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「海…嘘つくなよ」
そう言われたとき、私は何も答えれなかった
「ずっと海は辛そうだ」
この人は私の心を見ているのかな
それともエスパーかなんか?
「どっどうして、そんな事言うの?」
「…」
彼は少し黙って、言いにくそうに言った
「誰かが教えて…くれたんだ」
「誰かって誰?」
海里は少しうつむき、こう言った
「海…」
私?
私は教えたことないのに、なんで?
「私は海里にそんな事、言ってないよ」
海里は笑った
「ははっ君はそうとらえるんだ、それなら、それでいいけど」
綺麗な青い瞳が私を見ながら笑った
「どう、とらえれば良かったの?」
「別に、どうとらえてもいいんだよ、でも、どうしても、
俺の言ってる意味が知りたかったら、まずは海自身で考えてほしいな」
私自身…
きっと、よく考えても分からないだろう
だって、この人には謎が多すぎる
自分のことを少ししか話してくれない
頭を悩ませて、考えてると、海里が突然、私の体を自分の方に
近づけた
そして、
「俺、海が好きだよ」
一瞬、固まってしまった
いや、一瞬なんてほどじゃない
3秒は固まってしまった
でも、私は息を整えて
「うん、知ってるけど?私もこの青い海は好き」
平然のように答えたけど、心臓は激しく動いていた
海里は悔しそうな顔をした
綺麗な青い瞳がまた動く
「あー騙されると思ったのになぁ」
「私のことを好きな人なんて、この世界には一人もいないから」
彼は不思議そうに言った
「そんなわけないと思うよ」
「そんなわけあるの、私は嫌われてるし」
海里は大きなため息を一つした
「そういう、海、嫌いだな」
ちょっと心が傷んだのはなぜだろう
「別に嫌われてもいいし」
私が心無い言葉を言うと、海里はむっとしていた
それでも、綺麗な青い瞳はやっぱり、輝いていた
「そういうとこ、絶対に直してね!約束!」
「約束はしない」
「じゃあ、命令!」
「海里は私より身分が上じゃないでしょ」
どんなことを言っても、返されるから、海里は怒っているような
悲しそうな、そんな顔をした
綺麗な青い瞳も、それに合わせて揺らいでたから、
思わず言ってしまった
「分かった、じゃあ、約束ね」
しまったと思った頃には遅かった
「よっしゃあ!約束だよ!」
でも、まぁ綺麗な青い瞳も彼に合わせて喜んでたから、いいかな
なんだか、海里の瞳を見ると、心が落ち着く
そして、落ち着くと同時に彼と一緒にいたいと感じてしまう
できることなら、ずっとこのままがいい
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