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wki side
教室の騒がしさは、いつも通りだった
でも、どこか落ち着かない
元貴が、最近ずっと距離を置いていることに気づいているからだ
目も、合わなくなった
w「なんで急にあんなに距離とるんだよ…」
俺は小さく呟く
元貴は笑ってるけど、目だけが少しだけ寂しそうで、それを見るたび胸が重くなる
休み時間、隣に座ろうとしたら、元貴がわざと少し離れた
その顔はいつも通りの無表情
でも、俺には違うことがわかる
w「…元貴、なんか怒ってる?」
軽く聞いてみる
でも、返事はない
首を少し横に振っただけだった
授業中も、ふと視線を感じる
元貴はこっちを見ているけど、すぐに視線を逸らす
そのたびに、心臓がぎゅっと締めつけられる
帰り道、並んで歩くことになった
でも、いつも通りのテンポで歩けない
元貴は少し距離を置いている
俺は自然に近づこうとする
w「…ねぇ、元貴」
声をかける
振り向く元貴
目が合った瞬間、胸が熱くなる
w「やっぱり…最近、避けてない?」
冗談めかして聞くけど、笑えない
元貴は俯いたまま、少しだけ首を横に振る
その仕草だけで、焦りと苛立ちが混ざった感情が湧き上がる
w「…なんで、そんなに冷たいんだよ」
無意識に声が強くなる
元貴は少しだけ肩をすくめるが、でも顔は上げない
その時、俺は初めて気づいた
これまで笑ってくれていた距離感が、こんなに尊いものだったことを
離れていく元貴を、どうしても放っておけない自分がいることを
これまで、隣で笑ってくれていた元気を思い出し、胸がぎゅっと痛む
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