青井「んね、ないでしょつぼ浦。」
つぼ浦「…………ない………っすね。」
青井「ダハハハハハハwwww沈黙なっがwwwww」
ほんとうに殺してやりたい。なんで俺はこんなやつを好きに…、好き…?いや、そんなはずない。俺は後輩で、コイツは先輩で、男同士で…
青井「…つぼ浦、顔茹でダコみたいだね。」
つぼ浦「っるせえ…早く手錠解きやがれってんだ…」
クソ…分かっちまった。なんで俺がこんなに変になるのか分かった途端、もう全部が恥ずかしい。
青井「…つぼ浦の初恋はいつかな?俺気になるなあ。…俺つぼ浦のこと好きなんだけどなあ。」
つぼ浦「は???テメエ今何言ってるか分かってんのかよ…?!」
青井「分かってなきゃこんなこと言わないでしょって。俺がいつからつぼ浦のこと好きなのか気になるでしょ、話したげる。実はnむぐっ」
咄嗟にアオセンの口を塞ぐ
つぼ浦「あーあーあーあーもういいもういい離せアオセンもう分かったから!!」
青井「wwwwwwwww」
満足したのか、アオセンは俺の手錠を外し立ち上がる。そして近くにあった椅子に腰掛け、
青井「…で?お前の初恋は?誰なの?つぼーら。」
そうアオセンは悪戯な笑顔で尋ねてくる。なんで分かってるくせに聞いてくるんだ、コイツは。
やはり性格がドブだ。
つぼ浦「…ぁぉせ…ん…。」
青井「よく聞こえなかったなぁ。」
羞恥心が限界だ。そう思った瞬間立ち上がり、ロケットランチャーを持つ。
つぼ浦「あおせんが…アオセンが初恋だっつってんだろ゛コ゛ラ゛ーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」
ドカン。
あまりにも至近距離だったため、俺までもが吹っ飛ぶ。チクショウ、見誤ったな。
青井「あ゛ぁはっはははははwww!!」
つぼ浦「うわ゛あ゛あ゛!!!なに笑ってんすか!!気色悪ぃっすよアオセン!!!あぁいてててて…。」
ロケランで吹っ飛ばされて痛いはずなのに、アオセンは無邪気に笑う。
つぼ浦「…アオセン、なんでそんな嬉しそうなんですか」
青井「わかるでしょ、ちょーぜつ嬉しいことがあっただけだよ。」
つぼ浦「そっスか…。よく分かんねえけど良かったですね。」
さすがの俺でも分かる。嫌でも分かってしまう。俺に向けられた、アオセンの笑顔が放つ熱に絆される。
俺の全部が、好きだ、って。普段隠されて見えない目が、一層主張しているように感じる。
つぼ浦「アオセン。」
青井「…ん、なぁに?」
つぼ浦「…まだ付き合うかどうか、聞いてないっすよ。」
青井「そんなん決まってるでしょ。俺ら今日から恋人、ね!」
つぼ浦「答え方が古臭えなぁアオセン。」
青井「なにぃ?…つぼーらはしょうがないなぁ〜!!…俺と付き合って、つぼ浦。」
つぼ浦「…あぁ、喜んで受け入れるぜ。」
しばらくしてやってきた救急隊に現場蘇生される。治されてる間もアオセンがずっと笑顔だったのは流石に引いた。
つぼ浦「アオセン、良い加減笑うのやめてください」
青井「…やっぱり顔に出てる?気が緩むなあ…。」
不覚にも俺は、その気色悪くて無邪気な笑顔は俺だけに向けて欲しいと思ってしまった。
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